第2回 調査方法の種類と提供価値分析

こんにちは。TAの岩井です。
今回の授業を振り返っていきましょう。

【今回の授業内容】
STEP1 - テーマ設定・方向性の発表
STEP2 - ユーザー調査手法の理解
STEP3 - インタビュー調査と提供価値分析
STEP4 - フォトエッセイ・フォトダイアリーの理解

STEP1 - テーマ設定・方向性の発表

テーマ「魅力的な旅の体験のためのデザイン」
誰がいつどこで、どんな旅の体験をしているのか

【テーマ決定に向けてグループのテーマを設定する】
1. 各人のテーマ案を全て机の上に並べる 
2. テーマ案を各人が説明
3. 似たようなテーマはグルーピング
4. 最も興味があるテーマを選定する
5. 決定した各グループのテーマを発表する
対象者を誰にするか、場所はどこかを決定する

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STEP2 - ユーザー調査手法の理解

【ユーザー調査とは(目的より)】
調査目的によって分ける
検証的調査
仮説とした内容が正しいかどうかを検証するための調査
科学的、変量的調査方法を活用する場合が多い
探索的調査
明確な仮説を持たず、アイデアや仮説を作るための基礎的な調査
探索的、定性的調査方法を活用する場合が多い
【ユーザー調査の5段階プロセス】
1. 計画  
ユーザー調査の目的、アウトプット、調査手法、分析手法、協力者、スケジュール、予算など明らかにする
2. 準備
対象となる協力者のリクルーティング、予算調査、調査用紙の準備
3. 実施
調査当日の準備、調査目的や内容説明、調査の実態など
4. 分析
統計的分析手法や構造的分析手法を活用し、データを分析する
5. 報告
調査データのまとめ、わかりやすく表現し、報告する
【インタビュー法について】
インタビュー法とは、ユーザーに質問し、ユーザーの応答に応じて、より細かい状況や要望を引き出せるユーザー調査方法
メリット
回答者の質問に応じて、適切な質問をすることでユーザーの考え方や本質的要望を背景情報を含めて引き出せる
デメリット
協力者の手配や実施場所の手配に時間がかかる
1人ずつ実施するため時間がかかる
インタビューのやり方により、調査結果が異なる
【エスノグラフィックインタビュー法について】
・質問者が現地に赴き回答者の行動を直接観察しながらインタビューを行う
・コンテクスチュアルインクワイアリー(文脈質問法)とも呼ばれる
・回答者が師匠、質問者が弟子の関係を築き、教えを請うようにインタビューをする
・回答者の製品やサービスの潜在的問題を掘り出すのが目的
【デプスインタビューについて】
デプスインタビューは、通常の一問一答形式のインタビューとは異なった質問方であり、特に質問項目が決まっていない
【半構造化インタビューについて】
半構造化インタビューは、あらかじめ大まかな質問項目を準備し、相手の回答によって、さらに詳細に訪ねていくインタビュー手法
【インタビューのポイント】
以下の点を意識しましょう
・ラポールの形成
・オープンマインド
・大事なこと、大切なことは何かを聞き出す、見つけ出す
・コンテクスト(5W1H)を聞く
・共感する


STEP3 - インタビュー調査と提供価値分析


インタビューや観察により、その行為の目的を推測して、なぜその行為が行われたのか本質的価値を抽出する方法

【概要】
1. インタビューや観察より、ユーザーの事象を発見する
2. 発見したユーザーの事象を、KJ法などを利用しグルーピング化する
3. 発見したユーザーの事象より、なぜユーザーがその行為をしたか、その行為の目標を推測する
4. その行為の目標より、その行為に関わらず、、なぜその行為が行われたのか本質的価値を抽出する

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STEP4 - フォトエッセイ・フォトダイアリーの理解

【フォトエッセイについて】
フォトエッセイとは、テーマに沿って深く内省するために、写真とエッセイを活用し、潜在的ニーズを明らかにする手法

【フォトダイアリーについて】

フォトダイアリーとは、他人のリアルな生活の様子を見つめることで、新しい発見を探す手法
定量的な生活の写真と解説を活用して、外省的に潜在的ニーズを明らかにする手法。

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【次回までの課題】
・グループで2名以上が、フォトエッセイを完成させて持ってくる
A3用紙に写真2枚とエッセイの文章を配置する
・グループで2名以上が、フォトダイアリーを完成させて持ってくる
A3用紙(複数枚使用可能)に10枚以上の写真と説明文章を記入する。
※全員がフォトエッセイまたはフォトダイアリーを作成する。


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