やつらにも言い分がありそう

20後半になってから鼻毛がやたら出るので気にして全然それ用じゃないぶってえハサミの先で飛び出している鼻毛を切ったりしている。
何でそんなに出るようになったんや。老いなんかな、だらしない。

まあ、鼻毛にも言い分がありそうなので聞いてみる。

鼻毛「お前よーそもそもこっちは生まれてこの方ぶっ壊れとんねん。お前んとこの親父の遺伝や、鼻がよーないのはなあ。慢性副鼻腔炎や。お前もガキん頃よー耳鼻科行っとったやろ。そん頃はまだ酷なかったのに、受験や部活や忙しなって通うの辞めよったやろ。ボケ。あかんでーそれやがな。こっちは臭い鼻水、わけわからん鼻糞の温床となったわ。ここ10年くらいはやりようないしか言うてないわ、ワシ。独り言やでこれ。悲しいわさ、ほんま。いい加減にしいや自分。そら、人も環境、鼻毛も環境。環境によって如何様にも変わるもんや。鼻腔環境がスラブやねんから、わしもガラス片握って生意気な口聞きよるで。」

私「はぁ。」


20代後半になってから乳首の周りに毛が生え出した。ぐるっと乳首を囲うように。当然、彼女がいる時期はちゃんと風呂に入った時に剃っていた。おらん時は好きなだけいいままにさせといた。というか意識すらしない。
私「お前もなんか言いたい事ありそうやなあ。何や。」


乳首の周りの毛「お前、こらあ。こっちはやらんでええ仕事させられとんねん。乳首さんがこわーて敵わん言うから、事情聞いたらやな。なんや死んだ毛がよー側を落ちてくる言うてな。それなんですの、って聞いたら、いやわからんのやけど、最近よー死んだ毛がぎょうさん落ちて行くんや、怖いんや、って。で、お前ちょっと前何の気を起こしたんか知らんけど自前で髪を切りよったやろ。それちゃうか。ブッサイクな骨格しとってからになんぼ小手先いらってもようならんでそんなもん。そいでやな、乳首さんは性感帯でいらっしゃるから大体性格がナイーブにできてはんねん、お前も知っとるやろ。せやろがい。死んだ毛が周りを流れていく言うのは生命維持活動に著しく危機が生じてるんちゃうかと勘繰りはったんや。ほいでわしが呼ばれて悪いけど囲ったってくれるかいう話なったんや。そんなもん、囲ういうたかて毛の役割としてなってへんやろ、こんなん。いや、自分で言いたかないでわしもそんなん。せやけど、髭さん、脇毛さん、陰さんとは、、やっぱ素人目にも分かるやろ。その、まあ愚痴はええねん。あのーお前も知っとるか知らんけどやな、わしが守ってる乳首と乳首の間の胸板の溝言うんか、あれ。あそこにも最近新しい毛生えとんねん。乳首さんに聞いたら知らん、管轄外や言うねん。本人に聞いても無視やで。からまりがないとこに絡みなしとはよう言うたもんやで。危害がないと知っとるからフル無視きめたあんねん最初から。いや、わしもなちょっと怖なってきとんねん、あんまりアンバランスなとこにわけのわからんやつが生えてきよったから、うちに危害が及ばんとも限らんやろ。今後また近ーにわけわからんの来てみー

私「はぁ。」






レオナルドダヴィンチ「人体は自然のミニチュア。」

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