【自戦記】指す将順位戦9th 2回戦 vs.Rajendra

対局内容

序盤

振り駒で後手に。
Rajendra(以下ラジェさん)さんと去年対局したときは相振りだったので今年も相振りの予想だったが、初手▲2六歩で思惑を外れる。
その後の駒組みで▲4六歩が早いため「へな急か?」と思ったが、早めの▲3八金で右玉が確定。そうきたかぁ…そういやなんかつぶやいてたなーと遅ればせながら思い出していた。

右玉は去年の入れ替え戦で敗北した印象深い戦型だったので、対策の成果が出せるのでは無いかと気合が入った。

(余談:対策について)
対策のレベルとしては大まかな方針を決めたレベル。具体的には以下。
1.三間に構えて石田流の形に組む
 →弱点である桂頭を攻められる点、腰掛け銀+桂跳ねでさばいていける点が大きい。

2.囲いは美濃に組むが、後手である・中飛車から振り直したなどで手数がかかって相手から先行されそうであれば囲いは省略。とにかく自分から先に動くことを意識。
 →金無双:玉のこびんの筋の歩を伸ばされると脆くて使いづらい
  矢倉:手数がかかって受け身になる・相手の陣形が仕上がって勝負に成らない
ような展開が多く、消去法で美濃系統に組むようにした。
 ただ、自分の囲いの完成<相手の陣形の完成なので、右玉側の左辺が仕上がってしまうゆっくりした展開は意地でも避ける。

3.攻めはとにかく切れないようにする。攻めは速度<確実性
 →一度攻めが切れてしまうと、右玉側は広さが生かして完全に攻めを切らされる→ゆっくり嬲られてジ・エンド。どんだけゆっくりになろうが攻めは切らさない・火種を残すことを意識。
右玉側も陣形が仕上がれば攻め味を出せるが、よっぽど自陣が完成しないと攻めて来られ無いので、2.の先行の意識と合わせて先に動く→切れない攻めで常に攻めてる側に回るような展開を目指す。
切れさえしなければ玉の硬さでは勝ってるので右玉側の中途半端な反撃を許さないようになり(≒駒を渡すと攻めが早くなるような展開)、攻め続けて勝ちに持っていくようにできる。

中・終盤

第一図 

事前方針のとおりに△3五歩から仕掛けていった。(第一図)
端・4筋も絡めて、できるだけ右辺全体を戦場にするイメージで勧めていった。


第二図 決断の一手

桂跳ねから攻め続けて第二図。ここでの候補手は▲3五飛or▲3一飛・▲3二飛で、できれば後者を選んでゆっくりしたかったが、△2三桂や△4四桂への回答がなかったため読みを打ち切り、不安になりながらも一応繋がりそうであることを確認して飛車切り。

結果的に最善手を指せて、盤面でも有利を取れていたのはラッキーだった。
ラジェさんは飛車切りで瓦解していたのは想定外だったぽいが、こっちの攻めも細いので大丈夫と判断してもおかしくはないだろう。

その後は攻めが細いためとにかく切れないようにと慎重に進行。
小ミスはあったけど大崩れはなく進行できたのは良かった。

小ミス① 金は残して△4六歩のほうが良かった。
(トドメ用に残したり△2六金と打って銀取り+飛車抑え込みのように使える。


小ミス②金取りを逃れるために△3七歩成としたが△1六歩で良かった
▲4六歩には1五角が激痛。

本譜は進んで第3図の角出が気持ちいい進出で優勢を意識した。
硬い+攻めてる状態なのであとは切れなければいい。


第三図 気持ちいい角出。

その後は端攻めされて怖い場面もあったが、中盤までの貯金が大きくて寄せきって勝ち。

次戦に向けて

対策の貯金が大きくて今期初白星。指分に戻せて良かった。
次戦もスパンが短くて前期みたいな個人対策はできなさそうだけど、その後のアマ名人戦もあるのでモチベ上げていければいいな。

ラジェさんたいありでした。


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