S.A.T.S/Shout at devils 制作秘話 曲紹介編

S.A.T.Sは2018年結成、2019年10月からライブ活動を始めたので、結成はまだ4年のバンド。2019年に作った"STOMPIN"AT THE SAVOY"demo CD(5曲)はまだ
結成から半年位で作った作品なので、正直、メンバー各々違うジャンルに傾倒しているのを何とかギリ聞ける位に纏めたかなという感じだったので、バンドアンサンブルとしては今一つ欠けるかなと今は思います。前作は4人だったのですが、2020年3月にギターのカマさんが脱退し、これから3人でどう補うかと言う所で第一回目の緊急事態宣言。スタジオどころか家からまともに出られない状況で、このままバンドも消滅してもおかしく無い状況でしたが、やり辛い状況が逆にバネになったか、澁は曲を作り続け、それをラインで共有し、自分がベースラインを被せて送り直し、また歌を乗せて…とライン上で楽曲を固めました。6月に緊急事態宣言は解除され、ライブは全然出来なかったけど、スタジオにはコンスタントに入り続け曲を固めました。今回"Shout at the devils"に収録した5曲はそんな状況禍で出来た曲で、3人でのライブを重ねる事により、より役割分担と世界観が明瞭になったかとは思ってます。対バンさせて貰った多くのバンドからも影響、ヒントを貰い、現在の自分等らしさが形に出来たかなとは思ってます。解説とは言うものの、曲の大半は澁が作っていて、この歌詞はどういう意味なん?と聞いた事と無いし、今後も聞くつもりも無いので、あくまでも自分の所感ではあります。活字だけで読んでも面白くも無いと思うので、出来ればCDリリース後に一聴頂いてから見て頂ければ幸いです。

  1. In my hands and heads, it' the world war

イメージ的にアルバムタイトルはこの曲からきてます。作曲は澁で正に緊急事態宣言時にラインやり取りで、ベースラインを作り、歌詞の原型も自分が作った。ドライビングな曲に対して、夜の荒野を古いマスタングで悪霊を振り払いながら疾走するイメージで、自分の作った歌詞は振り切ったベタベタの感じだったけど、メインボーカル澁のフィルターにより油を削ぎ落とした歌詞となりました。今一つインパクトを出すためサビの部分は当初、自分のみ原案歌詞で歌ってたけど、チャーボー案で2人が同時に各々の歌詞で歌うのが良いのではとの事で決定。冒頭の風切り音は自分の発案で入れました。

2.Direction of light
作曲は澁。これも緊急事態宣言時にラインでやり取りし、作った曲。最初ベースラインだけを作った後、誰も乗っていない新幹線で大阪に向う中、突如として歌詞降臨で、その後これは自分が歌うと申し入れた曲。世の中暗中模索の状況禍がいつまで続くのか、変わりゆく時代の中、我々は何処に向かうのかを問うた歌詞ですかね。

3.Please,don't go to the dark
これは前述の2曲よりも前に原型は有ったかな?作詞作曲共に澁。スピード感溢れる曲に対してリズム隊も負けるもんかとあえて手数を増やし、ドタバタソングに仕上がりました。don't go to the darkのコーラスワークはチャーボー1人の声!付き合って20年、いつか彼のピンボーカル部分を入れたいなと思ってましたが遂に実現!歌詞は子を持つ父親として、1人の男として、教え、教えられ…と言うメッセージなのかな?澁はそういう感じのテーマが多い気がする。

4.Dirty jwels
収録曲の中では一番新しい曲。これは2021年に入ってから作った曲で作詞作曲共に澁。少し変えたりもしたけどベースラインも澁が考えて、忠実に再現したかな?メインボーカルが澁なのでどうしてもメロディラインを託される所はあるので一生懸命弾いてます(笑)で、サビを突然自分が歌い出すのですが、この曲の肝の部分なんで感情込めて歌うようにはしてます。歌詞は自分の幼少期と子供達をシンクロさせながら書いたのでしょうか?定かでは無いが(笑)。

5.繋げ届け開け
この曲は収録曲の中で一番古く、原案を澁が持ってきた時はまだ前メンバーのカマさんもいたような…
最初にスタジオで合わせた帰り道にprimusのPVを見て感化されて、初めてベースを指で弾いてます。スラップなんてもんじゃ無いし、完全に我流なんで、
良いのか未だに疑問ですがやり続けてます。
作詞作曲共に澁。歌詞はなんでしょう…歌メロんとこは繋がりが無い言葉の列挙で、言いたい事はサビに
集約してる様な歌詞。ライブでは最後に演る定番曲になってます。

と言う訳で、こんな経験は中々無い機会だったので、自分の備忘録的に書かせて頂きました。レコーディングしてから半年以上経過しましたが、やっとこさ明後日、日の目を見ます。ジャケットデザインもほぼ自力で作ったので是非眺めながら聴いて頂きたいです。ここまで来たのも信頼がおけるメンバーとTable&NARROW GAUGE RECORDSのバックアップ、色々助言と刺激を頂いたバンドの皆さんのおかげです。
S.A.T.S「Shout at the devils」是非聴いて下さい!
どっかで感想とか聞かせて頂けると幸いです!