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お宝山分けボードゲーム『ギブトレ』が生まれるまで(後編)

ボードゲームプロデューサーのZUMEです!
この記事は、9月6日からクラウドファンディングを開始する『ギブトレ -GIVE ME THE TREASURE-』制作の経緯と想いをZUME目線でプロデューサーとして綴ったものです。
前編はこちら、かくさんが書いています!↓

https://susabi-games.hatenablog.com/entry/2022/08/26/175353

また、この記事は以下のような人におすすめです。

  • 作品だけでなくクリエイターの人となりも知った上で支援したい人

  • ボドゲ制作の裏側に興味がある人

  • 『ガラクタリウム』を遊んで楽しかった!という人

前置きが長くなりましたが、それではお読みください~

1、かくさんからの依頼

2021年11月にフリーランスのボードゲームプロデューサーになり、かなり早い段階からお話しをいただけたのが遊陽ゲームズのかくさんからの依頼でした。
依頼内容は複数あったのですが、その中の1つが「ガラクタリウムを再販するにあたり、もっと多くの方に遊んでもらいたいのでそのリメイクの担当をお願いできないか?」というものでした。

この依頼に対し、かなり未知の仕事領域だなと思いつつも、作品を見たうえで「もっと多くの方に遊んでもらいたい」という目的に対する課題は浮かんだので、「できらぁ!!!!!」と返事した事を今でも鮮明に思えてます。

2,「ガラクタリウム」を考える

ガラクタリウム

まず、「ガラクタリウム」自体は僕も何度か遊んだことがあり、僕個人としてかなり面白い体験ができ、いいゲームだった印象が強く残っていました。
その上で、既存のガラクタリウムファンの方々も大切にしたいと思ったので、ゲームの構造に関する修正はしないということを決めました。

次に、課題を洗い出すにあたり、「ガラクタリウム」という商品が持っている情報を整理しました。
ざっくり書くとこんなかんじです。

【ゲーム内容】
プレイ人数:2人専用
プレイ時間:20分
推奨年齢:10歳~

【コンポーネント】
コンポーネント​
説明書(日/英)... 各1部
カード(63x88mm) ... 40枚
発掘マーカー ... 1個
得点マーカー ... 2個
得点ボード ... 2枚

【ストーリー】
「蒸気の都のはるか北にある不思議な遺跡にはあらゆる願いを叶える遺物が眠るらしい...」
あなたはもう一人の仲間と共にこの遺跡にたどり着く。
ただし、あなたは知っています。
願いを叶えられるのは一人だけだということを...

遊陽ゲームズ公式HPより

3,目的のために何を変えるか

前提と情報を整えた上で、「もっと多くの方に遊んでもらいたい」という目的を達成するために、以下の2点を変更することにしました。

①プレイ人数
まず気になったのが「2人専用」という点でした。
理由として、僕自身もガンナガンを制作しリリースした際に「せっかく買ったけど、二人用だからやる機会ないな~」という声をTwitterで多く見かけたので、今回の「もっと多くの方に遊んでもらう」という目的に対し、2人専用」という点が惜しいと感じたことが理由です。

②世界観
次に気になったのが世界観でした。
現状のかわいらしいキャラクターによる世界観もかなり好きだったのですが、リメイクするならばガラクタリウムのゲーム体験の根幹である「相手をちょっとだけ騙して、ちょっとだけ得をする」という点を肯定できている世界観にしたいと思いました。

4,どのように変えたか

そして「プレイ人数」「世界観」を、以下のように変更しました。

①2vs2モードの実装
2vs2(&2vs1)モードを実装し、プレイ人数を「2人」から「2~4人」に変更することで、ゲーム経験者が初心者をサポートしながらプレイできるようになり、前述の課題であるプレイできる機会を最大限に増やすことができるようになりました。

またゲーム体験としても、コミュニケーションが増えることの楽しさはさることながら、あまり多く仲間とコミュニケーションしてしまうとこちらの思惑がばれてしまうので、最低限のコミュニケーションでどのようにオタカラを分配していくか考えていくゲームの面白さも新たに増えました。

思惑が裏目に出てもたべるのをやめないねこ

②僕らは「盗賊団」だ!
「相手をちょっとだけ騙して、ちょっとだけ得をする」という世界観に入り込みつつゲームプレイとして肯定するために、プレイヤーをどのような役職にするかを考えたときに、真っ先に浮かんだのがズルいことを仕事にしている「怪盗」か「盗賊」でした。

そして、その上で「もっと多くの方に遊んでもらいたい」という要望を満たすために、今流行であるち〇かわやす〇っこぐらし等の、「かわいいけど、ちょっと変」なキャラクターにまとめたいとも思いました。(これは正直僕の趣味もあります。)

そんな中、偶然OBOttoさんのお仕事募集ツイートを発見し、真っ先にかくさんに「OBOttoさんのイラストで盗賊団をやりたいです!」と相談し、今回のような世界観に決まりました。

「ギブトレ」パッケージとキャッチコピー

5,さいごに

あくまで「4,どのように変えたか」で書いたものは僕からの提案部分であり、「ギブトレ」ではかくさんと連携していく中でほかにも様々な変更点が生まれました。

たとえば・・・

  • 各種カード効果の見直し

  • コンポーネントの仕様変更

  • キャラクターカードの種類増加

などなど、皆様には更にパワーアップした新生ガラクタリウム「ギブトレ」を更に楽しんでいただければと思います。

この記事を見て気になった方は是非事前登録をお願いします!↓

https://www.kickstarter.com/projects/susabigames-lite/give-me-the-treasure

それでは!

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