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音ゲーの癖の消し方

音ゲーで難しい譜面を練習した結果として実力がつくこともありますが、地力が足りないと癖がつくこともあります。

  1. 地力が足りている → 譜面に対応して手を動かす → 無意識で手が正しく動く → 実力がつく

  2. 地力が足りていない → 対応できる範囲まで譜面を簡略化して手を動かす → 無意識で手が不正な動きをする → 癖がつく

どちらも練習の成果として身に付いたものなので、癖を消すのはわざと下手になるぐらい大変な作業です。

私もSDVXをプレイしていて癖を感じる時があり、そういった時に「どう癖を消すか」を色々試したのですが、YouTubeで癖が発動しなくなるまで再生速度を落としてシャドーイングするという方法が一番よかったので方法を共有します。

1. PCのYouTubeで譜面を見る準備

可能ならPCでYouTubeを見れるとよいです。理由は2点です。

  • ゲーム画面を拡大しやすい

  • 秒数移動と再生速度のショートカットキーで練習を効率化できる

音ゲーの縦画面はPCの横画面と相性が悪いことがありますが、例えばMacだと次の設定をすることでYouTubeの全画面機能以上にズームできます。

おすすめのショートカット設定
全画面の画面イメージ(DDXさんのプレイ動画から引用)
ズーム後の画面イメージ(DDXさんのプレイ動画から引用)

試したことはありませんが、Windowsでも拡大鏡ツールなどを使用することで同じことができるかもしれません。

またYouTubeのショートカット(Ctrl+/で表示)は次のようになっています。

YouTubeのショートカット

これには書かれていませんが、「←で5秒戻す」「→で5秒進める」「SPACEで再生一時停止の切り替え」もかなり使っています。

再生速度のショートカットは0.25x単位ですが、Chromeであればアドオンを使用することで再生速度を自由に変えることもできます。(マルウェアが入ってたら困るので具体的な名前は紹介しませんが、調べればすぐに出てきます。)

2. シャドーイングの方法

あとは、画面のズームやショートカットを駆使して、苦手部分をひたすら繰り返し練習するだけです。

ACでのプレイに慣れていてボタンの位置関係を理解しているのであればコントローラーは不要ですが、私はウレタンと糸ボビンを買って次のような模型を作成しました。

Cursed Rhythm Game Controller

では実際のプレイに入りますが、まず癖は譜面を見ずに押してしまっていることが多いので、素直に再生速度を0.5xぐらいまで下げてみましょう。

このとき注意して欲しいのは、普段のように全体を認識するのではなく、1ノートごとに左右の手を対応させて意識的に動かすことです

私の場合、0.5xでも1回目は全然押せないことがあります。どう頑張っても癖のついた認識しかできず、手が予想と違う動き方をしてしまうのです。

その場合、0.25xまで落とします。ここまで落とせば元の曲が分からないほど非常にゆっくりになるので、ほぼ確実に譜面通りに手が動きます。

0.25xで安定して押せるようになったら、0.5xに戻します。すると、先ほどできなかった譜面が違う見え方をしていることに気づきます。例えば、「この1ノートを認識できるようになった」「左手のつまみがさっきと違う動き方をすることに気づいた」などです。

ここで楽をして元の認識方法に頼らないよう注意してください。あくまで、0.25xでやったことを高速で行うよう心がけます。しばらく練習を続けると、癖の付いていない状態を理解できるようになります。できない部分をごまかして完了したらすぐ癖に戻るので、できるまで練習しましょう。

では、0.5xが押せるようになったら0.75xに上げます。やることは同じですが、より地力が要求される分だけ難しくなります。難しければ、複数日に分けて癖を消すようにしましょう。癖を消す作業は無意識の動作を上書きするようなものなので、当然ながら1日では身につきません。

0.75xができるようになったら1.00xに上げますが、ここがこれまでで一番難しい作業です。なぜなら癖が完璧に直っていたとしても、地力が足りておらずどうやっても正しく押せないことがありえるからです。

アドオンを使用して0.8x, 0.85x, 0.9x, 0.95xと刻んていくこともできますが、それでもできない場合は癖が付いてしまうので、潔く諦めて地力が付くように他の練習をしましょう。

まとめ

練習していると癖が付いてしまうのは避けられませんが、「可能な限り早く癖を消す」あるいは「十分な地力が付くまで放置する」という選択肢が非常に重要になると思います。無視して練習し続けると、練習した分だけ癖が消えにくくなるので、面倒でも丁寧に解呪しましょう。

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