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どきっとしたお話

先日、電車に乗った。
その改札をでると、
ご年配の女性が、背中を丸め、
手提げ袋の中に手を入れて何かを探していた。

私は、そのままスルーした。
左に向かって歩き出す。

「だいじょうぶですか?
何かお手伝いすることありますか?」

この一言に、思わず振り返った。

スーツ姿の男性が、
そのご年配の女性の顔の位置に、
自分の顔が横並びになるようにかがみ、
声かけをしていたのだ。

仕事仲間と思わしき女性も隣にいらっしゃったが、
その女性はだいぶ後から歩いて来ていた。

この光景を見た後、歩きながら私は思った。

「かっこいい!」でもない。
ドキュン!恋愛みたいな感じでもない。

どきっ


そう、人間味みたいなものに「どきっ」とした

ぬりえby me


時間に余裕・余白があったとかももちろんあると思うし、
人が縦横無尽に行き来する、
品川駅の乗り換えみたいな場所でもなかったからとも言える。

それは色々言えるんだけど、

本当ね、歩きながら5分ぐらい、
その男性が声をかけた時の光景が胸の中で響いていた。


そこで感じたことは、
人間、
誰か見ているとか
用意してできるものとかでなく

はっ、ぱっ、その瞬間に
その「ひと」がでる、、、と。



胸が温かくなったか
ら、忘れないうちに、
書き留めておくことにする。



こちらの話を聞いていたら、そんな1週間前のことを思い出したのだった。


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