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ピノコニー ver.2.0 超妄想考察ストーリー予想




夢境の童謡・七人の家

まずこの現在のファミリー五大クランを隠喩していると思われる書籍。
これをピノコニーの歴史とあてはめて考えると、最初の「鉄柵を破り自由をもたらした大きな犬」は「星核」だと思う。星核がピノコニーに現れてカンパニーの支配から離れることができたからだ。
そして「大樹」と「七人の家族」、大樹は他からの情報にも多く登場する。ピノコニー中で探し回る「折り紙の小鳥」が大樹に居るらしい。その「ブラザー・レッド」によると小鳥はドリームタウンの美しさを表しているらしい。

その話と歴史を合わせて推測すると、「大樹」は「夢境」であると考えられる。大樹に生った「甘い果実」は夢境にある「良い夢」だろうか。
そして七人の家族ができるが、この七人とは何なのか。これはアーカイブの固有名詞:ピノコニーにある各々の派閥を分けたのでは。

弔伶人、仮面の愚者、ナナシビト、厄災前衛、この四つ。残りの三つで考え得るのは管理をしていたスターピースカンパニーの者、カンパニーと共にいた博識学会、罪人のアナイアレイトギャング。

次に、悪党がやってくる。これは反物質レギオンか?苦しむ人々によって、夢境に負の記憶が溜まっていく。そして良い夢境はとうとう無くなってしまう。負の記憶からなる記憶域ミームの魔物達は人々を狩り始める。
この際いなくなる家族の一人は弔伶人だ。彼らは悲しみや苦しみに意味を見出し楽しみを禁じる者、この夢境の環境においては他の者にとって毒を振り撒く害悪になるのだろう。

次、大きな犬は眠る。星核の活動が落ち着いたのかもしれない。もしかしたら星核が人々の願いを叶え「大樹」を作ったのかもしれない。「割れた鏡」は裂界のことだろう。裂界は現実を鏡のように模し、人々に害をなす。そして夢境の生成が止まり、「蝶」が外に飛び出す。この「蝶」はやはり開拓を志すナナシビトだろうか。しかしどうやらスウォームか何かに襲われ亡くなってしまう。

最後に、「調和」が訪れ残された五人は「ファミリー」と化す。
アナイアレイトギャングが「ハウンド家」、武力を以てファミリーを守る。
仮面の愚者が「アイリス家」、魅力ある芸等で夢境を盛り立てる。
博識学会が「カタルス家」、その技術によって夢境を更に作り上げる。
カンパニーが「ルーサン家」、金銭の管理と商売はお手の物。
厄災前衛が「オーク家」、これは元々の派閥が謎に包まれている事もあってか腑に落ちないがその予見する力でファミリーを導くのだろう。
各々の役割は似ているのではないだろうか?

そして「時計屋」が現在のピノコニーの原形を作り始めるのだが…この時計屋とは一体何者なのか?これは開拓クエスト中や、色んな場所で語られる問題である。


「調和衆弦」


時計屋は現在のピノコニーの発展に多くの貢献をしてきた。主に商業的な活躍(遺物:夢を弄ぶ時計屋)、そしてクロックボーイのアニメ作品、誰も知らないという謎、遺産、夢の中で不可能な事をして謁見、開拓クエスト中にあった「招待状」…これは、あまりにもその影響が大きすぎるのだ。それに、ファミリーと化した後に現れた、と考えると…「ファミリー」に変化させた者と「時計屋」は同一人物ではないだろうか?星神のシペが直接ピノコニーに訪れた節もあるが、それにしては星神の影が薄く感じる。仙舟の後に来たせい、というのもあるが。時計屋のほうが星神よりも存在が大きいのだ。

つまり、その者がピノコニーの「ファミリー」を作り、五大クランに分け、夢境を用いた商売を始め、ピノコニーの「真の支配者」となっているのだ。サンデーも自身を「実質的な支配者」と語っている。最後には「其の尖兵となり時計屋に吉報を」と語っていることから時計屋は星神デウム・シペではないことが分かる。

となると、それで見当がつくのは「調和衆弦」、「調和」の使令だろう。調和衆弦はver2.0リリース時にアーカイブの固有名詞に追加されたもの。
それが多くの人が住む牢獄であり夢境として特殊な環境を持つピノコニーに目をつけたか、それともピノコニーにいた者がアリサ・ランドの如く星神の一瞥を受けたか、「調和」をもたらした。さらに夢境に商業としての価値を付与してもっと多くの人を集めた。

そこに加えると、ピノコニーでは人々が「ループ」しているのはよく考察されている。最初の跳躍のシーン、黄泉の言葉、ピノコニーにおける理念…しかしループしているとは言っても、一体どのようにして可能にさせるのか?なぜそんな事をしているのか?
恐らく夢境と人間のを憶質を操作してループ現象に似たことをしているのだろう。クロックボーイは時間を巻き戻す事ができるし(公式YouTube、クロックボーイアニメシリーズ)、ファミリーは記憶を削除することができる(本棚:記憶域ミームの被害者リストの一部)。

しかしピノコニーの来客全員をループさせるのは素直に考えると困難な事だろう。しかし「調和」の使令の力を持っていたなら?使令は星神から直接力を分け与えられている。スキャラカバズのように、普通の存在とは一線を画す者になる。夢境に入った直後にあったシーンの、ロビンが使った「調和」の力よりも更に膨大な規模のものを使えるだろう。その力を以て夢境と憶質を操りループさせる…ループが行われるタイミングは、「調和セレモニー」の瞬間、十二の刻にいる人々が一斉にセレモニーを見る瞬間だろうか。それを知るサー・ホイッタカーやサー・アズールは「次のピノコニー」などでの言葉で表している。

ループを行う理由は、人々の「調和」のため、それか夢境の拡大のためか?記憶域から憶質を回収し、夢境を作っているのだが、負の感情を持つ憶質は記憶域に捨て去るしかない。なので「良い憶質」を使うと思うのだが、それは資源としていつか尽きるものだろう。ならば楽しい夢境で人々をループさせ、ループ事に膨大な量の良い憶質を強制的に刈り取る。自給自足の形ができあがる。

ループする人間も無限に夢境に居る事はできないだろう。段々と消耗し尽きていく。しかし、体が死んでも憶質として夢境に生き続けることはできる(冒険クエスト:樹海は静謐に帰す)。特殊な技術が必要なようなのでそれを客人全てに行えるかは微妙だが…
ここでまた妄想的な推測だが…「憶質」としてでも無限に存在する事はできないと思う。長命種のように摩耗していくと人はどうなるのか?

もしかしたら、「ミーム化」して自我を失うのかもしれない。これは体をにミームにしているメモキーパー達が恐れている事態だ。ミーム化した憶質はメモキーパー等でない限り自我を失い、敵キャラに現れるような記憶域ミーム同様に、他の憶質と混ざり合い、何らかの存在に変化するのだろう。
もしピノコニーでミーム物になったとしたらどうなるのか?もし多くの人々、古からの人々がミーム化していると考えると…

「クロックボーイ」達アニメのキャラクターが夢境には何故か存在している。特に折り紙の小鳥は数が多い。彼らは開拓者、ミーシャ以外には見えない存在だ。黄泉はうっすらと感じ取ることができる。それは憶質としての消耗が激しく、普通の人には感知できない状態になっているのかもしれない。それか、ある存在によって彼らが見えないように操作されているのかもしれない。メモキーパー達が自身を見えなくさせるように。
クロックボーイ達はアニメのキャラクターとして、アニメに沿った言葉を使う。自我を失うと現実を正しく認識することはできないだろう。

そしてクロックボーイ達はミームだが、「記憶域ミーム」の敵キャラ達とは違い、夢境で楽しく生きた者たちのミームである。彼らの行いはアニメのように、楽しく愉快なものである。それを見た「調和衆弦」は…
商業的な価値をそれらに持たせることにした。彼らを「アニメのキャラクター」として、テレビを通してミーム達の戯れを映し始めた。それらは見込み通り人々に人気を博した…   そして「一万話以上」放映させたのだ。ミームとして存在していても、潜在的な意識がたまに現れるのか「ちびっ子ハヌの大作戦」では不可解な内容が所々現れる。それらはファミリーが回収し無かったことにする。『ニッケルシアター特別上映:スリルナイト』では、「ピノコニーの過去」という琥珀2149紀の昔の映画が上映禁止になっている。ここがループしていて、人がミーム化していくことは知られてはならない。名前を消された者はミーム化してしまったため、その時上映禁止にされたのだろう。


「夢境が沈んでいる」

しかし、ある事件が起こる。「ミーシャ」というホテルのドアボーイは、強靭な意志を持っていたのだ。
「開拓」に憧れるミーシャは、おじいさんとの約束をずっと胸に秘めていた(光円錐:心に刻まれた約束)。ループはファミリーの中でも一部の者しか知らされていない。ミーシャはループの中、ミーム化し自我を失うに至ったが彼の憶質はその意志によって他と混ざることはなく、独立していた。
しかしミーシャにはその意志とは別に、「悲しい記憶」持ち合わせていた(ブラックスワンキャラクターストーリー:4)。「開拓」に向かえない、「おじいさん」は約束を守ってくれない、これらの負の憶質は危険なものになるのは間違いない。
さらにミーシャには豊富な想像力もあった。(ミーシャキャラクターストーリー)そうした彼の憶質は「稚児の夢」を生み出した。そしてファミリーに管理されていないその夢境のエリアは、外の記憶域とも通じ、負の記憶達も入り混じる。「稚児の夢」はそれらの言葉と「ミハイル」、つまりおじいさんを探し、捕まえたいというもので溢れる。

ミーシャというミームが為す行為は何なのか?向かうべきところは「開拓」だ。その目的は…「ループの破壊」に繋がる。「ミーシャ」はいずれ調和衆弦を討伐し、ループを終わらせピノコニーという「夢境の牢獄」に囚われた人々の解放を目指すのだ。

ここで、「ループに囚われている人々」はミーシャに気付き、協力する。それは「クロックボーイ」、良いミーム達だ。
クロックボーイは恐らく、過去にピノコニーを訪れ滞在したナナシビトが元々の存在である。「ティエルナン」「ラグウォーク」「ラザリナ」、この三人はループの中でミーム化し、「ナナシビトの属性」を持ったミームと化した。それにはミーシャのおじいさんもミーム化した後加わる。

クロックボーイは「クロックトリック」という人の感情を操る力、時を巻き戻す力を持つ。これらの特殊な力、それに姿も「時計屋」を模していると言われているが…

「ファミリー」と「ループ」に一番反抗するのはナナシビトだろう。人々の中には、ループを知っても夢境にいたいと思う人もいたかもしれない。しかしナナシビトの「開拓」の精神とは相容れない。「調和」の使令に反抗したナナシビトは、星神による強大な力の前に破れてしまう。

その反抗の「敵を知る」行為、調和衆弦や夢境の性質を調べる内に、憶質を操る技術を手に入れる。それはミーム化した後のクロックボーイにも引き継がれた。それは「時計」の姿をしている理由にもなっているかもしれない。ミーシャの秘技や、夢境の様子を見るに、「時間」自体が夢境と何か密接な関係を持っている節もある。それとラグウォークの「開拓進行計」も関係しているかもしれない。

クロックボーイの力はそれだけではなかった。
彼らの潜在意識は「開拓」、ループの破壊は彼らの目指すところだ。それにミハイル、ミーシャのおじいさんも加わり…クロックボーイは「ミーシャ」の存在に気付いた。そしてクロックボーイはミーシャを「見えなくさせる」能力を使った。
ミーシャが他の人には見えていないという説は有名である。ミーシャが見えなくなっているのは、ミームであるから、且つクロックボーイら「開拓」、「おじいさん」によってループ破壊の鍵となる「ミーシャ」をファミリーの目から遠ざけたのだ。ハウンド家等も夢境を破壊している原因を探しながらも、ミーシャには気付かない。
ミーシャと稚児の夢は「死へ向かうのは何者」等と共に夢境を浸蝕し、ついには夢境のホテル・レバリーを沈めた。


「招待状」

「時計屋」は各派閥に招待状を渡した。「夢の中で不可能を見届け遺産を探し、生命体はなぜ眠るのかという問いにお答え下さい」という時計屋の商業作戦の常套手段を加えて。
招待されたのは、「壊滅」のアフリート、微妙な関係のスターピースカンパニー、星穹列車、仮面の愚者、博識学会のDr.レイシオ…どれも一筋縄ではいかない、ピノコニーにとって危険を孕んだ者達である。彼らに意味深な招待状、そして現在の悲惨な夢境を直面させればピノコニーという場所に対して何らかのアクションをすることは間違いない。特にカンパニーは関係性を考えると、ループの仕様
を知っているだろう。「ピノコニーの現状を人々に隠したい」というヴェルトの台詞からは真逆の行動をしてると言える。

「時計屋」が何を考えているかは、サンデーらにも伝わっていない。しかしその意向には従うしかない。だから丁重にお迎えした。そうして彼らを含めて、最低一回はループの時期に至った。ループの仕様では恐らく「アスデナ星系」に訪れた瞬間に記憶が戻るのだろう。夢境の中で夢境に入るという入れ子構造のようになっている。

アベンチュリンは勿論ループについて知っているのでその詳細を確かめ、そこから試行錯誤をして「時計屋」とピノコニーの真相を調べ、ピノコニー掌握、カンパニーの利益の為に動くだろう。
「記憶」の為に訪れていたブラックスワンもメモキーパーの特質からループに気付ける。それにセレモニーの範囲外、ピノコニー外の記憶域、夢境にいればループに巻き込まれないと思われる。
花火はブラックスワンが言うには強力な「直感」を持っている。そのおかげでループに気付いて新たな愉悦を見つけたかもしれない。
Dr.レイシオはカンパニー陣営でループを知っているので、アベンチュリンと時期をずらして合流したのかもしれない。それからホテル内での会話をした。アベンチュリンに予期せぬ障害があってもフォローできる。

なぜ「時計屋」は彼らを招待したのか?実際、花火やアベンチュリンは開拓者に干渉し「真相」を知らせている。それに何故ミーシャらへの対処を行わず野放しにして夢境を沈ませ続けるのか?培った憶質技術、使令としての力があれば何らかの方策があるはずだ。ピノコニーでの自身のこれまでの行いに反し、「調和」にも反しているように見える。この辺りは全くの未知に包まれているが今の情報から繋ぎ合わせるなら…

「時計屋」、調和衆弦はピノコニーでのこれまでで全て計画通りに成功を収めてきた。それと同時に夢境に浸る自堕落な人間達の輪廻を何百年も見てきた。
星神の使令は意志の代行者であると同時に、ヘルタ達や黄泉のように普通の人間の感性も持っている。自身の「調和」の実現に満足を得ながらも愚かな人間には思うところがあるだろう。しかし「ミーシャ」とクロックボーイ達の反抗は時計屋の生涯の中でもイレギュラーな事だ。
使令は「調和」のためか、衝撃の大きさからか、人間をもっと知ろうと思った。彼は「ミーシャ」と各派閥の精鋭達を突き合わせたのだ。本当の夢境やミーシャの真相に恐らく派閥は気付ける、あわよくば派閥は夢境を沈ませる者を敵と見なしてミーシャを討伐してくれる。もし自身の下に辿り着いても夢境とファミリーを含めた自身の力ならば難なく対処できる。ピノコニーに騒乱が訪れても人間の本質は夢に溺れる事であるとも思っているので破滅の危機に陥ることはないという目算。

しかし、招待された中には真のイレギュラー、星核の開拓者とそれを導く星核ハンター、更にはどこからか来た「虚無」の使令、黄泉がいた…。


各派閥

ここからは各派閥の隠された動きを考えていく。

■星核ハンター
「運命の奴隷」エリオによる未来視を持っている。しかしエリオは脚本のためにその未来を知らせることはない。ピノコニーに向かったのはサムとホタルである。
これはまた有名な説だがホタルはサムと関係を持っている。サムはグラモスの鉄機兵であり、ホタルはそれを操る女皇「ティタニア」である。

サムは宇宙でも有名な星核ハンターだがホタルの名は知られていない。裏からサムを操るだけだ。それに、ホタルは「ロストエントロピー症候群」という不可解な難病を患っている。この病気の詳細は恐らく、「ティタニア」が持つテレパシー能力から誘発されたものだ。ティタニアは「人類の本質に手を加えた」ことにより夢でテレパシーを扱い、サム達鉄機兵を操ることができる。しかしその代償として「ロストエントロピー症候群」によって体が「ミーム化」していくのだ。上記で述べたようにミーム化は自我を無くす危険性があったり、人に見えなくなったりする事がある。そのため「医療カプセル」に入って物理的な体を何とか保っているのだろう。

医療カプセルの中にいながらも、テレパシー能力でサムと通じたり外を見回ることはできる。そしてホタルはその力を用いて…ピノコニーの夢境に直接通じて、「密航」できるのだ。ピノコニーの整った夢境では、自身の体で歩き周り色々なものを感じることができる。ホタルは開拓者たちよりも先にピノコニーに訪れ夢境を楽しんでいた。それにサムも、ホタルとテレパシーで通じて夢境に密航できるだろう。

ホタルとサムはピノコニーで行われる脚本は知らないが…何らかの役割を任されている。ホタルは開拓者に接して共に夢境を楽しんだ。恐らくまるで何も知らされず、ピノコニーのガイド「アイリス家」のように開拓者を導いてほしいとだけ言われたのかもしれない。サムはホタルの護衛だろう。
ホタルは「時計屋」の遺産、昔に現れた星核を探しつつ、サムに裏切られて夢境で迷い「死へ向かうのは何者」に憶質を破壊された。恐らくサムは何かに操られたのだろう。それこそテレパシーのような力で操られ、ホタルを追い込んだ。「時計屋」だろうか?星核ハンターは密航者として追われているように、計画外の存在である。「未来視」のエリオや個々の力を考えて、流石に排除行為をしたのかもしれない。

「死へ向かうのは何者」に破壊されたら普通の人間は助からないだろう。しかしホタルは遺伝子改造によって憶質以外の何らかの記憶の媒質がある。それがバラバラになる瞬間に出た蛍のような光の粒だろう。これがあれば再生を行えるかもしれない。エリオが構成員を死に見過ごすことはないだろう。
サムは操られた事とホタルを失った事に取り乱す。サムは単純な性格であり、犯人を探してか怒りの感情からかそこらの敵を焼き付くす。そして「大海に火をつける」と宣言する。

それと、ホタルはサムと昔ながらの付き合いで「メカ」と呼んでいるのかもしれない。カフカ辺りが気まぐれに「サム」という如何にも名前らしい名前をつけたのだろう。

エリオが何を見ているか。やはり仙舟と同様に、ファミリーと星穹列車の縁を作るのが目的だろうか。一番良いのは開拓者によって夢境の崩壊を止める未来だ。ホタルの死によって開拓者は非常に動揺し、怒りや悲しみを大きく感じている。開拓者の意志が夢境を壊す者を倒す方向に向かわせるためホタルの純粋な良心を利用したのかもしれない。


■スターピースカンパニー
スターピースカンパニーは利益のためにピノコニーを掌握したい。微妙な協力関係だったりでループの事実と夢境が沈んでいることは知っているだろう。しかし「招待状」の事は全く知らない。なので何らかの特技を有するアベンチュリンとついでに招待されたDr.レイシオを連れて、利益と真相のために向かう。
まずアベンチュリンは目的のためにチップ…「友達」を集める。開拓者や花火、ブラックスワンだ。サンデーは「時計屋」を懐疑的に思っているだろう。なのでアベンチュリンとも一旦の協力をする。しかしアベンチュリンの次の計画としては…

ロビンを「死へ向かうのは何者」に破壊させることである。サンデーと話し合い何らかの取引をし、ロビンを連れて稚児の夢等に向かう。そこにいた魔物によってロビンを破壊させる。これによってセレモニーへの干渉、開拓者を味方に引き入れ、「時計屋」の問いにも間接的に達成する。
ファミリー、サンデーは激怒するが、ファミリーは魔物を大々的に知らせる事はしたくないし、セレモニーを開けないとも言いたくはない。アベンチュリンを密かに処刑するしかないがアベンチュリンは時計屋に従うファミリーに協力を要請する事は無いし、その性格は人の怒りを意に介さないだろう。それに「賭け」が好きなのでどう転ぶか分からない状況は望むところだ。星核の開拓者が何を行えるか、ロビンが死の犠牲者になったファミリーが何を行うか。それが夢境を沈ませるものへの対抗と時計屋に対する彼の答えだろう。

それと、ループの破壊は望むところではない。ループこそがピノコニーを保つ方法であり、ピノコニーをカンパニーの物にしてこれまで通り経営することが理想的だ。


■ファミリー
サンデーらの目的はこれまで通りセレモニーを開催し、ループさせることと、夢境を沈める原因を排除することだ。しかしロビンを失ったサンデーは更に、アベンチュリンを処刑することと「時計屋」へ苦言を呈することを決めた。

「犯人はすでに馬脚を露わし、己の策略によって身を滅ぼす」、ミーシャ達に見当がつき、それらは自滅すると言う。開拓者の監視でミーシャを見つけ、魔物の力を用いてミーシャをバラバラにするのかもしれない。
「その瞬間神を敬わない異邦人は地獄へ落ちる」アベンチュリンを許す事は決して無い。
「其の尖兵となり吉報(葬礼)を届けましょう──『時計屋』よ」「調和」の意志に反する時計屋に、夢境が救われたこととロビンの訃報を直接伝え、真意を問いに行く。


■仮面の愚者
花火とサンポ。サンポはいつも通り開拓者を写すためにいる。あと仮面を取り戻すためにも動いていた。愉悦の者にとっての仮面の意味は未だ謎である。花火は招待状を受け来たが、同行クエストから誰かに雇われているとのこと。

仮面の愚者は厄介な事で有名なので花火を雇った者は正気の沙汰ではないだろう。煽っていた事からサンデーではない。アベンチュリンも花火は嫌っている。レイシオは性格的にあり得ず、星核ハンターも花火がホタルを嫌悪していたので無い。ミーシャ等もその手段が無いだろう。では消去法でギャラガーになる。

ギャラガーは「光円錐:何が真か」から分かる通り、ピノコニーのループ等の体制に何らかの思いを抱えている。彼は真面目な人物のようで(ミーシャボイス)ループ、加えて夢境の崩壊に責任を感じているのだろう。花火は仮面の愚者なので要注意人物、時計屋の招待客だとしても目を配っておく。花火が直感でループに気付いた時、ギャラガーも見ていたのだ。
ギャラガーは花火の直感を買い、この夢境を破壊する者を探すように頼む。「同行クエスト:仮面幻想曲」の名探偵花火のインスピレーションはここから得ているのかもしれない。花火は流石に辿り着けなかった稚児の夢等にもギャラガーに案内してもらう。花火はその灰色の頭脳を持ってピノコニーで開演する壮大なショーを予見した…。

■黄泉
「虚無」の使令である黄泉は偶然ピノコニーに迷い込んだ。「虚無」の派閥の者は殆ど会えていない事もあってか情報が少ない。

宇宙を渡っていた時、冥火大公アフリート達に出会う。使令の力と正義の心を以てアフリートを惨殺し、永火官邸はバラバラになる。
その後ピノコニーに密航する。アフリートの招待状を奪ったと言うがチェックインの仕様的に正式に入る事はできないだろう。
虚無の使令の力としては………

・ブラックホールを作り出す、操る
・人間の精神、感覚をねじ曲げる
・世界の「裏側」(量子の海、虚数空間?)に行ける

この辺りが「虚無」に見られる特徴だが。

それと黄泉が度々表す人によって変化する台詞、最初の夢境でのシーン、鞘から抜かない刀、ホタルへの葬儀のようなもの…ロード画面にある説明文の「巡海レンジャーとの密接な関わり、大切なことをすぐに忘れてしまう」といったもの

これらから考えられるのは、まず「平行世界」の存在だ。量子の海ではそういった現象が起きている、それらを渡り歩く黄泉を変化する台詞で表している。ものを忘れてしまうのは膨大な平行世界の数の中では特定の物事や因果関係を覚えておくことは難しいからかもしれない。
次にホタルへの葬儀、この宇宙には真の「無」が存在する。それは死ぬことである。死んだ魂は生き返ることはない。再び命を動かすには虚数の樹を操って死ぬ前の新たな選択をした世界を導くしかない。しかし「虚無」の星神、運命が存在するならその「無」に通じる所があるだろう。
そして巡海レンジャーとの関係、黄泉が「虚無」の使令なら巡海レンジャーと称するのは偽りという事になるが、関係を導き出すなら…「原始博士」の件だろうか。天才クラブ#64原始博士は巡海レンジャーに先祖返り実験を止められたり、「虚無」の「第Ⅸ機関」に全てを置いてきたという話や「博士のローブ」といった何らかの繋がりを持っている。巡海レンジャーは一切出会ったことが無いはずなので、詳細は不明である…しかし第Ⅸ機関の件でワンピースの海賊王と同じ様相の台詞が使われているのは何故だろうか。作風的には虚無とは遠いものである。

そして最も意味深な最初の予言者めいたシーン。
黄泉は「虚無」の使令なので同じ使令の「時計屋」にとって恐るべき存在である。黄泉はその特質からループと夢境の崩壊に気付いただろう。黄泉はストーリー中にあった通り死に行く者を見過ごすような性格ではない、ピノコニーについて調べ回ったかもしれない。そして「時計屋」は直接出向き、戦ったかもしれないし話し合ったかもしれない。黄泉は結局ループの中に入れられる。その際、黄泉の抵抗か開拓者に干渉した。黄泉は力を使う際に、精神や感情がねじ曲がるのかもしれない、その時の黄泉は「虚無」に合った話をしていた。そうなりながらも開拓者にピノコニーでのヒントを授け、最後に斬り裂く。

開拓者が力を得る瞬間はいつも死の間際のような瞬間である。黄泉はここで刀を抜き、虚無の力を以て「死へ向かうのは何者」のように開拓者を死なせる。この時感情はねじ曲がり二人は涙を流す。開拓者は星核の力でロビンのように死ぬことはなく、知らずのうちに力を得る。未だに発現してないが……

黄泉はループ前同様にピノコニーを調べ回り一人で外の夢境に辿り着き、ブラックスワンと開拓者と再会する。ギャングが何故か怒っていたりハウンド家と友達になったり開拓者の選択肢を強制的に変えたり、やはり精神を曲げることができる。


ゴミキング

これが当たっている可能性は0%である。
ピノコニーの仕様がスメールの花神誕祭と似すぎているし、世界観に頼りすぎている、調和衆弦という影も形も無いキャラクターをめちゃくちゃに活躍させ、設定に対する理解も浅い。
これが今後のストーリーを読むときに役立つことは無いだろうが、ホヨバースのストーリーは考えさせる方式をよく使う、それに対して答えを待つだけでは寂しいのでこうして書いてみた。
ピノコニーのver.2.1、2.2を楽しみながらもっと良い読み方ができるようになりたい。

■重要個人予想ポイント
・七人の家は元々は各派閥である
・ファミリーを作った者と時計屋は同一人物
・ミーシャとクロックボーイ達はピノコニーの被害者であり、夢境破壊の犯人である
・ホタルはミーム化していく病にある
・誰が駒鳥殺したか?アベンチュリンである


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