初めてのこと:登山

生まれついての出不精と引っ込み思案で、三十路をすぎてもやったことがないことが多い。とはいえ最近はそれも悪いことではないと思えるようになった。機会が巡ってきた時にやればいいだけのことなのだから。

きっかけ

仕事で付き合いのある方から「初心者でも登りやすい神奈川県の大山に登るので、普段登らない方もどうぞ」との触れ込みがあったので、ノリで参加申し込みをした。
とはいえ不慣れな登山である。正直、ぎりぎりまで実際に参加するは悩んだ。面識のある参加予定者が「体調が悪いので明日は参加できません><」と書いているのを見て自分も便乗しかけたが、グッとこらえて登山ウェアを買いに行った。

何を着て行けばいいかわからない

どうやらジャージで行くわけにはいかないらしい。麓と頂上では高度の違いから気温差があるし、山登り中は汗をかくから頻繁に脱ぎ着しなくてはならない。インナー、ミドル、アウターとそれぞれ別のものを用意するべきらしい。ヒートテックは汗を大量にかく場合は不向きと書いてあった。買い物が多すぎないか……?お金めっちゃかかるじゃん。
さらに登る山によって、季節によって着るものの暑さや枚数を調整する必要があるようで、完全に参ってしまった。インドア人間には難しすぎる。
「登山 ウェア 初心者」など打ち込んで色々調べ、できるだけ手持ちのものも流用しつつ、御徒町のモンベルで少し仕入れた結果、

紐付きハット

出典:Amazon
家にあったから被ったけど、どう見ても夏用である

ネックウォーマー

レインウェア

出典:Amazon
旅行用に購入。風が強い日に重宝

ダウンベスト

コットンTシャツ

肌着

ショートパンツ

レギンス

靴下
家にあったスニーカーソックス

シューズ

出典:Amazon
かなり前に購入したもので、すでに廃盤に

リュック
GREGORYの22リットルに水1リットルとタオル、着替え、ビニール袋、ティッシュなどを詰め込む
https://www.beams.co.jp/item/beamsboy/bag/13610914339/?color=19

結果、これではかなり寒かった。
山頂の気温は6℃。かなり風が強く汗も冷えて震えてしまった。同行者たちはもう少し分厚いウインドブレイカーを着ていた。足下はむしろ、薄手のスパッツだけだったが意外と寒くなかった。登山用のものはつくりが違う。

帰宅してから「大山 難易度」と調べたらかなり詳しいサイトが見つかり、山ごと・月ごとの服装と装備の詳細なガイドが出ていた。かなり自分の実感値と近い。次からは(次があれば)これを参考にしたい。

出不精が登れるのか

「初心者向け」との触れ込みを真に受けて来たガチ初心者は私だけだったようでやや不安になってくる。
ここ1年半ほどピラティスをしているので以前より体幹はしっかりしていると思うが、1時間半坂を登りっぱなしというのはどういう状況なのか。どのくらい過酷なのかよくわからないまま山へ向かう。

参道入ってすぐがこれ

道中はかなり坂がきつかった。バスケットボールよりは少し大きいくらいの岩と岩がたくさん重なっている隙間に足を置いて少しずつ上っていく。土を踏んでいる感覚はほとんどなかった。経験者たちの中で一人だったので、置いていかれないようにと必死で登っていたので写真もろくに撮れていない。それでも上り一時間半、下り一時間ほどを歩き続けられてよかった。息が切れたりすることもなかった。熟練者がペース配分してくれたおかげかもしれないが。
かなり傾斜のある山だったので、下りは私が不慣れなことを見かねて同行者がストックを1本借してくれた。次回があるなら私も調達したほうがいいんだろう。「こうして装備が増えていくと登山がやめられない」と彼女は言っていた。たしかに、どうせ登ると思えば良いウェアをたくさん揃えられる。安全のために計画的に備えたうえで体力的に厳しい環境でやりぬいた経験は人に自信を与えてくれるのかもしれない。

あいにくの天気

また登りたい気持ちはあるが、仕事の付き合いの人と長時間一緒にいるのはどうしても抵抗感がある。体力に自信がないから、自分が足を引っ張らないかずっと考えてしまうからだろう。親しい人で、実は山登りが好きな人がいたら教えてください。足は引っ張ると思うけど……。

いつか猫を飼う時の資金にさせていただきます