つれづれ5月7日

 子どもが寝たあと、独り飽きるまでダラダラしてから寝ると、起きる時間は9時頃。コロナ前は、日中は仕事、その他は育児・家事で隙がほとんどなく毎日規則正しく生活していたのになぁと思う。

 ビジネス系で発信している著名人は、仕事ができて尚かつ「自称オタクw」と言っている人が多く、インドアを与儀なくされても快適と言っている人がいて、自分との違いに落ち込む。(有事であっても適応していけるからこそすごい人なのかもしれない)そしてそういう人こそ、「大変な時を過ごしている方が多いと思いますが頑張りましょう」という励まし、エールを送れる心の広さである。

 この連休中、世の働く人は何をしているんだろうと、複数のZOOMセミナーに出てみた。普段会うことのない他業種の人が考えていることなど聞けて、勉強になることが多かった。特に教育や人事など、時代の移り変わりに影響が大きいところにいる人の話や、フリーランスで活躍している人の話は斬新だった。

 芸人の中田敦彦氏と宮迫博之氏がそれぞれのYouTubeチャンネルに互いをゲストとして呼び合い、例の闇営業問題について話していた。新しい試みをしている人は(本人が好むと好まざるにかかわらず)、面白い。

 三谷幸喜氏の東京サンシャインボーイズの代表作ともいえる「12人のやさしい日本人」をzoomを使って読み合い。それをYouTubeで放送していた。凄いキャストでかつ無料である、なんて太っ腹。誰かも言ってたけど、投げ銭システムにしたらよかったのにね。陪審員12人がzoomで裁判について討論して決めるという内容なのだけど、将来、陪審員制度もこんなリモートを使ってなんてリアルにあるかも、と逆に新鮮だったよね。(最初に出てきた三谷氏が…某アニメの巨匠のような風貌になっていてw つっこまれていたけど)

 会社は集中するには最低の場所(ある調査では11分間に1回声をかけられる)という話を聞いた。GW前に、仕事がバタバタして、そのなかで細かくて多量の経理関係の資料を作っていたとき、いくらやっても進まなくて最高にイライラしたのを思い出した。半日でもしっかり集中できればこなせる仕事なのに、周囲から(気遣いなのか)忙しい?といたわりの声かけがあったり(静かだから退屈というわけではない)、重要ではないけれどすぐに対応を求められる連絡が入ったり。あとは、いつまでも同じ仕事している自分にも嫌気が差して、なぜか納得できないまま資料を出してしまったこともあったと反省。前の部署は、ある期間は資料を作るのに集中したいのに、日中は外に出ろ(?)と暗に諭されることもあったし(怒)。先の人事のzoomのワークショップでも話があったけど。職業人にとって、生産性をあげること、心地よく働けることが重要だとしたら、これまでの職場環境って決して良いとはいえないよね。当たり前を見直すチャンス。

 1日8時間、週40時という労働制度が国際的労働基準と定められたのが1919年(100年経ってます)。日本は1947年に労働基準法が施行され1日8時間が規定された(50年経ってます)。これはその前の工場法から続く流れって、工場で働く人が増えていた背景があった。でも、その後、交通網が発達し、パソコンが普及し、ネット環境ができて、いまではスマホで仕事する人もいる中で、同じ時間、働いていること自体不思議。(それどころか36協定が厳しくなって、あたふたしている世の中)。働くってなんだ? コロナ以前に、ああでもないこうでもないと、あっち行ったりこっち行ったり試行錯誤して仕事していることは楽しかった。生きる上で仕事の在り方について、ますます考えてしまい答えは出ていません。

 ここ数年、若い人や自分の子どもに聞かれたらうまく答えられない質問というのがある。「どんな仕事(業種)に就いたらいい?」である。私がまだ就職活動するときは、人気企業ランキングも、まあ(妬み半分で)納得できるようなものだった。誰もが知っている企業である、大企業である、給与がいい、福利厚生が整っているなどなど。でも、いまはそのどの項目も会社が「未来永劫、約束します」なんて言ってくれるところは無いと思っていたほうがいいだろう。会社寿命は30年という話もあるしね。このコロナ禍でモロに影響を受けて倒産した話、近所の個人商店や飲食店の閉店を目にすることは多く。でも、反対に儲けている企業もあるだろう。でも、儲けているからといって、仕事は増えたけど、その分「有事だから」と望まぬペースで無理を強いられて。文字通り命の危険を冒して休みも満足に取れず働いている方もいるだろう。今後、コロナが収束したとしても、数々の震災を経てきた我々は再び過去を思い出して迷い始めるのだろう。

 言い訳になってしまいそうだが。外出自粛で時間ができたとかGWだからとこれまで続けていた勉強などはいつの間にか、おざなりになっていた。年初だったか、「いまの仕事の不平不満を解消してくれる唯一の星」と高い目標を掲げていたのに、すっかりおざなりにしていた。要はすっかりさぼっていたのだが、その理由がちょっとわかった気がした。何ともいえない不安と、新たな生活に適応するために、家のなかの生活を整えたり、家族のそれぞれの学校や幼稚園のことや、それまで週1回の生活用品の買い物は、不安からまめにスーパーに行って、常に冷蔵庫をいっぱいにしていた。トイレットペーパや朝のパンは、これまで無くなったら買い足していたけれど、いまは余分にせめて1つは買い置きがないと、何日も手に入れられずに(そしていつ手に入るかもわからず)、家族にも不便や不安を与えてしまうことになる。でも、少し時間が経って、あのときはちょっと変だったと気付く。(なんていったって手間だし)

 今日は快晴だ。雲ひとつない。朝あった風もいまは収まっている。

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