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初心者向け動画編集講座#1「動画編集を始める前に準備するべきもの」

まずは動画編集を行なっていくうえで、必要なものを準備しなければなりません。最低限必要なものを以下、箇条書きで記述致します。

 ・動画編集が可能なPC
 ・動画編集ソフト

この2つがあれば動画編集を開始する事は可能です。動画の素材は動画の撮れる機材があれば最初は何でもOKです。私も、ミラーレス一眼のカメラを使っている事もありますが、iPhoneで撮影している事がほとんどです。

では、次に「どんなPCが良いのか?」と「動画編集ソフトって何を選べば良いの?」という事をお話していきます。

・動画編集が可能なPC

まずは、どんなPCを選べば良いの?という事からです。

PCには、「デスクトップ型」と「ノート型」と2種類あると思います。この2種類の選び方は生活のスタイルや自分の将来的な目標に合わせて購入する事をオススメ致します。

私の場合、どこでも動画編集作業が出来る環境を求めているのでデスクトップ型は選ばずノート型を一択で選択しております。

動画編集が自宅で集中して行いたいという方もいらっしゃると思います。その場合もノート型でも成り立つのですが、デスクトップ型の方がノート型よりもリーズナブルで性能も上のものが多いのでコスパ重視で準備したい場合はオススメです。

次にスペックです。スペックは私の経験上、以下のスペック以上は最低限欲しいです。

 CPU:Core i7(8世代)以上
 メモリ:16GB以上(可能なら32GB)
 ストレージ:1TB以上

この、CPUとメモリは特に重視して下さい。上記のスペックより低いPC、例えばCPUがCore i5でメモリ8GBでも動かない事もないのですが全体の処理スピードや編集のやりやすさを考慮すると上記のスペックはあった方が良いです。もし、CPUがCore i5のメモリ8GBのPCをお持ちなら一度動画編集ソフトをインストールしてみて行なってみるのは有りだと思います。ストレージは外付けのSSDなどをPCに差して追加する事も出来るので1TBあれば足りなくなっても最悪追加すればOKです。これから動画編集用PCを購入する場合は上記のスペック以上を選択する事をオススメ致します。

上記のスペックからは、動画編集を仕事にしていくのか?それとも趣味で行なっていくのかで決めていきましょう。

私は、自分のYouTubeチャンネルの動画編集と動画編集代行者として仕事で編集しているので、

 ・CPU Core i9(9世代)
 ・メモリ 32GB
 ・ストレージ 1TB

を選択してます。


・動画編集ソフト

動画編集ソフトの選び方ですが、有名な動画編集ソフトが私の知る限り以下のソフトがあります。

 ・Final Cut Pro X(アップルのアプリケーションソフト)
 ・Adobe Premiere Pro(Adobeのアプリケーションソフト)
 ・フィモーラ
 ・iMovie(アップルの無料動画編集アプリケーションソフト)

上記4点が良く聞く有名所です。私の経験上、フィモーラだけは未使用のため、今回の解説からは除外させて頂きます。では、1つずつ紹介していきたいと思います。


・Final Cut Pro X

 Final Cut ProXはMac OSのアプリケーションソフトです。34800円(2021年1月4日現在)と高価な値段ではありますが、動画編集をするうえでの必要な機能は一通り出来るようなもので、一度34800円を支払ったらその環境を永久的に手に入れられるのであれば長期的に見たらかなり安価なのではないかと思います。

Final Cut Pro Xを私は1年半くらい使用しておりますが、メリット・デメリットは以下のようになっております。

<メリット>
  ・BGM、SEが最初から沢山用意されている事
  →YouTube用の動画配信で効果音を色々付け加えたい場合、最初から多くのSEが用意されているので、サイトからダウンロードしなくても割とFinal Cut Pro X内のSEでも色付けした動画を作成出来ます。

 ・トランジションの種類が豊富で分かりやすい
  →トランジションも豊富に用意されていて動画と動画の繋ぎ合わせをいろんなエフェクト効果で自然にする事が可能です。

<デメリット>
 ・動画編集のプロジェクトデータがとても大きい
  →元データ15分くらいの編集で30GB位のプロジェクトデータになる事もあります。そのため、容量の少ないPCはSSDなどの外付け記憶媒体が必須です。


・Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere Proは、動画編集を仕事で行う方にオススメのアプリケーションソフトです。動画編集を仕事で受注をしようとすると、大体の条件に「Adobe Premiere Proで編集可能な方」と記述されてます。

私も、最初はFinal Cut Pro Xからのスタートでしたので、クライアント様に「Final Cut Pro Xでは受注出来ないのでしょうか?」と聞いたところ、「Premiere Proでないと編集が出来ない点があったり、プロジェクトデータでの提出をお願いいているから」という返信が来た事があります。

こういった点で、Adobe Premiere Proは動画編集を仕事にする予定の人は最初からこのアプリケーションソフトを選択した方が良いです。

Final Cut Pro Xと違いサブスクリプションでの使用になるので、その名の通り、月額制となります。私も現在、コンプリートプランを契約しており月々4400円ほどを支払っております。(私はコンプリートプランを安く契約出来る時に加入したため4400円ほどですが、通常は5680円+税です)

月額は発生しますが、Premiere Proに変更してからはFinal Cut Proの時よりも仕事の受注量が増えたので、4400円位の投資で報酬額が上がるのであれば良い投資かなと思っております。


では、Premiere Proのメリットとデメリットを以下で説明致します。

<メリット>
 ・Premiere Proを使えるようになると企業からの動画編集依頼の受注も受けられる
  →Premiere Proは地デジのテレビ番組などでもテロップ入れやカット等で使用されているソフトなので使用出来るようになると企業案件も受注が可能になります。そして、個人でも動画編集活動が出来るし、動画編集の仕事に就く時も有利になります。

 ・動画編集のプロジェクトデータがとても軽い
  →Final Cut Pro Xとは真逆で、動画編集のプロジェクトデータが1MBにも満たないので、1TBの記憶媒体を持ったPCでもそれなりな本数の編集が可能です。

<デメリット>
 ・プロが使うソフトなので、BGM・SEは全て自分で用意する事になる
  →BGM・SEはソフト内で用意されていないので、全て自分でサイトから素材を集める事になります。そのため、初めたての頃は素材集めをしながら編集していく事になります。

 ・月額が発生する
  →上記でも話しましたが、月学制のため動画編集者としてPremiere Proで最初にデビューするには少々ハードルが高いです。しかし、仕事にするのであれば後でその分以上にリターンが返ってくる事も行動次第ではあるので、デメリットがメリットになることもあります。というか、メリットに出来るように活動すれば良いのかなと思います!

 ・Final Cut ProXよりも感覚で操作が出来ない
  →これは、私がFinal Cut Pro XからPremiere Proに変更したての時にとても思った事です。Final Cut Pro Xはカット編集やテロップ入れが感覚で出来たのですが、Premiere Proでは部分的に感覚で出来なくググってやり方を確認しながら編集をしていく事が多かったです。慣れるまでは少々Final Cut Pro Xよりも苦戦する事もあるかもしれません。

しかしながら、私は2020年のゴールデンウィークの4日間の休みでPremiere Proの使い方を集中して覚えられたので、やる気次第では1週間で編集出来るようになります。


iMovie

iMovieは、Mac専用の無料の動画編集アプリケーションです。無料なので、気軽に動画編集に挑戦することが出来ます。私も、動画編集を一番最初にやってみようと思った時にiMovieを通りました。自分がどれだけ動画編集を好きになれるのだろうか?という事を確認するためにも最初の頃の動画編集はiMovieでした。

では、iMovieのメリット・デメリットの紹介です。

<メリット>

 ・無料なので、気軽に動画編集という世界を知る事が出来る
   →これって、とても大事だと思うのです!そもそも、動画ってどうやって出来ていくのか?という基本を知り、完成までの道のりをそれなりに知る事で、今後自分は動画編集がやりたい事なのかどうなのかを明確にする事が出来ます。

iMovieが、今の私の動画編集ライフを作ってくれたきっかけだったのです。

 ・簡単な編集ならiMovieでもYouTubeにアップする動画を作成可能
  →カット・トランジション・タイトル入れ・BGMなどの簡単な編集であればiMovieでもYouTubeアップ用に編集した動画を作成する事は可能です。最初はテロップやSEなどの飾り系よりも動画をどうやって編集すると視聴者の皆様が見やすい動画になるのかという基本を作れるようになるためにも基本の編集だけでアップしてみても良いのかなと思います。何でも行動が一番です!

<デメリット>

 ・テロップに自由が効かない
  →喋っている内容をテロップで付け加えたり、強調した動きをテロップに付けたい等を望む場合、iMovieはテロップに自由が効かないので他のソフトを導入する事を検討した方が良いでしょう。


まとめ

 それぞれの動画編集アプリケーションソフトにメリット・デメリットがありました。そのため、自分が動画編集を使う環境にはどのアプリケーションソフトがメリットは勿論、デメリットとも上手く付き合えていけるのか?というところを考慮して選択する事をオススメします。私が一言で上記の3点のソフトを選ぶ基準を言うならば、

 Final Cut Pro X→自分のYouTubeチャンネルに力を入れていきたい人向け

 Adobe Premiere Pro→動画編集を仕事にしたい人向け

 iMovie→これから動画編集を初めて行なっていく人向け

という感じでしょうか?

次回の初心者向け動画編集講座は#2「動画編集はカット編集が全てを決める!」です。

では、また次回をお楽しみに!!

皆さんに有益な情報を御提供出来るように、これからも「旅x旅ガジェットx動画編集」に関する情報を発信していきます!!