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角換わり腰掛け銀 テーマ図研究⓪

角換わり腰掛け銀は、出現する局面がある程度限られているのが他の戦法との大きな違いだろう。しかし、研究の難しさはトップクラスと言っていい。”狭く、深い”研究が求められるというわけだ。

そこで、このシリーズではテーマ図を取り上げて、それを徹底的に深掘りすることを目的とした研究をしていく。今回のPart⓪では、①以降のお約束みたいなことを色々書いていく。

研究環境・手法

使うソフトは水匠5,パソコンのスペックは詳しいことはよくわからないが、あまり高い方ではない。検討し始めるとNPS(一秒間にどれくらいの手を読むか)が表示されると思うが、200万ノード/秒程度である。いいパソコンだと、1000万ノード/秒くらい出る。

並のパソコンだと、これが限界である。

また、序盤研究には水匠のようなNUEE系(序盤不得意、中終盤得意)より、DL系(序盤得意、中終盤苦手)の方がいい。ただ、DL系は、ある程度パソコンのスペックが整っている環境ではないとその力を発揮しないと聞いたことがあるので、DL系での検討は見送る。

そこで、研究の仕方を工夫する。

①自力で一から研究するのではなく、プロ棋戦やfloodgate(将棋ソフト同士の対局場)の棋譜を検討していくという手法をとる。プロはDL系のソフトを用いて研究している人も増えているだろうし、floodgateではDL系のソフトが対局している。また、NUEE系でもソフト専用の定跡を組み込んでいるものもあるので、これももちろん参考になる。これらの棋譜を水匠5で検討し、疑問手だと思われる手を見つけてより良い手を見つけていくというふうにする。予習より復習・反省というと言えばよいだろうか。

②一つの局面を何時間も読み込ませるというよりは、どんどん先へ進んで局面が悪くなったら戻る、先へ進んで悪くなったら戻るを繰り返す(もちろん、要所要所では時間をかけて深く読み込ませる)。将棋ソフトは、局面が進むほど深く読んでくれるので、こちらの方が研究には向いている。

研究目的

本研究では後手番目線で、互角以上の展開を目指す。後手番なので、もちろん千日手も歓迎だ


お願い

自分ひとりの力ではできることに限界があります。是非、詳しい研究をしている方がいましたらコメントで指摘などよろしくお願いします。もちろん、質問なども受け付けております。

その他

①このシリーズではfloodgateという言葉が頻出するので、”fg”という略語を使うことにする。
②当然プロでも結論が出ていない局面もあるので、後から内容を変更することがあるが、その点についてはご容赦いただきたい。

以上、次回はいきなり最重要テーマ、△9三歩型である。

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