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地中美術館 自然と建築が織りなすアートの聖地


引用先 https://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

直島にある地中美術館、行く価値ありです。なぜ?

 自宅から約700km離れても行ってきました。地中美術館へ。
昨年に続き2回目の訪問です。家から近ければ年間パスポートを購入したいところです。

 小学校で図工教員をしているので、仕事で絵を鑑賞することが多いです。でも、どこか義務感で美術作品に触れていたところがありました。

 この美術館に行って、絵を鑑賞する楽しさや感動をあらためて体験することができました。その魅力をお伝したいです。

 館内が写真撮影禁止の為であり、主な情報が公式ホームページにしかなく、詳細な事前リサーチができないことが、この美術館の魅力です。
行かないとわからない、感性体験が得られます。
 
 観光地にはSNSや動画サイトでリサーチしてから行くことが多く、実物を再確認するだけの見学になることが多いですが、情報が少ない分、初見の気持ちで見学できます。

直島から地中美術館までのアクセス

高松港からフェリーで直島まで行けます

 高松港からフエリーで直島に向かいました。航路で瀬戸内の島々の景色を見ながら、地中美術館へ向かいます。
 
 運賃ですが往復で990円です。地中美術館は予約制なので余裕を持って乗船したほうがよさそうです。乗船時間の短い、ジェット船もあります。詳しく以下のリンクを参照して下さい。

 直島から町営バスで美術館へ行こうと思っていたのですが、満員で乗ることができませんでした。追加便はありませんでしたの次のバスを待つしかありません。次のバスまで30分以上あるの徒歩で向かうことにしました。

町営バス 運賃 大人100円 子ども50円
島の至る所にアート作品が展示されています

 歩いて正解でした。アート作品を観賞しながら、バス移動ではできない海からの風や景色の美しさなどを感じられます。
 所要時間は35分くらいで、坂道があります。途中自動販売機がありましたが、売り切れが多く、水分は持参したほうがよさそうです。

途中の景観

 予約時間より早く到着したので、待合ができる建物でロッカーに荷物を預けます。小さな売店があり飲み物が買えます。

チッケトセンターでは特産品、ドリンクなど購入できます

地中美術館の概要

 世界的建築家な安藤忠雄さんの設計で、建築を構成する主な素材であるコンクリート、鉄、ガラス、木を使用し、デザインを極限まで切りつめて設計されています。
 無駄がないデザインとは、このことだと実感できます。

 一流アーティストの作品を堪能できます。
 
 作品展示数は多くありませんが、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアという世界的アーティストの作品が、建築と完璧に調和しながら展示されています。

 地下に埋設された美術館

 美しい瀬戸内海の景観を損なわないよう地下に建設された美術館は、作品を展示するために緻密に計算して作られた建物です。美術館への入場も、事前に購入したQRコードを見せるだけで、紙のチケットを購入して、受付で見せてから入場というのがありません。

この坂を上がれば、作品達に逢える

予約制であり、ゆっくり鑑賞できる

 予約制であり、一度に入場できる人数が制限されるため、静かで落ち着いた環境で作品を集中して鑑賞することができます。
 予約制によって、入場時間が決まっている為、余裕を持って作品と向き合うことができます。
 時間をかけて鑑賞することで、異なる表情を楽しむことができます。
また入場時の混雑や待ち時間が軽減されるため、ストレスフリーな鑑賞が可能です。
 心穏やかに作品と向き合うことができることも魅力です。

モネの「睡蓮」の展示室が最高

 自然光の活用
 モネの「睡蓮」展示室は、地中美術館の中でも特に印象的な空間で、この展示室は、クロード・モネの晩年の傑作「睡蓮」シリーズを最適な環境で鑑賞できるよう、細心の注意を払って設計されています。

 展示室は自然光のみで照らされており、時間帯や天候によって作品の見え方が変化します。
 
 私はランチを挟んで2回鑑賞しました。自然光のおかげて、絵画が1回目に鑑賞した印象とまったく違う表情を見せてくれます。
 
 空間設計
 部屋のサイズ、デザイン、素材はモネの絵画と空間を一体化させるため、壁面や額縁は白色に統一され、作品に集中できる環境が整えられています。空間設計では、そぎ落とせる部分は全てそぎ落落とされ、絵に没入できる空間になっています。展示室には、モネの最晩年の「睡蓮」シリーズ5点が展示されています。
 
 没入感のある体験
 来館者は靴を脱いで入室し、白いタイルが敷き詰められた空間で作品を鑑賞します。展示室に入れる人数も制限されているため、没入感のある鑑賞体験できます。本当です。
 
 季節や時間による変化
 自然光を利用しているため、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変化します。これにより、何度訪れても新しい発見がある鑑賞体験が可能です。

  来年も訪れたいです。

地中カフェ&ストア

 地中美術館内には「地中カフェ」があり瀬戸内の海を眺めながら軽食が頂けます。瀬戸内恵みごはんを頂きました。彩りも綺麗で、ご飯の量がたっぷりあり、オリーブ牛が美味でした。
 カフェから見える景色が非日常感を与えてくれます。
美術館内にある為、カフェのみの利用はできないので注意が必要です。

地中カフェメニュー

 地中ストアは建築やアーティストの関連書籍やグッズのほか、地中美術館限定のオリジナル商品として、ポストカードやステーショナリーを購入することができます。
 カフェと同様、美術館内にあるので、地中ストアのみの利用はできません。

まとめ

 地下にありながら自然光が降り注ぎ、瀬戸内海の美しい景観との調和、建物が景観を損なわない設計、時間や季節による作品の見え方の変化する「地中美術館」おすすめです。


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