見出し画像

doiでmoiする5秒前〜地球(ほし)の歩き方VTN編〜

 3日目の朝を迎えたのだが、昨晩何も食べてないので無限の食欲を見せる我々。

オーダー毎に作ってくれるフォーはシャッキリ茹で上がっており、そのお出汁も素朴ではあるもののよい塩梅である。
好みでトッピングできる香草も備えているのだが、普通にスルー。

今日は近場の観光をする日なので、まずタクシーで五行山へ向かう。
五行山は別名マーブルマウンテンと呼ばれており、その名の通り丸ごと天然の大理石でできたた5つの山で構成されている。
参拝なので本来であれば歩行(かち)で登るのが筋なのだが箱入りつしま野郎に拒否されたのでやむなく併設されているエレベーターで登る。
ちなみに五行山のエレベーターは山の裏手に普通にぶっ刺さってて、ぶっちゃけ山よりも存在感がある。

一人150万ドンを払い山の頂上へ

エレベーターを出るといきなりメインの5重の塔の真ん前に降り立つ事になり、ゴール地点でこれにて五行山観光終了。
これが社会主義国家の合理性に自由経済が合流したドイモイ政策の真髄である(適当)

とはいえマーブルマウンテンには他にもいくつもの見所があるので、順路に従い進んでみる。

大理石のシッダッタがピッパラっぽい木の下で動物達に説法解いてる庭を越え、次なるパワースポットへ

ここから横穴を抜けて獣道を進んだのだが、急勾配の余り写真は撮れず。
どこを歩いても、とにかく全ての地面が大理石なのでツルツル滑ってしまい、しかも俺は履き潰したランニングシューズで来ちゃったから全然グリップが効かず、滑って転んであわやベトナムの土に還るところだった。俺はまだこんな所で死ぬわけにはいかない 。他人の畑に埋葬されるわけにはいかない。

本ルートに戻り、メインの洞窟へ。

ここはベトナム戦争時の爆撃で天井に穴が空いていて、そこから挿す光がなんとも幻想的である。

イケメンの欧米人カップルに写真を撮ってもらう。旅先で出会うイケメンは大体心もイケメン

洞窟を抜け最高峰?に立つ

ワイフも絶好調である

これにてマーブルマウンテン踏破(?)
裏手にぶっ刺さったエレベーターで山を降り五行山を後にした一行は、タクシーに乗りレストランへ向かう

こちらはミーケビーチにあるレストラン。
五行山から乗ったタクシーはオーバーランしてレストランを通り過ぎ大幅に距離を稼いで降ろしてくれたんだけど、喧嘩するにも言葉通じないし、これ程「地の利」を活かした小銭稼ぎも無いな、、と逆に感心することもある

気を取り直してオーダー。

クラムとなんちゃらチーズのリゾットはチーズの器でリゾットを作ってくれる例のやつなんだけど、ありふれた演出も南国の風を浴びながら眺めるとそれなりに新鮮である。
実は性懲りもなく朝のブッフェでベトナムコーヒーを飲んでしまってまた胃腸がやられてしまっているので、今日も食欲が今ひとつな俺である。座右の銘は「後悔しても反省しない」です

午後は買い物をする予定なのでダナン市街地へ。市街は想像する東南アジアの中心街を排気ガスで十重二十重にコーティングした様な街で、タクシーから降りた途端排ガスで咽せて、もう帰りたい気持ちでいっぱいなんだけど、勇気を出して歩を進める。

こちらはダナン大聖堂。
フォトジェニックで有名な100年の歴史を誇るピンクの教会なのだが、変わった色に塗っただけで観光名所になるなんて100年前の商売は気楽なもんだなと眺めつつ次なる目的地へ。

ガイドブックで見つけた「タラン」という化粧品屋に行きたいと言うのでスマホのマップを頼りに進む。
2キロ強の距離だったんだけど、タクシーに乗るには近いし、歩くには遠いしで結局歩いたんだけど、マジで排気ガスがヤバくて気が遠くなりそうになりながらやっとたどり着いたお目当てのタランに入るや否や「好みの香りじゃない」とつしま野郎が言い放ったのですぐさまUターンで来た道を咽せながら戻る。「男が女との買い物を敬遠する」のは、男性人類が長い経験から培ってきた自衛本能だから覚えておけ

その後お土産買ったり地元のスーパーでバラマキ系のお菓子買ったりしてから、ベトナム名物バインミーを食す

コールドテーブルにこんもりと盛られたパクチー野郎を指差し、『ノーコリアンダーー!!!ノーコリアンダーー!!』と連呼しながら注文。その甲斐あってかパクチーはちゃんと入っておらず、地球に平和が訪れた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?