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俺の名はプロスペクト理論


はじめに


このまえはバルサラの破産確率について話したけどつぎはプロスペクト理論について。


なかなかこの子もクセがつよいんじゃぁ


プロスペクト理論はみんな知ってるだろうから詳しい説明は省くけど、せっかくこのnote見てるならちょっとだけつきあってほしい。


バルサラみたいに、中級者までなら新しい発見があるかも???


前回のバルサラの記事を読んでからのほうがいいかな






さてここで問題です



いきなり始まりましたクイズ大会。
あなたは正しい答えを勝ち取れるだろうか。



■問い

あなたは仕事をとても頑張りました。社長に呼び出されて特別にボーナスが支給されます。社長室でギャンブル好きな社長はこう言いました。

『ちょうどここにクジがある。どちらかを選びたまえ。』


A、80%の確率の当たりを引けば20万円が貰えるが、20%の確率のハズレを引くとなにも貰えない

B、クジは引かず、100%の確率で15万円を貰う


さあ、AかBを選んでください。







■問い

あなたは仕事の疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。高級車から降りた谷岡さんが言い渡した示談の条件がこうだった。

『ちょうどここにクジがある。つぎのふたつの選択肢のどちらかを選べ』


C、80%の確率のハズレ引くと20万円を払わなくてはいけないが、20%の確率の当たりをひくとなにも払わなくてもよい

D、クジは引かず、100%の確率で15万円を払う


さあ、CかDを選んでください。









答え合わせ


プロスペクト理論でありがちな話しだなぁ。と思ったあなたは中級者

なんやこんな問題みたことないわ。と思ったら初心者かな?



さてあなたはどの組み合わせを選んだだろうか。


プロスペクト理論を知らないひとは、1問目ではB、2問目ではCという組み合わせを選びやすいらしい


知らない人は詳しくはググッてきてほしいけど、プロスペクト理論とはざっくりいうと『人間の心理的な話で、利益は少なくてもいいからつい確定したくて、損失はなるべく確定をしたくなく、チャンスがあったら逃げたい(損が大きくなっても仕方ない?)』ってやつ。



FXをするなら損小利大を目指すべきだけど、つい損大利小になってしまうよねって理論。



利益と損失が逆になっただけなのに別々の組み合わせ(今回で言うとAとDやBとCなど)を選ぶのはおかしいよね!? 損と利益が逆になったくらいで手法を変えるの!? FXはなるべく感情をいれずにトレードしたほうがいいよね!?ってことらしい。しらんけど


じゃあAとCや、BとDという同じような組み合わせを選んだひとは「オレは騙されなかったぜ(ドヤァ)」ってなってるかもしれないけどそれはまだはやくて、それだと中級者どまりかなぁ。(どの目線やねん)




なぜなら今回の場合に限ってはそもそも期待値が違う



計算したら分かるけど一回当たりの期待値は、BとDが15万円に対して、AとCは16万円になるから、1万円も期待値が違うんだよね。


もし計算方法が分からないひとは5回とか10回クジを引いた場合を考えてみたらわかるかな。他人に頼らずに自分で計算しなさい!


1回当たりの期待値が1万円ちがうなら、ようするに100回繰り返すと100万円の差がでる!!



つまり今回のケースに限っていえば、AとDの組み合わせを選ぶのが一番期待値が高い。という結論。



利益は期待値が高いから16万円を狙って、損失は15万円に固定する。

これが長期的にみれば損小利大になるってこと。


まあ現実の話しなら何度もこんな機会があるわけではないから、もしも1回きりのチャンスだとしたらひとによってはAじゃなくてBを選ぶかもだけどね笑


でもFXで考えると試行回数が多いことが前提条件なわけで、1回あたりの期待値が全然違うんだから、トータルで安定的に勝つためには

絶対にAとDを選ばないといけない。



2021年2月追記   この記事を書いた当初は「こんなこと考えつくわいってすごくね?」ってめちゃくちゃドヤってたけど、後から【これ系の例題や逸話がめちゃくちゃあること】を知って恥ずかしくなった(/ω\*)     わいは基本的に独学だから、知らない間にほかの人と内容が被ってても生暖かい目で見守ってね(/ω\*)




さいごに


統計をとった訳では無いけど、トレードをしてるときにこういう微妙な選択を瞬時に判断しなければいけないこともあると思うんだよね。


そんな選択をとっさに迫られたときに、冷静に論理的にそしてなによりもチャンスを逃さないために瞬時に判断する技術も必要かもしれないなってはなし。




おわり





ずん

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