天皇賞秋 予想

◎イクイノックス
〇シャフリヤール
▲ユーバーレーベン
△ジオグリフ

土曜の東京芝はBコース替わりとはいえ、外差しも全然効く様子。時計は速すぎずも遅すぎもせずといった感じ。ペースがそこそこ流れそうな構成であることから1分56秒台での決着が予想されるため、速い時計に対応できる馬を選びたい。

展開としてはパンサラッサが逃げ宣言。テンが速いバビットがいたり、人気馬ジャックドールら先行馬多数いるため、ほぼ間違いなくハイペース。外差しが効く東京芝でハイペースとなれば順当に差し決着が予想される。

今年のカギは現3歳勢力と古馬勢の力関係比較なのは間違いないだろう。ただ今年の3歳勢と古馬の対戦例が少なく、単純な比較は出来なそう(フェーングロッテンの新潟記念3着くらいか?)。というわけで、タイムやラップから能力の絶対値を導き、それらを比較して精査していくことに。

結論から言うと、今年の3歳世代は4歳世代をも上回る超ハイレベル世代だと考える。まず、1つは同じ良馬場で行われたダービーのタイム比較。今年のダービーはご存じの通りレコードで去年のレコードを0.6秒更新したのだが、戦前から馬場状態自体は去年の方がタイムが出やすそうな馬場だと感じていた。それは同じ10rに行われるむらさき賞などのタイム比較からもわかるようにレコード付近を連発していた去年の異常な東京馬場で記録したダービーレコードを今年は軽々超えてしまったのである。今年は去年ほどタイムが出る馬場ではなかったのに。今年はハイペースだったので、スローだった去年よりタイムは出やすかったのかもしれないが、このハイペースの中でも33秒台の上りを繰り出した上位2頭は異常。前半が1秒以上速いのに、去年のシャフリヤールやエフフォーリアに近い上がりを繰り出せていることからダービーの時計だけ見たら、今年の方がレベルが高かったと間違いなく言えるだろう。

もう1つは東京1800で歴史的パフォーマンスをした馬が今年は牡馬に2頭もいたこと。ダービーの予想でも述べたことなので詳細は省略するが、2歳時東京1800レースラップの後半4ハロンで45秒台を記録したのはジオグリフ、コントレイル、クロノジェネシス、イクイノックス、サリエラのみ。46秒台にも多くのG1馬が連なっているが、45秒台はそれらも超える神の領域。G1を複数勝てるスピード、持続力の持ち主だということの証明になる。今回出走するイクイノックスとジオグリフは過去の名馬にも負けないパフォーマンスを見せており、G1で通用する絶対的な能力が担保されているということだ。

東京の後半4ハロンラップについて詳しく知りたい方はこちらhttps://note.com/zuki_keiba18142/n/nba562f102021

以上のことから最もレベルの高い3歳馬の中で一番強い馬を選べばよいという結論に至り、

◎イクイノックス

ダービーでは18番枠から苦しい競馬。勝ち馬ドウデュースがトップスピードになってからイクイノックスの進路が空き、追いかける形となり惜しくも届かず2着。前半が速く、レコードのスピードレースになってしまい、マイルを使っていたドウデュースに経験の差でやられてしまった印象。それでも世代トップレベルの力は見せたレースだった。今回はダービーと同じく、ハイペースになるだろうが位置取りが後ろになっても、最後の爆発的な末脚で巻き返せる。いい枠を引けたし、G1を複数勝たなければならないこの馬にとっては通過点。

〇シャフリヤール

高速芝にめっぽう強い馬で、馬場が重い時以外は崩れずに走ってくる堅実な馬。去年のJCは1コーナーでの不利と直線で切り返す不利があっての3着で古馬g1でも十分勝負になる力は見せた。ドバイの勝利は展開に恵まれたものであったが、この馬の真骨頂は高速芝で最大限発揮される。今回は毎日杯・ダービー以来の絶好条件で3着内に入る可能性は1番高いのではないか。

▲ユーバーレーベン

ハイペースの前崩れになった時に最後に3着当たりに差してくるイメージ。前走札幌記念は状態ダメで度外視。展開不利ながら追い込んできたドバイとジャパンカップでのレースぶりを評価。ここまで人気が落ちるなら、展開が向きそうな今回は相手に。

△ジオグリフ

先ほども述べたようにこの馬もG1を複数勝てる力はあるのだが、ダービーや朝日杯を見ると高速決着or スピードレースには分が悪い印象。長くいい脚を持続させられる展開になればいいが、トップスピードがイクイノックスに劣る印象で今回はそちらが求められそう。



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