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【社内政治生存マニュアル:番外編】女の園をマネジメントせよ! その2

前回までのあらすじ
よくわからない組織構造によって、中国オペレーションチームの一部をマネジメントすることになったずんずんさん。オペレーションチームは女の園であった…。チームの東北さんと北京さんが「互いに無視をしあって仕事がしにくい」というクレームがずんずんさんの元に届いたのだが…?

登場人物
ずんずん…わいちゃん
東北さん…中国東北部の出身の狸顔エリートメガネっ子
北京さん…北京出身のキツネ顔エリート
同僚子…ずんずんさんの同僚。仕事はできるが働かない。

🌟🌟🌟

中国オペレーションチームの東北さんと北京さんが

「互いに無視をし合っていて仕事がしにくい」

というクレームが私の元に入った。

『なんやねん…それ…なんやねん…』

私は頭を抱えた。

『同僚同士で無視し合うとかなんなん…』

無視し合うとか、プロフェッショナリティの欠片もない。

『ここは学校か…』

と思った私だったが、ここでふと思い出すことがあった。

それは私が20代だった頃、勤めていた外銀の部署は女の園で部署には50代のお局様が2人いた。

このお局様も互いにいがみ合い、無視し合っていた…。

何歳になっても女は無視し合うものなのか…。

50代のお局様たちが無視し合うそんな状態を、当時のマネージャーは

「別に仕事が回っているから」

ということで、特段問題視をしていなかった。

その結果、お局様のいがみ合いは続き、彼女たちは通常業務では無視し合い、ミーティングは彼女たちの怒号で包まれていた。

そのような状況は、私のような下っ端にとって非常に働きにくかったのを覚えている。

そういえば私自身も新卒で入った会社で、50代の部長に無視されたのを覚えている。
辛かった…。

無視とはつまり「沈黙の攻撃」である。

東北さんと北京さんも互いに無視することで威嚇し合っているのだ。

『さて、どうするべきか…』

と私は考えた。

私自身、無視するお局様たちと働いたり、自分が無視されたりという経験がある。

あれは非常に苦しかった。
だからこそ、自分が受けていた苦痛を「良くある事」で流してはいけないのだ。
下の世代のために負の連鎖は断ち切らなければいけない。

しかし…

私は東北さんと北京さんを無視し合うのをやめさせるためにどう説明したらいいか、スクリプト(台本)を考え始めたのだがどうしても、やる気が出なかった。

無視し合うのを互いにやめようねって伝えるの超くだらないじゃないですか…。

自分一人で考えるから良くないのだ。
人間関係で煮詰まってしまう人は一人で考える癖がある。

そこで、私は自分より頭が良い人間に力を借りることにした。

私より頭が良い人間とは同僚子のことである。
同僚子とは、本編でサイコパス未経験上司に刺されてしまい、業績評価が下がってしまった同僚である。

同僚子はめちゃくちゃ仕事をしないが、仕事をすればめちゃめちゃ仕事ができた。そして、彼女は本来ならば社内政治が非常に得意な人間である。

しかし、業績評価が下がってしまったため、現在の同僚子の仕事のモチベーションは0であった。

私は同僚子のデスクに向かったが、そこには彼女の姿は当然のようになかった。

きっと、社内のジムに行ったのかもしれない。

私がジムを尋ねると、そこにはヨガのクラスが終えた同僚子と出くわした。

「どうしたんですか。ずんずんさんがジムに来るなんて。次のクラスに出るんですか?」

と同僚子が私を見つけてそう言った。

「いや、同僚子さんを探していたんですよwww」
「マジですかwwすいません、私、最近朝と昼で毎日合計2時間ジムに居ましてww」
「wwww」

同僚子にそんなことを言われて私は笑っていたが、内心穏やかではなかった。

なぜ私は24時まで働いていて、お前は毎日2時間もジムに行けるねん…。

ふつふつとした怒りが沸いたが、これも同僚子が社内政治が上手いから出来るのだ。
同僚子はワーク&ライフバランスを最重要視しており、自分がなるべく仕事を受けないよう常に根回しをしていた。

私は怒りを抑えて、

「ちょっと相談したいことがありまして」

と言った。

「それって急ぎですか?」
「いや、超くだらないことなんですが、ぜひ同僚子さんのお知恵をいただきたく…」
「あっ、じゃあちょっと待っててください~。ランチ食べながら話しましょ~」

と同僚子は着替えに言った。

ランチに誘うなんて、なんというフットワークの軽さ…。
これが同僚子が社内政治が上手い秘訣かもしれない。

私たちは会社のカフェで待ち合わせた。

「それで相談ってなんですか?」

とサラダを食べながら同僚子が言った。

「いや、うちのチームにいる東北さんと北京さんが無視し合ってて仕事しにくいってクレームが来まして」

と私はカレーをもりもり食いながら答えた。
こちらとら、働きまくるので栄養が必要なのだ…!涙

「ちょwwマジ受けますねwww北京さんって確かマンチェスター大学出てませんでしたっけ?」
「……?」

なんで他所のチームの人の学歴まで知ってるんだよ…!?

私は慄いた。
恐るべし、同僚子。
「東北さんは中国の大学出身だからその辺の嫉妬とかあるかもしれませんね~。んで北京さんの方は、東北さんの方が優遇されてるとか考えてるのかもしれませんね」

と同僚子は流れるようにプロファイリングを始めた。

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