The W 2021の感想をつらつらと語るオタク、それが俺

1ネタごとに感想書くだけです。

A-1.ヨネダ2000

今年の賞レースに現れた最大の怪物じゃないでしょうか、ヨネダ2000。
よくあるデブイジりかと思いきや見たこと無さすぎるネタで最高。
技術がそこまで無い若手が漫才でグルーヴ感を生む手法として「一人がずっとビートを担当する」というのは革命だなあ。いや他のネタに応用効かないだろうけど。
平場も尖り散らかしてたし将来有望だぜ。
M-1の敗者復活でも楽しみにしてます。

A-2.紅しょうが

紅しょうがはその人そのものが面白すぎるせいでネタが追い付けないことが多いタイプな感じがする。アインシュタインと似てますね。
稲田(アインシュタインの話した後に紛らわしい名前)も活かすようなネタにしたかったのとか凄く伝わるしちゃんと面白かった、けど。
何か勝ち抜くには足りないものがあるんだろうなあ。実力は間違いないのに難しいな。でも一生お笑いで食いっぱぐれないとは思う。良いコンビです。

A-3.茶々

マジで初めて見たしお名前も存じ上げなかったんだけど、すげーー好みのネタでしたね。俺はシュッとした怖いコントが大好き。
2年目にして一言も喋らないネタ作る度胸がまず凄すぎ。設定理解させるまでの流れも綺麗。
ただ排泄系とかまで行っちゃうのはちょっと飛ばしすぎな気はしたかも。ただのガイキチになっちゃうと面白くないので、その辺のバランス感覚は本当に難しいと思います。知らんけど。
でもほんとに良かったしネタもっと見たい。期待。

A-4.TEAM BANANA

チーバナはずっと女の好きな笑いのイデアみたいな漫才をやっている。好みじゃないけどこれはこれで堅いニーズがあるだろうなと思います。
でも今の賞レースではなかなか勝てない芸風になっちゃったかもな。オダウエダが優勝する大会だもんな。みんな大変だ。
西武新宿線のくだりみたいなパンチラインをもっとバシバシ決めてくれたらグンと変わりそう。いやそれはもう納言になるか?

A-5.オダウエダ

ちょっと面白すぎた〜。
笑けずりに出てた頃から変すぎて大好きなんだけど、ずっとちゃんと変なままでいてくれて素晴らしい。
不条理バカ手作り小道具コント、スーパーニュウニュウとかローズヒップファニーファニー(解散しちゃったね)とか色々いたけどなかなか結果出せてなかった中でとうとうチャンピオンが出ましたよ。最高ですね。
ただ地味に小技も利いてたし展開もちゃんと作ってあるし、ただ荒らしに来てた訳じゃなくちゃんとオダウエダなりの勝つためのネタだったと思います。いや〜良かった。

B-1.天才ピアニスト

ただのモノマネ芸人と付き人だと思ってました。こんなちゃんとしたコント師だとは。御見逸れしました。
ツカミも広げ方も理想的なコントだったと思います。
演技力とかテンポとか技術面もハイレベルで、そしてそれをしっかり活かせるめちゃくちゃ強いネタ。
あとこれは好みなんだけど、「芝居上手すぎるやろ!」みたいな感じで進めなかったのも良かった。
あくまで「芝居好きすぎおばちゃん」でやっていって上手さだけにフォーカスしないことで、色んなボケの幅を見せられることに繋がってあそこまで厚みのあるネタになったんだと思います。素晴らしい。

B-2.女ガールズ

うーん正直話題性だけで上げられちゃったのかなって…何か…悪くないんだけど…うん。
劇団のテンポ感や抑揚から脱せてない感が否めなかったし、滑舌とかの粗も気になった。
1個前にあんなちゃんとしたネタ見せられてるのもあると思うので、順番違ったらまた違ったのかもですね。
あと終盤に全然違う漫才がちょっと始まるのもよくわかんなかった。しかもそっちの方が面白かったので、クリア後に遊べるミニゲームが一番面白いゲームみたいなモヤッと感がある。

B-3.ヒコロヒー

相変わらずキレキレ悪意で良かった。でもこれは絶対緊張しちゃいけないネタだったな〜。惜しい。
あと一人コントとはいえせっかく対話形式にしてるなら、もうちょっと息子側から話を動かすくだりがあったら流れが大きく動いて見えるのかなと思います。ヒコロヒーのコント全般そんな感じだけど。
ただ本人の偏見とか悪意のスピーチをコント仕立てにしてるだけになっちゃうのは勿体ないと思うな。
↑こういう偉そうなこと言う素人はカス

B-4.スパイク

まず今年何事もなく決勝に出られて本当に良かったですね。とてつもなく可哀想だったので…。
ネタ久しぶりに見たけど面白かったです。
ただ何処で笑わせたいのかがよくわからないというか、「漫画みたいな怒り方する奴」なのか「酔うと人が変わりすぎる奴」なのか色々散らかってて主軸を何処に置いてるのかわかりにくいのが気になりました。
酔っ払いだしその散らかりっぷりすらも面白みに変えられるとは思うけど、ツッコミでそういう見方を指定してくれなかったのでフワフワしたまま終わっちゃった印象。
キックボードの所とかめっちゃ面白かったので仕上げ方次第でもっと化けるだろうな〜と思います。

B-5.Aマッソ

M-1でめちゃくちゃ変なネタやってクソ滑って落ちてたので勝手に心配してたんだけど、今回は本気で獲りに来てるんだなって覇気を感じて嬉しくなった。
設定は基本アホがテンパって大暴れしてるのにキレてるだけなんだけど、尻上がりに盛り上げていく理想的な構造で、正にAマッソが勝つためのネタという感じで素晴らしかったです。
なすなかにしとか挟む辺りもまだ尖り捨て切れてないの丸出しで面白かったな。わりとウケてたけどなすなかのサゲってそんな市民権得てたのか?
ともかくこういうちゃんと面白いネタ出来るんだから変なことしなくていいのにな。と思います。

Final-1.Aマッソ

去年とても感動した映像漫才、また見れて嬉しかったです。
そこはかとなく小林賢太郎を感じて好き。
ただ映像使ったボケのクオリティは去年よりも少しだけ落ちる感じもした。大喜利の後の方に出た答え感というか。
十分面白かったけど、多分これ去年の2本目だったんだろう、というちょっと飛んだ発想が多くて味が濃かった。なので客を置いていってるような所も中盤以降ちょっと目立ったかも。
でもやっぱこれ良いシステムですね。Wでしか出来ないし、ここでやることに意味のあるネタだ。

Final-2.天才ピアニスト

賞レースで暗転こまめに挟むネタはかなり鬼門で、テンポが途切れる怖さがあるんですが、しっかりウケてて凄かった。
買ったものから献立当てるってわりとあるあるっぽい発想から一本の良いコントにしちゃうのも凄い。
とにかく構成が上手いですね。関西だし作家も付いてないだろうに綺麗なコントを書くもんだ。
ただ、これはすっっごくどうでもいいんだけど、剥き出しの野菜を直接スキャナーで読み取ってたのが気になった。マジで俺だけしか気にしてないと思う。
あと最後のドッキリ仕掛ける動機がよくわからなかったのは俺が馬鹿?何かそこも消化不良だった。

Final-3.オダウエダ

完全に勝負捨てとるやないかと思ったら勝っちゃった。
いやめちゃくちゃ笑いましたけども。最高。
綺麗なネタ2つ見た後にやれたのもデカいだろうな。こういうのはカウンターで出て来ると強い。
そしていま感想書こうとして気付いたけどあんまネタの内容覚えてないわ。でもとにかく一番笑ったと思います。
あんな大声の出る狂ったセンスの2人の女性が出会えた奇跡に感謝したい。
優勝おめでとうございました。


最近変なお笑いの人たち優勝しすぎ。楽しすぎ。
M-1ファイナリストも変なのばっかだし楽しみすぎ。
それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?