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京都には
不思議な力が働いているのかもしれない。それはいつもポジティブな力ではなくて、むしろこの土地に降りかかったさまざまな災いや戦いで無念のうちに命を落としたひとたちの思いが、そうさせているのかもしれない。
出会うはずのないひととひとの巡り合いとか、再会とか、新しい自分に出会うことだってある。この本では一瞬背中が寒くなるような京都の影との遭遇が描かれるが、それによって誰と繋がれたのか、に話の重心があるため、じんわりと温かい気持ちになる。
早朝のグラウンドに、もう来ないかもしれなかった「えいちゃん」の姿が見えたときは、主人公と一緒に嬉しくなった。待ち合わせっていいな、と思った。
来ないかもしれないひとを待っている お店の錆びた鈴は双子だ
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