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Pardon Kimura - Locals

文化の日、振替休日。晴れ。近所に住んでる子におすすめされた蕎麦屋へ。蕎麦屋なのだけど、メニューを見ていたらA定食という、なんとも魅力的なものが。ここ最近日に日に好き度がぐんぐん上昇しているハムエッグがあったので、蕎麦屋でハムエッグを…。ここの食べログに掲載されているこのA定食のエビフライ。実は子供の頃に食べて以降エビフライが好きじゃなく(子供はみんな好きだろうけど)。でオーダーの際、おかあちゃんにエビフライなしでとお願いしたら、「代わりにハムエッグ付けますか?」「このA定食て付いてますよね?」「あらやだーそうでしたねえ大笑」と肩をポンと叩かれ。うん、やはりこのシンプルなのがいい、とてもいいのです。ごはんハムエッグポテトサラダキャベツお新香みそ汁。美味しかった。お会計の際「我儘言ってすいません」とお伝えしたら、「いいんですよー」と言いながらお釣りが多いなと思って返そうとしたら再び「いいんですよー」と。その食べログに掲載されていたのを改めて見たら、目玉焼きとハム倍増して下さっていた事を知り、申し訳ない気持ちに。ありがとうございます。通うの決定今度は蕎麦+かつ丼頂きます。

エビフライなし
食べログより拝借

先日のパードン木村+KILLER BONGによる KILLER PARDONGのライブはどんな事をしてでも行くべきだったと大後悔しながら、キラーパードンやKB(しかし今夏はKBをよく聴いた聴いた)、パードン木村を聴いては自分を慰めている日々。ヤン富田(以下:ヤンさん)のTsunami Sound Constructionsより、「伝説の大型新人(187cm)遂にデビュー」というウィットに富んだ(おそらくヤンさんによる文章)テキストと共に我々の前に現れたパードン木村(以下:パードンさん)。謎多きサーファーであり、フィッシュマンズのワイキキビーチの施工大工でもあった彼のこのファーストの緩さと突飛さとユーモラスは、やはりヤンさんチルドレンなのだなと再確認させられる至高の一枚。そんなパードン木村のデビューアルバム「Locals」は、まずその客演陣の凄さが際立っていて、バッファロードーターのシュガー吉永と大野由美子、フィッシュマンズ佐藤伸治、HONZI、田村玄一、DJ Quietstormなどなど。勿論プロデューサーはヤンさん。ここから聴こえてくる音は電子音楽や奇妙なサウンドエフェクト&コラージュといった音の絶妙な緩さ。それに相反する先鋭さも孕んだヤン富田チルドレンっぷりにニヤニヤさせられる。DJ Quietstormのターンテーブルをベースにしたトラックからはヒップホップが当然の様に聴こえてくるけれど、そのビート上では延々言葉(notラップ)や喋り、笑いが入り混じっている。14曲目、9秒間の「Ixie!!!」は文字通り(?)イックシュンというくしゃみ曲(?)だし、17曲目の「Last Ladder」はこれ、フィッシュマンズ好きは冒頭で「!」ってなる事必至なインスト。誰かを捜そ〜。パードン木村はセカンド、サードも併せて是非に(サードアルバム「Silly Wake」でHONZIさんのヴァイオリンとブレイクビーツが鬩ぎ合うトラックなどもほんと必聴)。

ヤンさん然りパードンさんもまた然りなんだけど、彼等の音楽って文字通り音を楽しんでるというのがこちらに全力で伝わってくる部分に大きな魅力を感じており。所謂ポップミュージックとは言えないけれど、そことはまた違った角度ではあるけれど、彼等も純然たるポップミュージックを体現していると思うし、この無邪気に遊んでる風の音楽ってなかなか遭遇出来ない種類のものだとも思う。雑誌relaxにはヤンさんを特集した号が幾つかあり(これの付録にフレキシDOOPEESのエクスクルーシブ3インチCDなんかが付いてたものもあった)、こういった雑誌からヤンさんをより知れた自分は幸運だった。その前後にADS〜スマーフ男組の皆さんのヤンさんチルドレンっぷりを知って更にどっぷりハマらせてもらいました。さあこれからDOOPEESするぞ。


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