モデルでブラコンな姉に嫉妬された話
※本編は、こちら↓の話の続きとなっています。
久しく会っていなかった姉と気持ちが通じ合えたあの日以来、姉が近くでの仕事が終わって僕の家に度々来るようになった。
美月:ただいまーッ
〇〇:おかえりー、!
いつも通り?キスをせがまれた。
〇〇:だからダメだって!
美月:ぐー、あと少しだったのにー!
実際、口と口がくっつきそうな距離まで詰められていた。
〇〇:もらうよ。
姉が着ていたコートを受け取ってハンガーにかけてあげた。
美月:ありがと。
〇〇:あっ!
隙が出来た瞬間、姉に頬にキスされた。
〇〇:もう…
美月:んふふ♪
〇〇:今日も近くで仕事あったの?
美月:まぁ〜ね。〇〇は今日大学行ってたの?
〇〇:うん、普通の講義とサークル。
美月:そっか。大学楽しい?
〇〇:あ、まぁ…う、うん。
美月:ん?何かあった?
〇〇:実は・・・
一週間前
大学の構内を歩いていると、突然背後から雑誌を持った女子に肩を叩かれた。
女子A:ねぇ、これ写ってるのもしかして君?
〇〇:え?
女子B:ほら、これ。あの美月ちゃんと写ってるよね!?
雑誌のページを指差され、見てみると姉に抱きつかれる自分が写っていた。
女子A:いいな〜、美月ちゃんにハグされているなんて!!
女子B:ね、しかもこの美月ちゃんの顔、すっごく可愛いし!!
女子A:もう、まさに美男美女だよね!
盛り上がっている様を見て、苦笑いをするしかなかった。
〇〇:へ、へぇ…すごく僕にそっくりだね…
女子A:え、君じゃないの?
〇〇:う、うん…
女子B:そっか…なんかごめんね。
〇〇:ううん、全然。
女子A:あ、名前だけ聞いても良い?
〇〇:え、ああ…
苗字まで教えたら面倒になりそうだと思い、下の名前だけ教えた。
女子B:〇〇くんもカッコいいよね、このページに載っている人と同じくらい。
女子A:ね〜、この人の名前分からないけど…
女子B:あ、もしかして〇〇くんの兄弟!?
〇〇:いや、兄弟はいないよ。
女子B:本当に?
〇〇:うん(まあ、姉がいますし。その姉がその隣の人なんですけど…)
とその日は誤魔化せたのだが…
昨日
俊明:なぁ〜〇〇?
〇〇:どした?
俊明:これ、お前だよな?
俊明にスマホの画面を見せられ、ネットニュースで姉がモデルしている雑誌の紹介画像の一覧を見せられ、その中に例の姉に抱きつかれている画像があった。
〇〇:ぶぉ!?
俊明:むせてるってことは、そうだな?
流石に親友には誤魔化せないと思い、正直に話した。
俊明:いやマジかぁ!!羨ましいな!
俊明:お前がまさか山…
〇〇:しーッ!!声デカい!!
俊明:ああ、悪い。
〇〇:食中毒で俊明が行けなくなった日に、姉ちゃんの撮影の仕事についていったんだよ。
俊明:なるほど〜、それで世間のファンたちが羨むこんなツーショットを…笑
〇〇:ば、言うなぁ!!
それ以来、大学にいると時々視線を向けられているのを感じるようになっていた。
美月:ヘェ〜、そんなことが。
〇〇:うん。
美月:なら、いっそ言っちゃえば?
〇〇:へ?
美月:僕、山下美月の弟なんです〜〜ってさ笑
〇〇:いやいや!!ダメでしょ!?
美月:なんで?
〇〇:だって、ほら…色々面倒になりそうじゃん。
〇〇:よく分からないけどさ、もしそれ言って僕を付き纏う人が出てきたりしてさ、姉ちゃんがこの家に来てるの見られたりしたら…
美月:良いじゃん、弟の家なんだし。
〇〇:でもさ、それですっごくヤバいストーカーみたいなのに狙われたくないよ…この前だって、モデルの人がストーカーに遭う事件あったじゃん。
美月:そしたら、姉ちゃんが追い払ってやんよ!
〇〇:いやいや、相手包丁持ってたりしたらどうするの?
美月:それは…〇〇に任せた。
〇〇:ええ…
大学での出来事を話したあと、姉と夕食に唐揚げを作った。
美月:んー、美味い❗️
〇〇:ね。
美月:でもあれか、その様子だと頼めなそうだね。
〇〇:へ?何を?
姉が頬杖つきながら言った。
美月:いやあのね、もし〇〇が良かったらその、
モデルやらない?
〇〇:え?
〇〇:じょ、冗談だよね?
美月:いや、本気で。
美月:事務所のね今野さんに〇〇のこと話したんだ。そしたらね、今野さん凄く〇〇のこと気に入ってたんだよ!
〇〇:そ、そうなんだ…
美月:うん、それで今野さんに〇〇に事務所に入ってモデルやらないか聞いてみてって頼まれてるの。
美月:でも、その様子だとあんまり…だよね?
〇〇:あ、う、うん…
はっきりと断らずに、唐揚げを頬張った。
それから、いつもどおり食べながら他愛もない話したり、夕食が終わって片付けを終えて一休みしようとしてソファーに座った瞬間に姉に抱きつかれたりしていた。
美月:今日もありがとうね。
〇〇:いえいえ。
帰る姉を見送りに、玄関にやってきた。
美月:じゃ、大学頑張ってね。
〇〇:ありがと。
美月:さて、明日も撮影の仕事早いからな〜
〇〇:あ、あのさ!
玄関の取手に手をかけた姉を呼び止めた。
美月:ん?
〇〇:さっきの話なんだけどさ。
〇〇:その今野さんって人の…
美月:おお、ん?もしかして…
〇〇:やっぱり、事務所に入ろうかなって。
びっくりしたのか目を丸くさせていたが、すぐ笑って肩を叩いてきた。
美月:よし、じゃあ明日今野さんに伝えてくるね!
〇〇:うん、ありがとう。
美月:一応、確認だけどさ。
美月:無理はしなくていいからね?
〇〇:うん、そこは大丈夫。
〇〇:この前一緒に撮影の仕事してみて、やっぱ楽しかったな〜って思い出して。
〇〇:それにこんな機会、多分中々ないと思うから。折角なら、って。
美月:ふふ、なら良し。
翌日、姉から電話があって今野さんから是非事務所に入って欲しいとの連絡を受け、次の日に事務所に挨拶しに行くことになった。
今野:はじめまして、〇〇くん。いやー、来てくれてありがとう!
〇〇:いえ、こ、こちらこそです!!
美月:ふふ、緊張してる?
〇〇:え、あ、うん…
今野:ははは、そうだよね〜
今野:でも大丈夫だよ、こっちから〇〇くんに入って欲しいって頼んだから。
今野:それにしても、こうして直接会うとやっぱり2人とも似てるね。
美月:だってよ、〇〇。
〇〇:あ、うん。なんか、嬉しいです。
今野:まぁ、唯一違う点をあげるなら、謙虚さかな?あとは〜、〇〇くんの方がしっかりしていそうかな〜
美月:ちょ、それ私のことイジってます?
今野:いや、別に何も言ってないけど〜??
美月:言ってますってー!
〇〇:ぶふっ。
2人のやり取りを見て、思わず吹いた。
今野:それ、それだよ〇〇くん。
〇〇:へ?
今野:今の笑顔、凄く良かった。お姉さんと雑誌に写っている時みたいに。
〇〇:笑顔…
今野:うん。良いね〇〇くん、最初からモデルの武器になるもの持っていて。
美月:良いな〜〇〇。今野さん、私の時は最初はこんな風に褒めてくれたこと無かったのに〜
今野:そうか?そんなこと無いと思うけどな〜
美月:うわ、自分に都合の悪い記憶は忘れてるんだー
今野:やめろ、俺が悪い奴みたいになるじゃんか!
〇〇:ふふ。仲良いですね、2人とも。
今野:いや〜向こうがどう思っているかなんだよね〜
美月:おい!笑
〇〇:まぁまぁ、姉ちゃん。
〇〇:今野さん、これから色々とお世話になりますが宜しくお願いします。
今野:うん、宜しくね。
最初は緊張していたのが、すっかり今野さんとも打ち解けていた。
それから今野さんの計らいで、芸名をつけてもらってからの芸能活動開始となった。
まだ成り立てのモデルなので、受けられる仕事の量は姉やその他の事務所に所属している人に比べたら少ないが、
それでも念の為、学業優先の方針で仕事を受けるようにしてもらっていた。
そして今日、事務所に所属してから初めてとなる撮影の仕事に臨んでいた。
カメラマン:はい、撮りまーす。
〇〇:はい。お願いします。
シャッターが切られる音が響く。
ポーズを変えたり、衣装を着替えたり、撮影のセットを変えたりして、撮影が進んでいった。
美月:お疲れ〜、〇〇。
今日1日の撮影が終わると、他の現場にいた姉が来ていた。
〇〇:あれ?姉ちゃん。
〇〇:そっちの仕事は?
美月:ふふ、もう終わったよ〜
〇〇:そっか。
美月:どうだった?初めて1人でやるのは?
〇〇:ん〜、モデルって色々大変なんだな〜って思ったよ。
初めてだからかもしれないが、今日だけで撮り直しを5回ほどしていた。
美月:なるほど…何か難しいな〜って思ったことある?
〇〇:ん…、今日は監督さんとかに求められた表情に直ぐ出来なくて、難しいなぁって思ったかな。
〇〇:姉ちゃんが改めて凄く感じるよ。
美月:え、知りたい?
美月:ふふ、それほどでも。
美月:でも表情作りなら、前もって決めておくと良いことがあるよ。
〇〇:本当に?教えてくれる?
美月:うん。例えばさ、今思いっきり笑った表情作ってって言われたら思い浮かべることを決めておくの。思い浮かべたら、すぐ吹き出して笑っちゃうくらい楽しいこととかを。
〇〇:へ〜。姉ちゃんは、その時何思い浮かべるの?
〇〇:うん。
美月:私はね〜、お笑い芸人さんのコントを思い浮かべるよ。
〇〇:なるほど…
美月:ブフッ
〇〇:え?
美月:いやごめん、ついね…笑
〇〇:もしかして、今コントのこと考えていた?
美月:そ、そう…ブフッ。
これだけだと、ただ1人で思い出し笑いしてる変な人にしか見られないのでは?と思ったが…
美月:…
〇〇:す、凄い…涙が。
泣いている表情を作るのを実践してもらうと、姉は10秒経たずに涙を流していた。
美月:ふふ、凄いでしょ?
〇〇:うん、ハンカチいる?
美月:大丈夫。
流石トップモデルだと、改めて思わされた。
姉からもらったアドバイスをもとに、少しずつモデルとしての仕事に慣れていった。
そして、事務所に所属してから1ヶ月後のこと。
〇〇:え、僕が表紙に!?
今野:そう。1人でね。
今野:いや、やはり〇〇くん凄いねー!
〇〇:なんか、実感が湧かないです…
今野:はは、大丈夫。山ちゃんもそうだったから。
今野:凄くびびっていてね、泣きそうになっていたんだよ?
〇〇:えぇ、そうだったんですか…
今野:それに比べたら、〇〇くんは大丈夫そうだね。泣いてないし。
〇〇:いや、まぁ…
今野:まぁ、楽しんできなね。こういうのは変に構え過ぎないで、リラックスして臨んだ方が上手くいくから。
表紙に載ることが決まり、その表紙の撮影の仕事が終わったあと、姉が祝いにとご馳走に連れて行ってくれた。
そして、表紙に自分が写っている雑誌が発売されるようになり、売り上げが新人モデルとしては最高値を更新した。
その影響から知名度が一気にあがり、仕事が舞い込んで来るようになった。
今野:はは、やっぱり〇〇くんは化けたな。
〇〇:いや、まだまだこれからですよ。
今野:おっ、最初の時より自信ある感じになったじゃないか。
〇〇:色々経験させてもらえたおかげだと思います。
今野:はは、そうか。じゃ、これからも活躍期待しているよ。
〇〇:ありがとうございます!
仕事面以外にも、変化があった。
〜駅前〜
咲月:〇〇くーん!
事務所に所属してから2ヶ月後のこと。
同じ事務所に所属する、菅原咲月ちゃんと付き合い始めた。
〇〇:さっちゃん!
咲月:ごめん、待った?
〇〇:ううん、全然。
〇〇:今日も、凄く可愛いね。
咲月:えへへ、ありがとう。
咲月:〇〇くんも、カッコいいね。
こうしてお互い休みの日が重なると、度々デートに行くようになっていた。
仕事面でも、プライベートでも順風満帆に見えた。
のだが…
〇〇:あ、姉ちゃん。お疲れ…
事務所内ですれ違って声をかけても、姉はまるで気づいていないようにこちらを無視していた。
〇〇:(今日もだ…)
つい先日まで、こちらが気づくより先に、
美月:〇〇ーッ❗️
と叫んで、あたり構わず抱きついてきたのが、急にしなくなった。
最初は、大人としてそろそろ行動に気をつけようとしているからと思った。
だが、ここまで来ると流石に様子がおかしいと、思わざるを得なかった。
咲月:〇〇くん。
他の現場での撮影を終えたさっちゃんが事務所に戻ってきていた。
〇〇:さっちゃん。
咲月:ねぇ、最近お姉さんと何かあった?
〇〇:いや、それが何も思い当たることがなくて…
咲月:喧嘩とかしてない?
〇〇:うん。
咲月:そっか…
姉と口を聞いていないことを、最近事務所の人たちにも聞かれてきた。
〇〇:どうしたら良いのかな…
咲月:う〜ん、とりあえず話し合うしか無いのかな?
〇〇:やっぱり…か。
咲月:うん、あんなに〇〇くんを可愛がっていた美月さんが、急に〇〇くんに冷たい感じになったのにはきっとワケがあるはずだよ。
咲月:もしあれだったら、私から聞くよ。
〇〇:いや、大丈夫。なんとかするよ。
咲月:本当に?
〇〇:うん。
〇〇:それに、なんか自分でなんとかしないといけない気がしてさ。
咲月:分かった。
咲月:じゃあ、早く仲直りしてね。
〇〇:うん。
それから1週間が経ったある日。
道端で偶然、姉とすれ違った。
〇〇:姉ちゃん。
美月:・・・
呼ぶと顔は見せてくれたものの、目に光が無かった。
それから直ぐに顔を逸らして、歩き出そうとしていた。
〇〇:ま、待って!
美月:・・・
呼び止めると、姉は歩みを止めた。
〇〇:怒ってる?
少し間をおいて、姉は振り返った。
美月:そう思う?
〇〇:え、あぁ…その。
言って良いのか分からず言葉に詰まったが、いつまでもこのモヤモヤを放置したくなくて聞いた。
〇〇:姉ちゃんに最近その、避けられている気がして…
〇〇:もし、なんか姉ちゃんが嫌な思いをするようなことしてるなら…
美月:違うの。〇〇は悪くないの。
美月:私が嫉妬深いだけ…
美月:〇〇が最近仕事で褒められているのをとか、さっちゃんと一緒にいるのをみると…
〇〇:え…?
美月:自分でも訳分からない気持ちになってたの…
そう言う姉の目に涙が溜まっているのが見えた。
美月:だからね、〇〇から距離置いていたの。
美月:そうでもしないと、どうにかなりそうでさ。
美月:大好きな〇〇のこと、もしかしたら邪魔しちゃうかもって思ったら怖くて…
ギュッ
美月:え…?
〇〇:ごめんね、姉ちゃん!
衝動に駆られて僕は姉に抱きついた。
〇〇:姉ちゃんがそんなに苦しんでるのに、気づけなくて…
気づいたら、姉の肩の上で涙をボロボロ流していた。
〇〇:うぅ…本当にごめん!
泣き止まないといけないって思えば思うほど、涙が止まらなくなっていた。
そしたら、頭を優しく撫でられた。
美月:〇〇。
見上げると、微笑んでいる姉の顔があった。
〇〇:姉ちゃん…
〇〇:ごめん、急に泣き出して。
美月:ふふ、良いんだよ。好きなだけ泣いて。
〇〇:うぅ…姉ちゃん…
美月:その代わりなんだけどさ…
いつものふざけ顔になった…かと思いきや、
美月:姉ちゃんも泣いて良い?
涙を堪えていた。
〇〇:うぅ、うん!
二人して抱き合いながら、号泣していた。
その後、僕の家に2人で帰ってきた。
〇〇:あのね、姉ちゃん。
美月:うん。
〇〇:渡したいものがあるんだ。
そう言ってから、僕は白いリボンがついた小箱を姉に渡した。
美月:これは?
〇〇:開けてみて。
姉がリボンを解き箱を開けると、
美月:!
中には、指輪が入っていた。
美月:これ、凄く高いのじゃ…
〇〇:今までの撮影のお仕事でもらったお金で買ったよ。
〇〇:どうしても、姉ちゃんにあげたくて。
〇〇:大好きな姉ちゃんに。
美月:うぅ…
美月:〇〇ーッ❗️
勢いよく抱きつかれて、肺が潰れるかと思った。
美月:本当にごめんね!今まで避けたりしていて!
美月:うぅ…ぐすんっ
〇〇:もう、大丈夫だってば。
また泣いていたので、涙をそっと吹いてあげた。
〇〇:今こうしてモデルの仕事が出来るのは、姉ちゃんのお陰だもん。
〇〇:あの時、僕に事務所に入らないかって声かけてくれて、それから仕事引き受けるようになってから色々アドバイスくれたし。
〇〇:姉ちゃんがいてくれたから、今の僕があると思うんだ。
〇〇:だから、そのお礼がしたくて…
姉の耳元でそう言うと、顔を見せて微笑みかけてきた。
美月:嬉しい、そう言ってくれて。
〇〇:ふふ。
美月:ん、なんで笑ったの?
〇〇:姉ちゃんの笑っている顔、やっぱり綺麗だな〜って。
美月:もう、恥ずかしいこと言わないでよ…
珍しく顔を赤くしていた。
〇〇:え、それ姉ちゃんが言う?
〇〇:人前で堂々と弟に抱きついたりするのに。
美月:あれは良いの!姉として、当然の権利だから。
美月:生意気言うと、こうだぞー!
〇〇:うわ、ちょっ…やめ!
さっきより、更にキツく抱きしめられた。
〇〇:ちょっ、姉ちゃん苦しいって。
美月:んふふ、〇〇の良い匂いしたな〜
〇〇:そ、そうかい…
美月:本当にありがとうね、〇〇。
指輪をはめて、姉が見せてきた。
〇〇:うん。
美月:ねぇ、〇〇?
〇〇:何?
美月:今日、泊まっても良い?
〇〇:え、ああ…
〇〇:うん、良いよ。
仲直りした姉と夕食を食べ、その後姉のおねだりで一緒のベッドで寝ることになった。
美月:ねぇ、〇〇?
〇〇:何?
美月:チューして。
〇〇:はい⁉️
〇〇:あの、一応こちらは彼女いるんですが?
美月:良いじゃん!姉弟なんだし。
〇〇:えぇ…しなっ…??
美月:拒否するなら、こうしてやる〜!
〇〇:ぐほっ!?
美月:んふふ、さぁーどうする我が弟よー
〇〇:このがきんちょが…
美月:え?
ガシッ
〇〇:ああ、ごめん!ごめんってば!
美月:聞こえていたからなー!
と、まるで子どもみたいに姉と夜中にはしゃいでいた。
fin.
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