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遠くて近いコロナ

もうずいぶん前のような気がしているが、緊急事態宣言が出されたのが3月。つい2週間前に、第二波というのか7月31日には最高の420人を超えた。一方、お盆休みに入った今、昨年の今頃とそんなに変わらないんじゃないかという位、街には人が多い。帰省するのか、帰ってきているのか、スーツケースを転がす大人と子どもの集団も多く見られる。私も在宅勤務が増えたとはいえ、時差出勤をしているとはいえ、自宅と会社の往復だけという優等生宣言をしたいところが、その混雑の中にいる張本人。ただまだ、外でふらっとランチをしたり、駅ナカの店に入って洋服やら小物を見ることもなんとなく遠慮してしまうようにはなった。

昨日、母の介護施設から電話があった。職員のひとりがコロナに感染したという。話を聞けば、2週間前にその職員の夫が感染し、同時にPCR検査を受けたのだけど陰性だったという。でも近親者ということで2週間自宅待機を命じられている間に体調を崩し、再度検査を受けたところ、陽性となったという。施設でほかに体調の悪い人もいないし、おそらく施設内の誰にも感染はしていないだろう、というのでほっとしたところだが。

にしても。入居者の家族にまで連絡が来たことを考えたら、ちょっと怖くなった。

夫(1人)→妻=職員(※本人)→職場(100名)→入居者(100名)→家族(100名以上)

※「職場」は、バイト、出入り業者も含めるとそれ以上の可能性もある。


・・・考えただけで恐ろしい。もちろん、これは夫側、同居している家族の関係者にも連絡が入っているだろう。あと、隣近所に住んでいる人も・・・と思うと影響力が甚だしい。感染は誰のせいにもしたくないけれど、いざ感染者が出れば、周りの人は確実に感染源を知りたいわけで。「誰々さん」と名前が流布するわけで。そのせいで、命を落としたり、仕事を失ったり、またその元凶に自分がなることもあるわけで・・・。

つい、頭のどこかでコロナはヨソのことと思っていたので、気を引き締めたのでした。


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