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花火

パッと咲く一瞬の花。
パチパチと花弁を散らして消えてゆく。

そこには美しさと儚さが共存している。

儚いものと知りながら、なぜあなたと見に行きたいと思うのでしょうか。

それはきっと、一瞬の美しさを、愛しさを忘れないため、とっておくためなのかもしれない。

いつか一緒に見に行きたい。
そう告げたとある夏の日。

遠く離れたあなたの家から見える花火。
そんなことを考えながら。

次に会う日のために、明日の仕事に精を出そうと決めた日曜日の夜。
離れているから味わえるこの高揚。

高揚。
ちょっと変かな。いや、変ではないかな。

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