見出し画像

舞空瞳が演じた世界に愛されるジュリエット(星組ロミジュリ感想)

こんばんは。
むーです。

今日はこちらでロミジュリの感想を書いていこうと思います。


本日観劇感想を書かせていただくのは舞空瞳ちゃんです!

世界に愛してもらうために生まれてきたような彼女が演じたジュリエットという女性は自分の信念に向かってまっすぐに進む強い女性でした。


舞空瞳のジュリエットは世界に愛されている


舞空瞳のジュリエットが舞台上に現れた時、世界は色づき出す。


降り注ぐ太陽はバルコニーに立つひっとんジュリエットだけを照らすために生まれてきたかの如く輝き出す。


そう思ってしまうくらい、舞空瞳のジュリエットは世界に愛されていた。


彼女が手に取った小鳥は彼女をうっとりと見つめているに違いない。
彼女が触れたバルコニーの手すりは彼女の甘い願いを聞きながら、彼女の幸せを心から願っているだろう。


きっとこの世界には彼女を嫌う人なんてどこにもいないだろう。

そう感じさせてくれるひっとんジュリエットは全ての生きとし生けるもの、触れるもの全てに愛された女性なのだと感じた。


出てきた瞬間からこんなに愛されていることを感じさせられる娘役は宝塚史上でもなかなかいない。


改めて舞空瞳という娘役の稀有な才能(ギフトと呼んだ方がいいかもしれない)を肌で感じさせられました。


幼さと強さを感じた『いつか』


こっちゃんロミオがこなれた雰囲気で『いつか』を静かに歌い出し、ひっとんが歌い繋いでいくこの曲。


曲調がまた素晴らしいですよねほんと。


ひっとんジュリエット、いつものことながら歌い出しは声が硬めでしたが、今回はこの彼女の堅めな声質がかえってジュリエットの幼さを強調し、後半の伸びやかに歌う箇所↓

あなたこそが永久の愛を誓う
相手と二人見えない糸で結ばれ
たとえ天に召されようと
決して切れることはない

で彼女のブレることのない意思の強さを意識させられたように思います。


こっちゃんの声が無限に広がる宇宙のような温かみを孕んでいるとしたら、ひっとんの強く硬い声質が一本の筋を通してくれるようなハモリになっていてことなこコンビの声の相性を実感できた曲になっていました。

変わらぬ愛をここに。『エメ』『ジュリエットの死』

この公演をご覧になった方はお気づきだと思いますけど、ひっとんめちゃくちゃ歌上手くなりました。


一言で言うと『伸びやか』。


歌い始めはまだ喉が温まっていないからか硬い部分もあるけれど、後半にかけてどんどん歌声に伸びが出てきて。
伸びやかな声の中に暖かさが生まれていきます。このあたりも劇中のジュリエットの成長と重ね合わせて楽しむことができるかと思います。


そんなひっとんの伸びやかな歌声で涙するのが『エメ』。


有名すぎるほど有名な曲ですが、まぁ何度聴いても泣かされますわな。


こっちゃんロミオの深い声にも勿論やられますが、ひっとんジュリエットの伸びやかで嘘のない、愛に満ちた真っ直ぐな声を聞いているとロミオとジュリエットの愛は永遠に続くのだと疑いなく信じられてしまいます。


二人だけの宇宙がどんどん広がっていくような壮大な曲調の中、変わらない愛の形をひっとんの声が形作っているように感じました。


そして最後!『ジュリエットの死』
出会ったばかりの頃のジュリエットに戻って、『さぁ目覚めてよ 街を出ましょう』と愛らしく歌うひっとんに号泣。


こんなに楽しげにこの場面を歌われたら泣けてくるよ。
それまでのジュリエットの決断(仮死状態になってでもロミオと会える未来を掴み取りたい)を考えると、ここで無邪気に歌われちゃうと本当涙が溢れてきちゃいます。


ひっとんの声はどちらかというと硬めなので時には冷たく聞こえることもあったけど、ロミジュリからはちゃんと役としての感情が台詞や歌にのってきているのを感じるのでこの場面ではさらにやられましたね。


ロミオが死んでいると気づいてからのひっとんの歌い方の変わりようも是非注目してあげてほしいです。


なんかもう、、神々しいです(神)


そしてこの曲でひっとんが自分の世界に入っていれば入っているほど、二人の悲劇性が増すという涙

(このシーンの愛ちゃん死の『ジュリエットの言ってること、ほんとくだらねぇ』って表情もたまりませんでした。)

舞空瞳が演じたジュリエット

なこっちゃんが演じたジュリエットは愛らしい見た目とは裏腹に自分をしっかり持っている女性をという印象を受けました。


今までのロミジュリではあまり強調されてこなかったジュリエットの強さ(決定する強さ)を今作では感じられる仕上がりになっていたのではないでしょうか?



この人物像を作り上げるまでにどのような過程を踏んできたのかは分かりませんが、今回のジュリエット像を作る上で前回の公演で演じたギルダ・ラヴァンヌが生きているように感じました。


女海賊としてティリアン(礼真琴)と対等に渡り合おうとするひっとんの姿は、今作のジュリエットとどこか重なる部分があります。


今作のジュリエットはギルダの時とは違って対等であることに無理はしていません。自然と対等な関係、もしくはジュリエットが少しロミオを引っ張る関係になっている。これがミソだったんじゃないかなぁと思います。


学年差を考えるとこの関係性を作るのはかなり苦労があったように思いますが、彼女の相手役さんが無敵艦隊・礼真琴さまということもあったからなのでしょう。


今までにない関係性のロミオとジュリエットが見られたと思います。


最後になりましたが、問題視していたあの衣装たちはスーパーガール舞空瞳が着たら意外にしっくりきてました。

さすが、舞空プロ!

以上。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
いつもありがとうございます!!
31
宝塚歌劇団に恋して十年ちょい。 一歩後ろから宝塚を見てる。 ブログ: https://www.zuccazuccamu.com