2021.5.8 もつ食べてすぐ寝た
ゴールデンウィークに恋人と別れた。
強がりを言えば別れたというより友達になった。
かなり仲の良い友人を呼び出し、家から歩いて少しの店でモツをたらふく食べた。
このご時世で怒られるかも知れないが、宣言下でも堂々とアルコールを提供する店だった。
「ジンジャーハイがほとんどハイボールだ」と彼が苦そうに言った。
けど、2杯目のジンジャーハイは適切な甘さだったらしい。
恋人でなくなってしまった男の呼び方に困り、かといって元彼と呼べるほど振り切れてもいないので名字で彼のことを呼んだ。
別れ話のあと訥々と語ってくれた彼自身の傷の話とか、これからの関係についてなど、私の長い回想を友人はよく聞いてくれた。
本当にいい人だと思う。
店員さんがスタンプカードにおまけしてくれて、気分良く帰路についた。
もつ刺のニンニク臭を消すべくローソンでピスタチオのアイスを買った。
友人は他の味も食べたいでしょ、と他のアイスを取ろうとしたが、どう見たってピスタチオが他のアイスより輝いていたので、同じものをふたつ買った。
お風呂に浸かったあと食べるアイスは格別だった。
ナッツが奥歯に挟まったけど、そんなの取るに足らなかった。
この時点でまだ21時過ぎだったし、アイスのついでにお酒も買った私達だったけど、今朝8時まで働いていた身に急に眠気が襲ってきた。
数ヶ月前まで薬を飲んでも眠れなかったのに、たいした進歩だと思う。
動きが緩慢になってきた私を見て、友人はもう寝ようかと言い、そのまますとん、と眠りについた。
恋人だった人が風邪を引いた私に送ってくれた毛足の長いベッドカバーをいまだに敷いているけれど、今年は暑い。
もうすぐ取り替えないといけない。
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