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望海風斗への熱い想いを語る〜まだサヨナラは言わない〜

本日はだいもんのお誕生日!
だいもんおめでとう〜!

NZMを観劇してから早数週間。
既に10月中旬というのだから驚きだ。

子育てを始めてから急に時間の流れが早くなったように感じるのはなぜだろう?


そんなことを思いながら今日は私が一方的にだいもんへの愛を語ろうと思う。

NZMを見ながら・・

NZMをぼーっと眺めている時間が私にはあった。

目の前の華やかな舞台を視覚として捉えながらも、それは脳で処理されることなく流れていく。


あの時間は押し寄せては一瞬で後ろに飛んでいってしまう、車窓の景色に似ていた。


その時のわたしの意識が何処にあったかというと、暖かな思い出の中にあった。


海馬のどこか。
蘭寿とむさんのお披露目公演、花組『ファントム』でオーベロン様を演じていた望海風斗の美声に惚れてしまったあの時を私は思い出していた。

美しく必死な横顔に惹かれた

花組『ファントム』でだいもんが演じていたのはリシャールという劇団員。
彫りが深く、彫刻のようなお顔は当時からかなり人目を引いていたと思う。

リシャールはセルジュ(華形ひかる/朝夏まなと)やラシュナル(瀬戸かずや)とより良い役を得るためにお互いに競い合っている青年の役。


殆ど台詞がない役だったけど、まぁくん、あきら、だいもんの当時の立場と重なって見える場面も多々あって、小芝居でいつもわちゃわちゃしていたのがなんとなく可愛かった。

トップスターになってからだいもんがこの頃の自分の想いをスカステで語っていたけど、彼女曰く「とにかく必死だった」とか。

「花組の男役として」というプレッシャーを日々感じながら与えられた課題に取り組んでいたのだろうから、きっと色々とプレッシャーはあったと思う。

だから・・本人にとってはこの時代は楽しいけれど必死で辛い時期だったかもしれない。

でも私はそんなあなたの必死な横顔に強烈に惹かれたのです。


オーベロン様を演じている時のあの素晴らしい歌声にも勿論惹かれたけど、

あれだけ美しくて、
あれだけカッコ良くて、
ダンスをする時の指先も美しく
端でもちゃんとお芝居できる人が

必死に舞台に立っている姿に惚れてしまったんだよね。

「宝塚が好き」という気持ちを胸に必死でファンに夢を届けるだいもんの強い眼差しに惹かれないわけにはいきませんでした。

「私がいなくても大丈夫」

だいもんだけを見て、だいもんだけを観に舞台へ通った期間は2011年〜2015年まで。約4年間が私がだいもんを全力で追いかけて応援していた期間だった。

ではなぜ4年で辞めてしまったのか?

それは「もうこの人は沢山の人にその実力と人柄を認められて愛されている」と自分が気づく瞬間があったから。

私がだいもんの非公式ファンクラブに入って活動していたのはファントムからだったけど、オーシャンズ11でベネディクトを演じてから爆発的にファンがどんどん増えていって、エリザベートでルキーニ役を演じる頃にはお茶会もシアター形式になっていた気がする。

花組から雪組への組替が決まった時のお茶会で、だいもんが花組生からの温かいメッセージに涙していたのを観て、雪組に行っても応援しようと決めていた。

でも「アル・カポネ」で東上を果たした頃、私のようなファンはもう必要ないかもしれないとふと思う瞬間があった。

何か大きなきっかけがあったとかではなく、自然な流れだった。

だいもんは急速に成長して、あまりにも遠くに行ってしまった。
そしてファンもどんどん増えていった。

自然と(全然嫌な感じはなく)「私は少し離れて彼女を見守ろう」と思ったのです。

なんとなく雛鳥の旅立ちを見守る親鳥の気持ちに近かったかも。

何様だよ!って感じだけど、だいもんの表情や熱烈なファンの方の背中を見ていてそんなふうに感じたんですよね。


少しの寂しさと、変わらぬ敬愛の気持ちを胸の奥に大事にしまって私は彼女を遠くから見守ることにしました。

そうして永らく取り出すことのなかった想いがNZMで溢れ出してしまったのだと思います。

気づけば目尻に涙が溜まっていて。

「やっぱりだいもんは最高の男役だ」


と感じずにはいられませんでした。

時と共に移ろへど 変わらぬ愛を 貴方のために

NZMで気づいてしまったこと。

それは「私は望海風斗という男役が永遠に好きだし、心から尊敬している」ということ。

そして「大好きな仲間に囲まれて、大好きな舞台に立てて本当に幸せそうで私まで幸せになる」ということ。

会をやめてしまった罪悪感から「だいもんが好き」となかなか周りに言えなかったけど、彼女が男役として立っているその立ち姿が好きだし、恋をせずにはいられない。

意外に思われるかもしれないけど、私は彼女のダンスが好きだったりする。
特別ダンスが上手いわけではないけれど、その分指先から足の先まで丁寧で品のあるダンスを心がけているのが伝わる。

一連の動きが彼女の真っ直ぐで真面目な心根を表しているようで私は好きだったりする。


どんなに時が経とうと私は彼女を永遠に応援しているし、ご贔屓さまと呼んで神のように崇めていた時期は誰にも害することの出来ない大切な時間だ。

この時間はどんなに時が経とうと消えることのない私の愛の証明だと思っている。

退団公演までまだ数ヶ月あるからお別れの言葉はまだ言わないし、私の想い全てを書くことはしないでおく。

でもこれだけは言わせて欲しい。

望海風斗と出会ったから、私は今も宝塚を愛している。
タカラジェンヌになってくれて、本当にありがとう。

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