「代表的日本人」を読んで
真の日本人とは、まさにこの本に紹介されている人たちのことだと思う。
経済と道徳を分けずに考える思想。藩を立てなおす際にも資金を投じるのでなく、まず民の道徳の腐敗をただすことを徹底させた。
道と法とは別である。法は、時により、中国の聖賢によっても変わる。しかし道は、永遠の初めから生じたものである。人が消滅し、天地がたとえ無に帰した後でも、それは残り続ける。しかし法は、時代の必要にかなうように作られたものである。時と所が変わり、聖人の方も世に合わなくなると、道のもとを損なう。