肉！！！！！！

母「一緒に相模の中央へ「肉」を食いに行ってはいただけませんか？ 」

昨夜24:00入眠晩年睡眠不足13:00起床帝君ずきも「検索によると…あそこの国の肉は食べ放題のようだな（中略）普段父さんが晩飯の食材をどこから仕入れてるのか知らないが…ロピアから直接買えばいいだろう？」

トニオ「貴重すぎる「肉」…　ロピアはひとつも売ってくれません」

ずきも「オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ　肉屋で売ってくれないものを食いに行こうって誘ってるのか？それって「外食」って事だろうッ！？」

妹「食べるのはわたしです…　夜行くのであなたは肉を焼いてくれるだけでいい」

ずきも「ナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナア　肉を焼くだけだって……　 僕は健全な少年少女（30代以上）のために漫画（レポート）を描いている人間（大学生）だぜ… …社会（Twitter）的に少しは有名（悪名）なんだ　しかも！ この店の最低価格は2000円以上と書いてあるッ　私を育てている家族の日々のご苦労は想像できない！！」

トニオ「「焼肉」をします」

露伴「だから気に入った」

一路カイロへ

（一部失礼な内容を含むので、店名を変更してお送りします。）

一行　『豚足』　現着

事前に順番待ちをしていたのでスムーズな入店。到着までの渋滞が嘘のようにボックス席へと案内される。開放的な店内、コロナ禍を忘れさせるような、仕切りがあまり無い店内は人の心を解放させる意味もあるのだろう。（激ウマギャグ、これから食べるの牛だけど）

しかし、なんだっ！？この値段はっ！！？？一人4000円はゆうに持っていかれるぞ！！！
馬鹿な、ロピアで豚こま買って来れば600円で腹一杯に食えるというのに…この店じゃぁ4000円も払わなければいけないってのか！！？？

私の頭は腹よりも先にいっぱいになった。4000円。私が以前働いていたバイト4時間分……4時間も耐えることができまい！そのような苦痛を味わってやっと食べられるのかっ！この肉をっ！！

容赦無く注文される肉たち、音を鳴らしながら手元へ持って来られる肉！！
消費しなければ次くる皿をテーブルに置けないのでとにかく焼くしかない…私の皿に積み上がる焼き上がった肉…
気が狂いそうだ…煙はなぜか全部私の方向に流れてくる……

ただ、来てしまった以上、注文してしまった以上、喰らうしかない。この肉を。味わおうではないか………

眠い

開始30分。いよいよ焼くのも疲れ、のんびりとする時刻。
私は眠くなってきた。

微妙に暗い店内、ボックス、お腹いっぱい。これらトライフォースが揃うと私は眠くなって仕方がない。今目の前で焼いているのが牛なのか豚なのかわからない。先ほどから見える看板が、豚の足から「牛の角」に見えてきた……
そして同時に焦燥感も止まらない……昨日から異様に迫り来る圧迫感もさながら、今私は課題を終わらせずにこのようなことをしているのだ……明日の23:59締め切りの課題、火曜12:00までの課題……どちらも何もしていない……こんなことでは楽しめる肉も楽しめまい…私は脳内を無意味な思考で埋め尽くされる羽目になっている。

「僕を食べてコケよ」

ふとタブレットを見ると鶏肉がそう囁いている。
「僕を食べないのかい？さっきから豚や牛を食べるけど、鳥を食べないじゃないコケか」
私は呆れて「なぜ君を食べねばならないんだ？」と答える。「第一君は食べるのに難儀する。噛みきれなければ飲み込みにくい、一体どんな構造をしているのかね！」

「そ、そんなこと言われても仕方ないコケ」鶏はたじろぐ

「そして細菌！！！！！カンピロバクターまみれじゃぁないか！君の体は！！そんな細菌に塗れた肉を僕に喰えというのかっ！！！！」（お店は非常に清潔に運営されていると思います。名が通ってる店で適当なことはしていないはずです）

「根拠がないコケよ！そもそも君は普段唐揚げを食べるじゃぁないか！」

「黙れ！！この高タンパク質！！！！！貴様には脂質（エネルギー）が足らない！！！どうして4000円も払ってサラダチキンを喰わされなけりゃならんのだ！！！」

私はその声をわらび餅の注文で封殺した。

終幕に向けて

俄然問題は解決されない。課題が終わっていない事実と、明日つくばに帰らないといけない事実に苛まれながらカルピスソーダを飲んでいる。私はつくばに居ようが横浜に居ようがカルピスしか飲まんのか。
ソフトクリームを容器に入れ、マンゴーソースをこれでもかとかける。なんだったらプリンも食べる。私の記憶には肉を食った記憶よりスイーツを食べた記憶が上側にきている。あとは中盤で散々米を食べることについて悪態ついた挙句、卵かけご飯をおかわりしたこと。

そして悠々退店。
子供が看板の牛の頭を撫で回している。そういう牛じゃないと思うよ。鎌倉に行くべきだよ。

終わったよ……豚肉……牛肉……わらび餅……プリン………アイス………