可朝師匠に五郎師匠


#推しの芸人
こんにちは、関本佳史というものです。
私はコントをしています。ということで、こういうお題なので、どの芸人がいいかというと、自分ですな。関本ぶりきが出てるライヴにきてね。終わり。とはならない。
も少し書く。

 これはどえらかったなあ、という芸人の方について書きます。

月亭可朝師匠。
河内長野ラブリーホールにて観覧させていたただく。これはどえらかった。どえらかったのだ。舞台上で人はいかになにか人にできないことを行うか、または発言するか、それに終始します。だいたいはね。可朝師匠は違いましうた。挨拶のあと褒めてました。なにを、会場を。河内長野ラブリーホールの客席、舞台の高さ、照明、その他もろもろ、会場の造りを褒めていたのだ。10分間。20分ほどの持ち時間の半分を会場を褒めることで使う。どえらい。会場の造りを褒めてなにがおもしろいのだ、というとことは実際にみなければわからないだろう。可朝師匠はお亡くなりになられた。あの芸を見られた私は果報者である。


前田五郎師匠。
コメディーナンバー1として活動。解散後、ピンでトークライブを開催。私が観たのはトークライヴ。昨今の人々はやばいやばいやばいとよくいいますが、あのね、ほんまにやばい方でした。内容は書けない。だいたいがやばいことをネット上で入手することはできないのだ。やばいは現場にある。私のような若輩者に気をつかってくれる人でした。
書ける範囲で一つ。
昔、前田五郎は毒蝮三太夫さんを追いかけまわしてどついた。

昔、前田五郎は新車で高速道路を運転していました。中条清を乗せて。五郎師匠はたばこが嫌いです。中条清さんは断りもなく後部座席でたばこをすいだしたそうです。五郎怒る。中条清を下車させる。高速道路で中条清を下車させそのまま走り去ったそうです。


自分のことを書く。人のことを褒めている場合ではないのだ。23年皆目売れないのだ。ま、自分で自分のことをかいてもいいだろう。
10年ぐらい前のあるライブ。会場には50人ぐらいのお客さん。私はコントをした。明日は会社のソフトボール大会。社長からのご指名でキャッチャーをしなさいと言われた男。男は痔であった。痔持ちにキャッチャーのうんこすわりは辛い。前日の夜、男は公園でソフトボール大会中止を願って雨乞いをする、雨乞いをしていると警察官に職務質問をうける。そういうコントだ。誰も笑わなかった。みんなぽかんとしていた。

ライブ後、自販機でコーヒーを書こうと歩いていたら、おじさんに声をかけられる。
「関本さん、さっきのコント観てました。素晴らしい、あんたのコントは素晴らしい、感動しました、握手してください」
と言われ、握手したのだ。
そういう風にいうてもらうのは嬉しい、うれしいが、そこまでいうなら笑ってくれよ、と思ったのだ。
おそらくおじさんはおちょくりで言ったわけではないと思われる。ま、それは私はそう感じたに過ぎないが、それぐらいのトーン、目の力で私に握手してくれと言ってきたのだ。
握手しながら思ったのだ。じゃあ、さっき笑っといてくれよと。

そんなことをいってますが、演芸の見方は自由なのだが。

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