見出し画像

介護タクシーは協会加入か一匹狼か どちらがベスト??


どちらでもいい。

というのが私の答えなのですが、それではあまりも薄情なので、介護タクシー組合に加入していた経験も交えてお話ししたいと思います。


組合に加入を決意した一番の大きな理由は、自治体主導の高齢者通院支援事業との契約の是非に絡むものでした。


次年度4月からスタートするということで、行政としては個人事業主の介護タクシーとは契約できない、さらに言うと、自治体に1人1台しかない介護タクシー(私のこと)の運行体制では利用者への不便が起きてしまう…ことの懸念がありました。


当時の介護タクシー組合としては発足から1年が経過したころで、各自治体からの契約送迎事業をバンバン受けてお客様へ便利と安全を提供し、信用をつみ重ねて権威性や信頼性を社会に示したかったのだと思います。そんな時期を見計らって組合の理事が私に加入のオファーをしてきたわけなんですね(笑)


確かに、私一人の身体と1台のタクシーではお引き受けできる運行に限界がある。契約事業ともなれば少なくとも今よりは安定した依頼(収入)がのぞめるはずだ、、そう考えて加入を決意したわけなんです。


加入してから脱退までのおよそ3年間。組合加入によるメリット・デメリットがわかってきました。


脱退して悔いはないけれど、ああすればよかったなぁこうすればよかったのになぁと反省すべき点も見えてきました。


それぞれの特徴や実態を簡潔にまじえてお伝えしてみたいと思います。


沖縄の実態と本土の実態がまったく一緒だなんて思わないですが、組織の一員として活動するのか自立して経営していくのかの一端がつかめるはずです。


協会/組合に加入するメリット

◆開業申請・車両/機材選び・新規集客施策・確定申告などの、分からなくて不安な分野を代行してくれるor体制が整っている

これについては補足説明するまでもなく各協会のホームページTOPに記載されているPRテキストを読み込めばいいでしょう。入会金・月額費さえ支払えば、すべて代行してくれる体制が整っています。


◆介護タクシーの仕事の流れ・顧客対応・介助技術・情報共有など、先発組の同業経営者へいつでも相談できる体制があるのでビジネススタート時からの不安がない

これも大きなメリットですね。壁にぶち当たったとき・困った時に相談できる仲間がそばにいることは、立ち止まり続けている非効率な時間からの解放を意味します。全く未知の業界足を踏み入れて誰のサポートなしに実践し続けていくことの不安は大きいですから。


◆個人事業主 単独だけでは成し得ない、組合/協会/法人組織ならではの福利厚生システムが整っている

例えば、


2種免許取得費用の割引適用が受けられる
ガソリンやディーゼル燃料を特別価格で購入できる
任意保険・スキマ保険(運行以外の事故補償)の団体割引が受けられる
運行専用の制服がある
仕事用の携帯電話を法人価格で購入できる
ETCカードも法人価格で通行できる
介護技術向上の研修・セミナーなどを講師を招いて学べる
運行日誌・レシートロール(領収書)・点検表などの書類が用意されている
親族が亡くなったとき組合員で積み立てたお金から慶弔費を受け取れる
新年会/忘年会/レジャーを楽しんで交流を深められる
…etc

おお、すごいですね、もう一度戻ってみようかな(笑)


◆移送のプロ同士が結束することによる信用の厚みをPRして各種機関/イベント団体からの貸切送迎や自治体からの送迎契約事業をゲットできる

たとえば災害(地震・津波・台風)が起きた時に、移動困難者を安全な場所へ避難させるための交通機関として指名がかかります。

たとえば民間救急タクシー設備を整えていたなら、スポーツ大会・マラソン・祭り花火大会・コンサートテレビ番組などのイベント救護を依頼されるようになります。

そして、私が経験した自治体からの送迎契約事業を請け負うことができます。あ、今でも契約継続中ですよ、そのために法人設立したんですから(笑)


一匹狼で強がって吠えている個人よりも、複数の厚みによる送迎体制を整えていることのほうが他者から見れば信用に値する、信頼できる という事なんですね。


さぁ、お次は組織に加入したことによるデメリットも私の経験を交えてお話しましょう。


協会加入したことのデメリット


続きをみるには

残り 2,482字
この記事のみ ¥ 300

頂けました貴重なお金(信用)は、信頼へと繋がる情報コンテンツやオフラインの状況でお返し出来たらなと思います。 移動にお困りの高齢者・障がい者がより良い生活が送れるよう微力ながら私の言葉で発信していきます。