10/2 日 スプリンターズs予想

◎ダイアトニック

まずは中山芝の傾向から。土曜の時点では内が若干有利な印象で、2勝クラスの1200mレースで1.07.7のタイムが出るくらいそこそこ高速

以下過去3年の土曜の勝浦特別と日曜スプリンターズsのタイム比較
(どちらも芝1200)

            勝浦   スプリンターズ
2019 1.08.4      1.07.1 

2020 1.08.8   1.08.3 

2021 1.08.4   1.07.1 

2022    1.07.7          

これらはすべて良馬場で行われており、条件は一緒。これらの関係性を見ると、ある程度スプリンターズsの決着タイムが予想できるのだが、今年は1.07秒を切るレコードに近いような馬場なのではないかと予想。

続いて展開。逃げたい馬はテイエムスパーダ、ファストフォースくらいでファストは2番手でも結果を出していることから、無理にいって潰れたくはないはず。1枠を引いたテイエムがすんなりハナをとれそうで前半600mは33秒切らないくらいか。2019、2020のような32秒台のハイペースよりかは去年のような33秒台のミドルに落ち着きそう

以上のように馬場と展開から去年のような内前残り決着になる可能性が高いと考える。インの先行集団につけれる馬から予想スタート

そこで◎は内枠を引いたダイアトニック。阪神開幕週の高速馬場で行われた阪急杯の立ち回りが理想的で、今回は内枠からスタートを決めて再現したい。テイエムがハナを取り、ジャンダルム・ファストフォースあたりが2列目を形成するその後ろのインで脚を溜める競馬をしてほしい。去年穴を開けたシヴァージと同じようなイメージ。前にいる馬たちは展開には恵まれるが、実力的に少し劣るイメージなので、ダイアトニックが突き抜けれるのではないかという予想。イン意識の高い岩田騎手なのも心強い。

以下はダイアトニックの実力について
2年前の高松宮記念で一番不利を受けてしまい、タイム差なしの3着になってしまった幻のG1馬。実はこのメンバーでもスプリント実績は人気馬にも負けていない。その後の2021スプリンターズsと2022高松宮記念の惨敗で評価を落としているのかもしれないがこの2つには明確な敗因がある

2021年スプリンターズsは出走前から状態が悪く、夏のキーンランドcから立て直せなかった印象がある。レースでも前が塞がり、鞍上が立ち上がってしまっていた。実際にこの後11か月の休養に入っており、まともな状態でなかったのは明確。

2022年高松宮記念はパドックから入れ込みがひどく、返し馬で暴れてしまい、レース前に集中が切れてしまった感じ。レースでは出遅れ、岩田騎手も無理はさせずにゴールイン。不完全燃焼な一戦となってしまった。

今回はその2つの敗因を対策するような臨戦過程で全力でここを取りに来ている。暑さが苦手なため、2020年のようには夏にレースを使わず、ぶっつけで本番に臨んできたローテに加え、テンションを高めないようサラッとした追い切り内容は高松宮記念のような消耗を避けるためだろう。しっかりと敗戦を活かして、改善してくる陣営にはものすごく好感が持てるし、この馬に対する期待がうかがえる。

安田調教師は高松宮記念前に「2年前の3着時はこれから良くなるような雰囲気だったが、今はさらに良くなっている」と本格化をうかがえるコメントをしており、2年前は勝てなかった阪急杯を今年は勝ち切っているよう能力の衰えは目立たない。7歳なだけに速い時計への対応に少し不安は残るが、開幕週の阪急杯や函館スプリントで勝ち切っているように適正はあるはず。

2年前の高松宮記念での幻の1着や軽量馬が強い函館スプリントsを58キロで勝つその実力は、ここでも上位で,あとはそれを発揮できるかどうかだ。

おそらく年齢的に今年のスプリンターズsがG1制覇のラストチャンスになるだろう。アクシデントに泣かされ続けた同馬が、今までのうっ憤を晴らすような劇的な勝利を期待したい。




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