負けトレードと失敗トレードは全く違う
はじめに
今回はメンタルと考え方のおはなし
先日、FXで負けているというひとから相談を受けた。
「エントリーに自信がもてない」
「また負けるのが怖い」
「なにが正解か分からない」
そんなひとたち向けに、少しでも「ラクになって欲しい🥺」と思ったからこの記事をかく。
なんとなくふわふわとトレードをするのではなく、「負けた理由や改善すべき点を明確にして次に活かすことが大事だよ」ということをこの記事で伝えたい。
「改善すべき点」ということが自分の中で明確にならず曖昧なままだと、なにを改善したらよいのか分からずに迷子になってしまう。
定義が決まってないと、本当は改善する必要のないことを修正してしまったり、改善しなければいけないことを放置してしまうことは非常にまずいこと。
何割かの確率で負けるのは全然いいんだけど、正しい負け方をしなければ自分のタメにならない。
わいのフォロワーさんには自信もってもらいたいし勝ってほしい。
そもそも負けトレードと失敗トレードの違いはなにか。
負けトレードとは
これは単純なことだから非常に分かりやすい。
結果的にそのトレードが勝ったのか負けたのかということ。
エントリーと決済をして、損切りになったら負け、利確をしたら勝ち。
建値だったら引き分けでいいのかな?🤔
この勝ち負けというのは結果のみで分かること。
もちろんFXは結果がすべてともいうけど、「勝ち負けにこだわり過ぎてはいけない」。
失敗トレードとは
勝ち負けの前にこの概念をぜひ持ってほしい。
そのトレードが成功だったのか失敗だったのか。
これは定義がなかなかむつかしいけど、わいの中では以下のように位置付けている。
■ 自分が決めたルールどおりにトレードできたなら成功トレード(たとえ負けたとしても)
■ ルールを守らなかったら失敗トレード(たとえ勝ったとしても)
● 失敗トレード例 ●
・チャートを開いてすぐエントリー
・環境認識や分析をしていない
・あらかじめリスクリワードを考えていない
・エントリータイミングが早すぎた
・すでに動いてしまったあとに飛び乗る
・損切り位置をズラした
・利確が予定よりも早かった
・負けたあとに高ロットエントリー
・つい予定外のナンピンしてしまった
あぁ…わいも身に覚えがありすぎてツラい…🙄
わいの中ではこの【勝ち/負け】と【成功/失敗】を組み合わせて、トレードは4種類あると思っている。
① 勝ちトレード × 成功トレード
② 勝ちトレード × 失敗トレード
③ 負けトレード × 成功トレード
④ 負けトレード × 失敗トレード
下記にて具体的な例を書く。
負けをなくす? 失敗をなくす?
よくありがちな考え方のひとつに、「勝てば正義」という言葉がある。
ぶっちゃけわいが大好きな言葉のひとつ。
もちろんめちゃくちゃ大事だしその考えは間違ってはないけど、「勝ち負けが全て」として考えしまうのはとても危険。
そういった思考になると、成功失敗よりもまずは勝ち負けを先に考えてしまうことになる。
その思考だとこの図のように、勝つということが重要となり、勝ったトレードは振り返らず、負けたトレードを改善しようとする。
人間の心理的には、「勝ちの数を増やして負けを撲滅すれば勝てるじゃん」と思いがちだけど、この思考はあまりよろしくない。
その考え方ではトレードは上手くならない。
なぜなら失敗したまぐれ勝ちのトレードを放置して、成功した負けトレードを改善することになるから。
この考えが非常にまずいこと。
一旦まとめる。
まずは「勝った成功トレード」は文句のつけようがないし放置でOK。「負けている失敗トレード」は絶対に改善しなければいけないのは誰が考えてもそう。
ここまではいいよね?
本来であれば「勝ち×失敗」は改善するべきであり、「負け×成功」は改善する必要はない。
トレードはあくまで投機であり、相場に絶対はないんだから「負け×成功」が何度も何度もありえる。どんなに良いトレードをしても負けてしまうことがあるのが現実。
本来するべき行動はこの画像のとおりだけど、勝ち負けを意識しすぎた考えはトレード上達の妨げとなる。
もう一度いうけど、本来であればこう。勝ち負けに関係なく成功トレードは改善する必要がない。
でも、勝ち負けしか考えていないダメな思考はこう。本当にこの考えのひとが多いという印象。
自分の過去のトレードを振り返るときに、勝ったトレードは反省せずに負けたトレードばかり改善しようとする。
そうするといろんな弊害がでてしまう。
ダメな具体例
さきほど失敗したまぐれ勝ちのトレードを放置して、成功した負けトレードを改善することが「非常にまずい」と書いたが、理由は下記のとおり。
【例1:失敗した勝ちトレード】
本来なら損切りすべきところ、損切り位置をズラしてむしろ追加でナンピンした結果、予定よりも大幅な利益をGETした。
ルールを破ってしまったから典型的な勝ち×失敗トレード。
「ロングしました」
「損切り位置をズラしちゃいました」→その結果勝った!!
これは【たまたま勝っただけの失敗トレード】
※分割エントリーでの計画ナンピンならOK。損切りズラしはNGだけど。
これは【毒】が2つ含まれている。
①ルールを破ったことよりも勝ったことのイメージが強く残り、もう一度同じ場面になったときに「また」ルールを破ってしまう。
そのときに必ずまた損切りズラしやナンピンをする。勝てるかどうかは相場の神様が決めるけど、そんなことを繰り返していたら必ずいつか大きく負ける。
②もうひとつの毒は、本来やりたかった手法やロジックが次第に変わっていくというもの。せっかく自分が決めたルールなのに少しずつズレていってしまうというもので、あとからジワジワと毒が効いてくる。ルールを破ることでだんだんと自分の手法が崩れていき勝てなくなって自滅するパターン。
「勝つ×失敗トレード」は、本来であれば二度と繰り返してはいけないトレードであり、必ず改善しなければいけない。でも勝ち負けを優先するひとはこれがなかなかできない。
【例2:成功した負けトレード】
リスクリワード 1:2(下記画像の数字は間違えた)
ダウ理論やトレンドラインを根拠にしてブレイクしたときにロングをしたけど、結果的に損切りにかかってしまった。
これは長期足に順張りして正しいトレードだったけど結果的に負けてしまっただけ。正しいトレードをしていても、必ず一定確率で負けてしまうのがFXの難しいところ。
例外としては、たとえば少し上にめちゃくちゃつよいレジスタンスラインがあったせいで下落したけどエントリー時には気づかなかった。とかなら話は別だけどね。もしそういった理由があるなら反省しなければいけない。
このトレードを「負けたからといって」改善すべきではない。
むしろ改善しようとしてはいけない。
もう一度同じ状況になったら、同じようにトレードできるかどうかが重要。
今後同じようなシチュエーションになったときに、100回中100回エントリーをしなくてはいけない。
そのうち40回は負けても全然いい。大数の法則を信じて何度も繰り返すことが大切。期待値という考え方だね。
大切なのは勝つか負けるかではなく、失敗トレードをしないこと。
成功トレードさえしていれば負けてもなんの問題もない。
【勝ち/負け】よりも【成功/失敗】を意識する
もう気づいてると思うけど、【勝ち/負け】の前に【成功/失敗】を考えるべきである。
成功トレードや失敗トレードの中に、それぞれ勝ちトレードと負けトレードがあるイメージ。
成功トレードをなるべく増やして、失敗トレードを撲滅する。
さっきのと似てるんだけど全く違う。
FXとは厳しいもので、例えどんな良いトレードをしたとしても一定確率で負ける。(2度目)
なぜなら勝率100%なんて有り得ないから。相場に絶対なんてない。相場の神様は残酷。勝率70%だとしても10回中3回は負けることになる。
いくら正しいトレードをしたとしても必ず負けるんだから、それを受け入れることができるかどうかが大事。
だからこそ【勝ち負け】にこだわるのではなく、【成功失敗】にこだわり、【失敗トレードを0】にするということが大切。
負けトレードを0にすることは不可能。そこにカロリーを使ったらダメ。失敗トレードを0にすることはできるはず。努力次第では。
それさえできれば必ず結果はついてくるから。正しいトレードをしていれば全然負けてもいいんだよ。
むしろ失敗トレードで勝ってしまう方が怖いということを覚えておいて。
悪いトレードがクセになっちゃうからね💦
さいごに
てなわけで、負けトレードは全然オッケー!失敗トレードは絶対にダメ!というお話しだったよ👀
自分の過去のトレードを4種類のパターンに分ける。
① 成功トレード × 勝ちトレード
② 成功トレード × 負けトレード
③ 失敗トレード × 勝ちトレード
④ 失敗トレード × 負けトレード
①と②は改善しない、③と④を改善する。
ふんわり分析せずに、こうやって明確にグループ化することによって効率的にトレード向上できる。
とくにトレードノートをつけているひとにはこれはオススメだよ!!!
(※わいはトレードノートつけたことないけど🤣)
トレードノートについてはこの記事読んで。
ほなそういうわけで!!
メリークリスマス!❄☃🎅🎁🎄🎂✨
おわり
ずん
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