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公開制作14日目(2.14 最終日)

【公開制作14日目】
午前:資料整理。来客1名。
お昼:唐揚げ定食。アーティストトーク打ち合わせ。
午後:来客5名。
19:00〜 アーティストトーク。

【本日のお客さま】
20-23組目のお客さま、Mさん、TさんMさん、MさんMさん、Hさんが訪問。

21組目のお客さまTさんによる、テーマB「出来事未満の記憶」。昔一度だけ会った人が、そのときTさんの取り組んでいることについて心から嬉しそうに、面白そうに聞いてくれた。そのことが結構大きな支えになっているように思う。絵を描く人で、手にたくさんのカラフルな絵具がついていた人。
続いてテーマA「お守りに関する話」。子供の頃に買ってもらった、緑色のマグカップについて。生まれて初めてTさん自身で「欲しい!」と思って、親に買ってもらった。みどり銀行?のグッズ。「MIDORI」というロゴが、その部分だけ釉薬のない感じで入っている。今も家にある。自分の「欲望」を初めて自覚した、みどり。強い物。

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このマグカップは特に無くしたりもせず今も自宅に保管しているが、ドローイングに描いて欲しいと言われた。私も話を聞いているととても描きたくなった。これまでの「実在するお守り」には見られなかったケースである。やはり、語り手の「意思」が大事なのだろうと思う。だからといって皆が皆「初めて自分で欲しいと思って買ってもらった物」について描いて欲しいわけではないだろう。


23組目のお客さまHさんによる、テーマB「出来事未満の記憶」。蔵王にあった火口について。パンフレットなどの写真で見ていたはずなのに、実際に目にした火口の印象がまったく違っていて、目に焼き付いている。あの時の「えっ」という感覚は、写真には撮れない。あの感覚を、今もときどき思い出す。
ドローイングにできるのか??するとしたら大きさは?という話をする。超巨大な壁画という話になるのか、仮に描いたとして全く同じ感覚は再現できるのか。スケールの大きいものに圧倒されるような感覚は三輪にも覚えがあるが、この話を聞くだけで果たしてそれが理解できているのか。Hさんと三輪はそのスケール感についてどうやって合意するのか。合意を得るまで互いのモチベーションは維持できるのか。

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会場に同席する人数や人間関係が、語り手の話の内容や口数に影響を与える事が、日を追うごとにわかってくる。
2人きりだと緊張するが、もう1人来て3人になるとほっとして話し出す。
3人でも親しい間柄であるからこそ心の内を語れず、2人きりになった途端微妙に表情が変わり、語る言葉に少し熱がこもる、など。自分の鈍感さにはいつも反省しきりのため、連日集中して状況を観察する。


【全景】

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【アーティストトーク】

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※アーティストトークのアーカイブは後日Youtubeにてup予定です。

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