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[図工01] 500円玉くらいの大きさ

ある日Aちゃんが聞いてきた。「えのぐどんくらいだせばいいの?」。いい質問だ、うちにくる子で、初めての質問だ。みんな皿一杯にだすからな、止まるまでだす。「500円玉くらいの大きさがいいんじゃない?」とこたえると、「Aちゃんあんまり見たことないからわからないんだよね」と。そうか、Aちゃんは幼稚園生だった。まだ自分で特売品お買い物をしたり、小銭貯金して貯金箱から小銭出して何円が何枚あるか数えてにやにやしたり、善とケチの間でぶるぶる震えながら募金したり、しないのか、。じゃあ、子供にわかりやすい大きさのたとえって、なんだろう?どんぐり?だんごむし?石?おかあさんのスマホ?おやゆび?スプーン?。結局「こんくらい」ってだしてあげることになるのかな。その日Aちゃんは「Aちゃんおえかきだ〜いすき」って言いながらみずいろの空と黄緑色の原っぱを描いていった。

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