Brahms

Johannes Brahms は、Bach、Beethovenとともに3大Bと言われるドイツの作曲家。古典的な形式と作風を統合しており、後期のベートーベンの流れを受け継いでいる。
ブラームスと言えば、「渋い」というイメージがあり、曲もぱっと見華やかではないし、すごく有名な曲がすぐに浮かびづらい作曲家です。でも、その渋さの中に考え抜かれた良さがあり、ハマると中毒性があると感じています。私にとってはタンニンがたっぷり含まれた熟成された赤ワインのようなイメージです。

そんなブラームスの曲で私が好きなものをあげていきます。

・Piano Sonata No.3 Op.5
ブラームスはピアノソナタを3曲残しているが、すべて20歳前後の初期に作曲している。どれもベートーベンの「ハンマークラヴィーア」の拡大を思わせるような冒頭、長大な形式で、特にこの第3番は5楽章の超大作。ピアノの音域を余すことなく活用していて、後期の小品の片鱗も見える曲となっている。

・Variations on a Theme of Paganini Op.35
かの有名なリストの曲とはまったくもって違う趣の曲。元々は練習曲として構想されており、2巻にわかれている。演奏効果を狙っているというよりは、技巧に重きが置かれており、演奏会よりはコンクールなどで弾かれる機会の方が多い。

・Eight Piano Pieces Op.76
Op.76-2 Capriccio 終始スタッカートでコケティッシュな奇想曲。

・2 Rhapsodies Op.79
Op.79-1 華麗な第1主題から始まる。2曲を比較するとこちらの方が派手で大きな構成になっており、演奏機会が多い。
Op.79-2 内省的な主題、重い足取りの中間部と、ブラームスが好きならこっちを選ぶと思わせる小品。

・6 Piano Pieces Op.118
Op.118-2 Intermezzo  ピアノ曲の中で一番好きな曲。神々しく、ゆったりと揺蕩うような旋律、劇場の中間部とどこも余すことなく美しい。私の葬式でぜひ流してほしい。

・4 Piano Pieces Op.119
Op.119-4 Rhapsodie 勝利のファンファーレ、内省的な主題、コケティッシュなリズム。ブラームスの最後のピアノ曲に相応しい集大成となっている。

・2 Clarinet Sonataa Op.120
第1番も第2番も情熱的で表情豊か。クラリネットの音色とブラームスの音楽性は相性が良く、内省的なメロディーと激情的な感情を表現するのにちょうどよかったのだと思う。

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