人生で最も時間を破壊された放置ゲー

Antimatter Dimensions

無料だと思って始めたら、こいつに貴重な2246時間を破壊されたので、腹いせに破壊の和を広げようと思う。

Antimatter Dimensions

簡単に言うと、あらゆる手段を使ってAntimatterを増やすゲームだ。クッキークリッカーを遊んだ人は分かると思うが、感覚的にはあのクッキーがAntimatterに変わったものに近い。

このゲームは数字の桁がさらにぶっ壊れていて、もはや人間の脳では想像不能なぐらいの桁数にまでインフレする。次々と新しい仕組みが出てきて終わることがなく、初見だと一度全クリするのに最短でも2ヶ月はかかると思ってほしい。

まずは起動直後の画面から紹介していく。

起動直後

何やら細かい数字が色々書かれているが、最初にやることは1st Antimatter Dimensionの緑ゲージ部分をクリックして、自動的にAntimatterを生成するだけだ。

しばらくAntimatterを生成していると、2nd、3rdと上位のAntimatter Dimensionが次々と解禁される。

4th Antimatter Dimensionまで

画像では4thまで出ているが、この4th Dimensionは3rd Dimensionを常時生成し、3rdは2ndを常時生成し、2ndは1stを常時生成し、1stはAntimatterを常時生成するので、4th Dimensionが1つあるだけで最終的に生成されるAntimatterが非常に大きな数になる。

そのうち、桁を数えるのが面倒なぐらいの数字になり4thを20個購入すると、Dimension Boostが解禁される。

Dimension Boost

これまでの進捗がリセットされる代わりに、5th Dimension(強い!)が開放され、1st Antimatter Dimensionの効率が2倍になる。放置ゲーによくあるAscensionやPrestigeの概念に近いが、こんなのは序の口である。

Dimension Boostを続けていくと、やがて8th Dimension(超強い!!)まで開放され、生成速度が倍々でどんどん早くなっていく。

8th Antimatter Dimension

Antimatterが1.57e129という見慣れない数字になっているが、つまりこれは1570000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000という数字のことだ。もはや数字の大きさをパッと連想するのは困難であり、e129という指数部を見てなんとなく(あっ、10^129なんだ〜……)と口を開けてゲーム進行を把握する状態になってくる。

8th Antimatter Dimensionを80個購入したとき、次はDimension BoostではなくAntimatter Galaxiesという新しい仕組みが開放される。

Antimatter Galaxies

これまでの進捗がリセットされる代わりに、Tickspeed(生成サイクル)が累乗で強くなる(バカ強い!!!)。これまでは効率がx2で増えることが多かったが、x2よりも^2の方が圧倒的が強いのは当然なので、これまでとは比較にならないほどアップグレードによる恩恵が強くなっていく。

Antimatter 9.20e177
Antimatter 9.68e304

もはや手に負えない状態になり、どこまで爆発するんだと見守っていると、1.8e308になった時点でBig Crunchという表示が出て、世界が崩壊する。

世界はAntimatterの過剰のために崩壊した
Infinity

Big Crunchボタンを押すとInfinityという区切りに到達する。これまで説明したすべてがリセットされる代わりに、1 Infinity Point(IP)を獲得できる。

(え、全部リセット……?)となるが、このInfinity Pointというのが当然のように強く、これを使うことでゲーム全体を通して強力なアップグレードができる。

Infinity Upgrades

一気に様々なアップグレードが開放されるために情報の洪水感はあるが、とりあえずはこれら全てを取得することが次の目標となる。最初はそこまで高速化されないものの、徐々に様々なバフが積み重なり、やがて1秒もあれば余裕でBig Crunchを迎えられるようになる。

6.87e3 Infinity Points

ひたすらInfinityが続く状態になり、今度はInifinity Pointsの桁がおかしくなり始める。この段階になると、もはやAntimatterを増やすことの価値はほとんどない。いかにInfinity Pointsを増やすかという部分がゲームの焦点になってくる。

また、この頃から新しい目標としてChallengesAchievementsというタブを見ることになる。

Challenges

Challengesはいくつかの機能が制限されている状態でBig Crunchを迎えることを目指すモードで、合計で12種類ある。それぞれクリアすると報酬がもらえ、自動化関係の操作が強化されていく。

Automation

自動化がどんどん進むため、これまでやってきたようなAntimatter Dimensionを購入したり、Dimension Boostなどの操作は放っておいても勝手に進むようになる。代わりに、自動操作をどう設定すれば最大効率でInifinity Pointsを取得できるかという点に悩むことになり、ゲームが次の段階に進行していく。

また、Achievementsタブには100個以上の実績があり、それぞれに一筋縄ではいかない達成条件が設定されている。達成することで大きな報酬を得られ、それによってゲームが進むようになることもある。行き詰まったらこちらも参考にしていきたい。

クセがある実績たち

様々な障壁を乗り越え、より多くのリソースを得る作業を繰り返していると、ある条件を満たしたときBREAK INFINITYというタブが解禁される。

BREAK INFINITYタブ
BREAK INFINITY

なんと、限界だと思っていた1.8e308というバカでかい制限を超えてAntimatterを生成できるようになり……。

7.41e954

というインフレの流れをひたすら繰り返していくゲームがAntimatter Dimensionである。このインフレの具合が絶妙で、新しい仕組みが解禁され続けるために、どこまでも飽きることなく続けることができる。

ちなみに、ここまで説明した内容でゲーム全体の0.1%程度なので、(ネタバレしすぎでは?)と気にした人は安心してほしい。

Steam版ブラウザ版Android版と様々なバージョンがあり、全て無料なのは本当にどうかしていると思うが、作者の好意に甘えてぜひ長い地獄を楽しんでほしい。(課金もできる)

おまけ

このゲームを合計で5周したが、2周目以降からはSpeedRunモードが解禁される。モードが解禁された時は「こんな地獄二度と回るか!!」と呆れていたが、結果的に5周もしたあげく、自己最速記録としては約486時間でクリアすることができた。世界記録が約370時間ほどらしいが、正直なところ486時間もかなり早い方だと思うので、みなさんもぜひSpeedRunに挑戦してこの時間を抜いてみてほしい。

SpeedRun 486:18:59.8

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