今思えば…うつ病の診断後、思いあたり過ぎたあらゆる症状

うつ病と診断され、今は薬の副作用と戦いながら日々を過ごしています。
副作用の辛さはあるものの、不眠や気分の落ち込みは少し和らいでいます。
今回は、うつ病と診断される以前の病状について振り返りたいと思います。

仕事や家事でミスが増える

ひとつのことに集中できなくなり、簡単な作業でもミスが増えました。
仕事でもミスを連発し、家事でも洗濯機に洗剤を入れ忘れるとか、インスタントラーメンにスープの素を入れ忘れたり…。まあ、これはかわいい方ですが、仕事のミスは本当にシャレにならない頻度で起こりました。
自分でも集中できていないと自覚するようになり、仕事をするのが怖いと感じるようになりました。

そして、家事全般が不得意になり、片付けられなくなりました。
もともときれい好きというわけではないので、普段から適度に散らかってはいたのですが汗、ひどいときは空き巣でも入ったのかと思うくらいの散らかりようでした。

仕事や育児が不安でたまらなくなる

仕事への不安やプレッシャー、育児の苦労は誰にもあるものですが、前述のとおり、ミスも増えて余計に不安が大きくなっていきました。
気がつくと、会社に行きたくない、育児・家事から逃げたいと思うようになっていました。

仕事のことを思い出すと夜眠れず、ずっと考えてしまい気がつくと朝になっていたり、頭痛や胸が苦しくなるときもありました。
それでも、もともと眠りが浅いタイプだったので、不眠については疑問にも思わず、頭痛などについても「今は仕事が大変だから」と理由をつけ、そのうち治まると考えていました。

また、子どもと遊んでいる時に突然涙がこぼれてきて、子どもがびっくりして「ごめん~、ごめん~」と泣きながら私を抱きしめていたこともあります。子どもは何も悪くないのに、謝りながら私をなぐさめてくれて、私は余計に自己嫌悪になり、母としての自信をなくしていきました。

止まらない自殺願望

いつの間にか「死にたい」という気持ちが強くなっていました。
悲観的に「もう死んでしまいたい!」と思う日もあれば、軽い気持ちで「死んでしまおうか」という日もありました。

異常だったなと思い出すのは、眠れない夜が頻繁に続いていた時期は、布団の中でずっと「死に方」とか「周りに迷惑をかけない死に方」とか「自殺者の遺族」など、死ぬことについて朝まで検索していたことです。

「死ぬなんてとんでもない!」と思うのは普通の人です。
これは生きている自分と「死」がとても遠くにあって、自分がこれからも生きていくことが当然の未来であるがゆえに、「死」について敬遠してしまうのだと思います。

うつになって思ったのは、自分と「死」との距離感が近くなったということでした。
「ラーメン食べたいな」みたいなノリで「死んでもいいかな」と思ってしまうのです。

でも痛いのは嫌だなとか、苦しむのは抵抗があるなとか、家族に迷惑がかかるなという結論に達して思いとどまるのですが、それでも死にたいという気持ちが消えることはありませんでした。

死ねないならどうすればよいのか…と考え続け、結果「消えてしまいたい」と考えるようになってしました。

とても不謹慎なことではありますが、テレビで亡くなった人のニュースを見て羨ましいと感じることも多々ありました。

頭痛、目眩、吐き気

不眠、自殺願望が心を蝕み、ついに体調にも現れるようになり、やっと重い腰を上げ病院へ受診することを決めました。

頭痛と頭がぼーっとする感覚、寝不足が強く出ている日は目眩もありました。ひどい日は吐き気もあり、何もできなくなりました。

特に頭がぼーっとするのは、表現がうまくないかもしれませんが、頭の部分だけ温度が2度くらい上がっているように熱く感じ、思考がうまく回らず、とっさの行動が遅れたりするのが怖かったです。
小さな子どもを育てているので、外を歩く時には車とか、お店で見失わないようにするのが大変でした。

以上が私の体に現れたうつ病の症状です。
うつ病の経験のある方には「あるある」かもしれませんね。
これを読んでいる方で、似たような症状があったら病院を受診されることをおすすめします。

次回は治療が始まってからの戦いのおはなし。
「つらかった薬の副作用」です。

先に断っておきますが、現在うつ病闘病中ですので、治療の成果がまだ出ていません。いろいろな薬を試して自分にあうものを探している段階です。
ですので、読んだ方が希望を持てる内容でな無いかもしれませんが、同じような病気で苦しんでいる方や、まだ病気に気づいていない方にとって何らかの助けにとなればいいと考えています。

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