草村来実
ジュール・ヴェルヌの驚異の旅シリーズを読んでいくまとめ
移動遊園地の物語が読みたいと思ったので今回はこの本を読んだ。 タイトルからして分かるように、ホラー小説だ。 あらすじ:主人公は二人の少年で、ある日彼らの街に移動遊…
私はジュール・ヴェルヌが大好きだが、思えば一番王道であるはずの『十五少年漂流記』を未だに読んだことがないという状態だったのでこれはいかんと思って漸く読むことに…
先日、ふと思い立ってジョジョを読み始めた。 そこで問題になるのが、「何部から読めば良いのか」だ。 分からない人に向けて説明すると、ジョジョは現在9部まである。それ…
正月に、前々から読もうと温存していた『デミアン』を読んだ。 まず最初の一文がとても気に入ったのでここに引用しておく。 この文は、最初は不可解に感じられるけれど、…
野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』は読んだことがあるが、実のところ村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は読んだことが無い。しかし、村上春樹の語る『ライ麦…
あ〜、面白れ〜。 面白すぎるだろ〜。はい、突然ですが先日、『ウソツキ!ゴクオーくん』というコロコロの漫画を読みました。私が小学生の時に読んでいてコロコロコミックス…
私は冒険小説や幻想小説、推理小説が大好きだが、素朴で何も起きない、普通の人々の物語も大好きなのだ。 そんな訳で、私はそういった系譜の本だとサローヤンが最近のお気…
最近、映画熱がぶり返してきて随分と映画を見ている気がする。そういうわけで、今回は最近読んだ本と共に、最近読んだ映画についても語っていきたい。 まず、『ぼくの名は…
最近本を読むのに忙しくて記事を書けていないので、そろそろ書こうと思ったが、前みたいに一冊一冊書いていくと大変なので、ここで一気にまとめて書いてしまおうと思う。 …
「あの本面白かったんだよな〜。もう一度読もうかしらん」なんて思うことがしょっちゅうある。だがその度に、「おい、おれ達が居ることを忘れるなよな!」「ひどーい、あた…
最近バイトやら読書やらで忙しくてあまりnoteを更新出来ていなかったので、久しぶりに書こうと思った。取り敢えず読んだ本についてでも書くカナなんて思ったが、本の感想を…
どうも、草村です ずっと読みたかった、ドストエフスキーの『悪霊』(米川訳)を遂に読み終えた。なんやかんやで1ヶ月ぐらいかかってしまった。ドストは『罪と罰』、『カラ…
どうも、草村です 私は『罪と罰』が大好きなので、この本がずっと気になっていた。だって、『罪と罰』を読んだことがない作家が集まって『罪と罰』についてストーリーを予…
どうも、草村です シーナさんが東海林さんのファンだということを知ってスグに読みたくなった。ウチの母も昔から東海林さんの大ファンで頻りに勧めてきていたが、私はなん…
どうも、草村です この本はシーナさんのエッセイストとしてのデビュー作である。若い頃ということもあって、なんだかすごく血気盛んだ。国分寺書店のオババの話がメインな…
どうも、草村です 私は大量に積ん読しているので、今回はそのよりすぐりの積ん読本達を紹介したいという、番外編的なアレをですね、書こうかと思いましてね。ということで…
2024年5月3日 21:21
移動遊園地の物語が読みたいと思ったので今回はこの本を読んだ。タイトルからして分かるように、ホラー小説だ。あらすじ:主人公は二人の少年で、ある日彼らの街に移動遊園地(米国では「カーニバル」と呼ばれている)がやって来る。しかし、そのカーニバルはどうも様子がおかしい。怪訝に思った少年たちが詮索していると、団長に目を付けられて様々な怖い目に遭う...といった感じ。私は移動遊園地に行ったことがない
2024年4月14日 15:49
私はジュール・ヴェルヌが大好きだが、思えば一番王道であるはずの『十五少年漂流記』を未だに読んだことがないという状態だったのでこれはいかんと思って漸く読むことにした。 読んでみてまず、この本は子供がよく読むだけあってヴェルヌの中でもかなり読みやすい方なのではないかと思った。ヴェルヌあるあるの冒頭での長い説明が無かったので入っていきやすいのだ。そして次から次へと事態が進展していくというヴェルヌ小
2024年3月9日 12:11
先日、ふと思い立ってジョジョを読み始めた。そこで問題になるのが、「何部から読めば良いのか」だ。分からない人に向けて説明すると、ジョジョは現在9部まである。それぞれの部ごとに主人公は異なり、基本的に何部から読んでも大丈夫なことになっているので、スタウォーズみたいに「どこから見るのがおすすめなのか?」という議論が生まれやすいのだ。しかし結局、私は1部から見ることにした。ネットで検索した限りの情
2024年2月26日 17:22
正月に、前々から読もうと温存していた『デミアン』を読んだ。まず最初の一文がとても気に入ったのでここに引用しておく。この文は、最初は不可解に感じられるけれど、物語を読んでいくうちに意味が心に染みていくのだ。さて、この本のあらすじは、明るい裕福な家庭で育った無知な少年シンクレールがある日乱暴者に罠に嵌められて苦悩し、そこで今まで知っていた世界が一変して、闇があることを知る。そして成長する中
2023年12月17日 17:31
野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』は読んだことがあるが、実のところ村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は読んだことが無い。しかし、村上春樹の語る『ライ麦』がどんなものかと気になって買ったのがこの本だ。この本を読んでいて私が面白いと思ったのは、ヨーロッパの文学は成長小説が多いのに対してアメリカ文学は反成長的小説が多いと言っていた点だ。『ライ麦』の場合は主人公ホールデンが妹のフィービーのよう
2023年7月13日 16:51
あ〜、面白れ〜。面白すぎるだろ〜。はい、突然ですが先日、『ウソツキ!ゴクオーくん』というコロコロの漫画を読みました。私が小学生の時に読んでいてコロコロコミックスの中で一番好きな漫画だったのだが、中学生になってコロコロを買わなくなって以来読んでいなかったのだ。そして去年完結してTwitterでも話題になっていたので、読もう読もうと思いつつなかなか全巻買いすることが出来ずに結局この間やっと全巻手に入
2023年6月21日 20:49
私は冒険小説や幻想小説、推理小説が大好きだが、素朴で何も起きない、普通の人々の物語も大好きなのだ。そんな訳で、私はそういった系譜の本だとサローヤンが最近のお気に入りだ。今のところ読んだのは『僕の名はアラム』と『リトル・チルドレン』だ。どちらも短編集で、アメリカの人々の日常を描いている。『僕の名はアラム』で好きな話は、町にサーカスが来る話だ。出だしからしてもう最高なので引用しておこう。この
2023年5月28日 17:19
最近、映画熱がぶり返してきて随分と映画を見ている気がする。そういうわけで、今回は最近読んだ本と共に、最近読んだ映画についても語っていきたい。まず、『ぼくの名はアラム』を読んだ。海外の少年が主人公の、口語体で書かれた素朴な小説、というものが私は好きだ。分かりやすく例えるならば、ライ麦畑のような感じである。この小説もまさにそういう感じなので読もうと思った。私が特に気に入ったのは、村にサーカスが来る話
2023年5月7日 00:49
最近本を読むのに忙しくて記事を書けていないので、そろそろ書こうと思ったが、前みたいに一冊一冊書いていくと大変なので、ここで一気にまとめて書いてしまおうと思う。まず、ずっと読もうと思っていた、ドストエフスキーの五大長編の一つである『白痴』を読んだ。白痴と呼ばれる心優しき青年ムイシュキン公爵と不良っぽい感じの青年ロゴージンが絶世の美女ナスターシャを取り合う話だ。絶対に今だったら付けられないタイ
2023年4月20日 12:44
「あの本面白かったんだよな〜。もう一度読もうかしらん」なんて思うことがしょっちゅうある。だがその度に、「おい、おれ達が居ることを忘れるなよな!」「ひどーい、あたし達順番待ちしてるのにぃ!」などと積読本達がどやどやと現れて、やんややんやとわめき散らすワケですよ。で、「アア、おれが悪かったよ。ヨシヨシ、ちゃんと読んでやるからな」なんて私は言って積読本達を宥めて、結局再読の機会を逃してしまうってワケ。
2023年4月17日 00:52
最近バイトやら読書やらで忙しくてあまりnoteを更新出来ていなかったので、久しぶりに書こうと思った。取り敢えず読んだ本についてでも書くカナなんて思ったが、本の感想を書くのは時間がかかりそうなので、今日は本に関するちょっとした日記でも書こう。先日、学校帰りにふと「最近ブックオフに行っていないナア」なんて思いつつ立ち寄ってみることにした。「最近行ってない」とは言っても、それはせいぜい二週間ぐらい行
2023年3月8日 18:35
どうも、草村ですずっと読みたかった、ドストエフスキーの『悪霊』(米川訳)を遂に読み終えた。なんやかんやで1ヶ月ぐらいかかってしまった。ドストは『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』を既に読み終わってたから、まアそろそろ読み慣れてきたしスラスラ読めるやろ...って思ってた時代が私にもありました。まず、序盤が退屈すぎる。私は超絶美青年の主人公、ニコライ・スタヴローギンに期待をして読み始めたのだが、い
2023年3月5日 18:17
どうも、草村です私は『罪と罰』が大好きなので、この本がずっと気になっていた。だって、『罪と罰』を読んだことがない作家が集まって『罪と罰』についてストーリーを予想しながら話し合うんだよ?そんなの面白いに決まっているのだ。読んでいない作家達はこの対談においてところどころだけ読んでいくのだが、本当に読んでいない割には結構的確なことを言っていたりして面白い。例えば主人公ラスコーリニコフに対して、「
2023年2月24日 18:04
どうも、草村ですシーナさんが東海林さんのファンだということを知ってスグに読みたくなった。ウチの母も昔から東海林さんの大ファンで頻りに勧めてきていたが、私はなんやかんやで今まで読んでこなかった。しかし、シーナさんが推しているということを知った途端読む気になったもんだから、母はフクザツな気持ちらしい。で、実際読んでみてどうだったかと言うと、そりゃアもう、文章が読みやす過ぎてビックリしてしまった
2023年2月24日 13:22
どうも、草村ですこの本はシーナさんのエッセイストとしてのデビュー作である。若い頃ということもあって、なんだかすごく血気盛んだ。国分寺書店のオババの話がメインなのかと思いきや、主に制服関係者(公務員)などへの怒りをぶちまけているが、その勢いが凄まじくて面白い。嵐山光三郎さんによる解説ページを見てみると、シーナさんのあの独特の文体には「昭和軽薄体」という名前があるそうだ。これはシーナさん自らがつ
2023年2月23日 21:02
どうも、草村です私は大量に積ん読しているので、今回はそのよりすぐりの積ん読本達を紹介したいという、番外編的なアレをですね、書こうかと思いましてね。ということでさっそく紹介してゆこう。と、まアこんな感じで積ん読本がドンドン溜まっていく訳だが、本棚に置いておいて眺めるだけでニヤニヤ出来るのでヨシ!だ。積ん読は健康に良いのである