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幼い頃、乗りこなせなかった自転車、それが今のバイクだ!

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「Motorcycle Heart -ガラクタの心-」
のコンセプト文です。

単車が有ろうが無かろうが、この世は何も変わらない
むしろ、騒音も事故も減り
今よりきっと、平穏な日々が訪れるに違いない
乗らない者、降りた者
そして、頑なに走り続けている自分
何が違う、何処へ向かう、
自身に問いかけながら今日も跨る

損得だけで切り捨てるのなら、
走る意味などすべて無くなる。
自由な時間? 気持ちのゆとり? ストレスの発散?
それなら仲間との釣りやゴルフや、
例えば、快適な“クルマ”でも良かったはずだ

ただ、思い出してほしい
初めて自転車に跨った、幼きあの日
カッコ悪かった補助輪からやっと解放され
ヨタつきながら、それでもバランスを取って走れた感動
得意げになった途端、路上に投げ出された膝の痛み

すべてに夢中で、すべてが神聖に思えた
遠い昔、誰もが持ち合わせていた、
そんな、「ガラクタの心」を。

それにしてもガソリン高過ぎ!夢も覚めちゃいます、、、

いま何故再び、わざわざ転びそうな二輪に跨る?
また、あの固い路上に投げ出されたいのか。
今更、カッコつけたいだとか、
そんな齢でも、次元の話でもない。

走っていなければ、自立さえできない
不安定な二輪は、まさに不確かな人生そのものだ
ほんの一瞬の、至福の場面のために、
世間の風とリスクと疲労に耐え、ただひたすら走り続ける
割に合わない、報われない、あわただしい日々の中
・・・聞こえてくる、
この胸の奥深くに語りかける、眩しい何かの声が、
忘れかけていた熱さに、魂はずっとくすぶり続けている
それが何か、探しに行く

単車は、幼い頃、乗りこなせなかった自転車のような存在なのです

安全でイージー過ぎる“クルマ”じゃ、ダメだ。
あの頃、”乗りこなせなかった”自転車のように
今の自分が、扱いきれないくらいの、
未知の魅力とリスクを併せ持つ相棒、
有ろうが無かろうが、この世は何も変わらない存在
そう、そんな単車(こいつ)でしか、
取り戻しに行けない何かを。

遠いあの日、向かい風の中、
やっとのことで、隣街までたどり着き、
初めての景色を前にして、震えた
幼き日のガラクタな自分が、
今再び、
ここにいる

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