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灰かぶり(4)

馬車は灰かぶりを乗せて、走って走って12時きっかりに止まりました。
馬はねずみに戻り、どこかへ行ってしまいました。

灰かぶりは、馬車を自分の仮のすみかにしました。

そして、そこから街に通って、いろいろな仕事をしました。
皿洗い、お屋敷のお掃除、洗濯などなど・・・。

仕事の合間には、せっせと石を積みました。

自分の城を作るためです。

               (つづく)