音感トレーニング実践講座|メロディ編③ ~「階名→音」のアウトプット~

ここでは音感のアウトプットのトレーニング、階名からを思い出すスキルの鍛え方を具体的に紹介しています。動画や図解、音源のサンプルも豊富に用意しわかりやすくスムーズに進められるようになっています。例題に挑戦しながら実践的に学んでいきましょう。

この記事のトレーニングはずっしーのサイトの耳コピアレンジ習得法「音感の鍛え方~音階編ラスト~」を読んで理解したうえで取り組んでください。

Ⅰ.「階名→音」方向のアウトプット

前章に続き、アウトプットのもう一つ「階名→音」の方向を鍛えていく方法の話をしましょう。

この方向のアウトプットがスムーズにできるようになれば、作曲編曲や即興演奏などのスキルにつながっていきます。なぜならこのアウトプットができるようになるということは「自分の頭の中だけでメロディを自由に再生できるようになる」ことを意味するからです。

自分の引き出しの中にあるパターンであればそれを自在に脳内で再生し、頭の中だけでも簡単な曲を作ることができるようになるのです。この頭の中で自在に音をイメージする能力が作編曲や即興演奏には必要というわけです。

アウトプット_音

ただこの「階名→音」の方向のアウトプットは前章の「音→階名」の方向より難易度は高いです。「方向が違うだけで難易度変わるのか?一方ができればもう一方もできそうじゃん」と思うかもしれません。ですが、実際そうはいきません。

これは漢字で例えるとわかりやすいです。みなさん、「読めるけど書けない漢字」ってけっこう多くないですか?これは「書く→読む」の方向はできるけど「読む→書く」の方向は難しいということです。でも「書けるけど読めない漢字」って無いですよね。

このようにあらゆるもののアウトプットの方向には上下関係が存在するのです。これが意味するところは、難しい方のアウトプットができれば簡単な方のアウトプットは自動的にできるようになるということでもあるのです。

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