自らの信じる道を歩むこと

1 信頼する人には裏切られる
 子どもの頃は親を信頼していた。完璧な毒親だったけど。でも、子どもの頃は、全力で、純粋に親を信頼していた。危険なほどに。実際それは危険な行為だったわけで、私は心に大きなダメージを受けて、立ち直るのに数十年かかった。途中、長期入院して薬漬けだったころの記憶はほとんどない。今も、私はたくさん寝る必要がある。人を信頼してはいけない。親であっても。これが私が学んだことです。

2 尊敬する人には失望させられる
 何とか働けるようになって、事務員として働くようになった。献身的な治療者に出会うことができ、私はある時期を境に驚異的に回復したのだった。正直に言っておくと、それでも実家に住み、職場に通っていた。毒親は捨てろって、それは分かるけど、お金がない場合は仕方ないのだ。なるべく毒親とは話をしないようにして暮らしていた。職場に、優秀な上司が来たことがあった。何でもそつなくこなす。私の憧れの人になった。だが、優秀さが災いして、上司の上司に嫌われてしまい、社内の通常の出世コースから外されてしまった。数年後、私はその元上司と仕事で関わることになった。上司はすっかりやる気をなくしてしまっていて、なるべく自分の仕事を減らすことを最優先して振舞うようになっていた。そこに優秀さを発揮していて悲しかった。昔は社会全体のことを考えて立派だったのに。わたしは、とても残念な気持ちになった。

3 人の言うことなど真に受けてはいけない
 正義を振りかざして、私がどうふるまうべきか指示してくる上司もいた。そうかなあと思ってそのようにすると、必ず反発が起きて、その責任は私が負うのだった。ここに至って、やっと、目が覚めた。

4 自らの信じる道を歩むこと
 自らの信じる道を歩むこと。人にできる最高の生き方は、これなのだ。人を崇めたり、恐れたりせず、自分が正しいと思ったこと、やるべきと思ったことをやるのだ。ちなみに、「正しく」より「楽しく」生きなさい、という処世訓を信じていたときもあったけど、こんなのはケースバイケースであって、常に適用できるルールではない。自らの信じる道を歩むこと。これが、生きるということなのだ。


 





 



した
 




尊敬する人には、いつか失望する
 好きな人には、
 

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