節約とは

40年間生きてきて、節約という言葉は山程聞いてきたが、果たして自分が節約をしてきたか、節約に向き合ってきたかと問うと否である。

巷には溢れるほどの節約術があり、しかしながら「実はお金のかかる」節約術で、結果的にいつも使っていたお金が他のサービスやモノへ移行しただけだなという、支出プラマイゼロという結果だったりする。

どういうことかというと「これを使うと節約できますよ(いかがでしょうか?)」というセールス含みのものは、私達に術を教えてくれるものではなく、購買させようとするビジネスなのだ。

これを使うことによって時間が生まれますよ、などの所謂ドラム式洗濯機のような便利家電は人それぞれのチョイスとして、小さなグッズはお金が減ってモノが増える。新しいモノを使う高揚感はあったりするけれど、そのうち飽きて片隅で埃をかぶっていたりする。

だからそういった失敗をしたくなくて、YouTuberや雑誌で紹介されていたものを買って試したくなる。
自分の時間やスキルを切り売りして得たお金で買うものなのだから、誰だって失敗したくないと思う。

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ここまでが、今日以前であり、ここからが今日以後である。

もっとシンプルに生活すれば良いのではないかと、かぜのたみさんのラジオを聞いてストンと腑に落ちたのだった。

そもそも買わないという生活。
使わなくなったものだからこそ最前列に持ってきて忘れ去られないようにする。使い切る。こまめに掃除をする。私は既に持っていて足りないものはないということに気づく。汚れてから掃除するのではなく、日々のちょっとした掃除で汚れを防ぐ。「欲しいものリスト」ではなく「必要かどうかリスト」を作り、訂正版を刷新していくことにより、大半のものは買わなくて良いものだったと気づく。

結局は「気づき」ではないかと……
他人の軸で生きるのではなく、自分がどう思うか、どう感じるか、満足しているか、楽しいかどうか。
他人は他人なのだから、そういう評価はほうっておいて自分が心地よく生活していければいい。

知らず知らずのうちにマウント試合に参加してしまっていたりすることを防ぎたい。あまりにも飄々と生きていると、それはそれでやっかまれたりするから程々にいい塩梅で生きて行けたら良い。

こうしなきゃ、こうした方がもっと良いよ、なんていう他人軸ではなく「私は」どうしたいのかを指針として生活することで、呪縛から逃れられるのだと思います。

今のままの自分を認める事からスタートしよう。
(続編書きます)

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