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八王子〜Dotei Records

近いと言えば近いのかもしれないけれど、最寄りから八王子まではほんのりの小旅行感を孕んだまたなんとも絶妙な距離感。その旅のお供は先日部屋で探し物をしていた際に偶然見つけた滝口悠生の作家前に作っていたフリーペーパー群を久しぶりに読み耽っていたら、今のこの人の文章も読みたいとなり、ちくまから刊行されたばかりの植本一子との往復のやりとりを纏めた「さびしさについて」。そして、iPhoneからは手水が(ゑでぃまぁこんのレーベルからソロを発表している本松洋子さんと、現Eastern Youthのベーシスト、村岡ゆかさんによるデュオ)。「ハイコウにて」が流れてきた時、窓からの景色と手水の演奏がリンクしたようなそうでもないような。

3年位前まで一緒に働いていた人(だいぶ年齢は下なのにいつからか下の名前を敬称なし(呼び捨て)で呼ばれている)が何かしらのお祝い(多分新しい仕事が見つかったとかだった筈だけど、詳細は双方共に失念。酷い)でご馳走すると約束をしてからかなりの月日が経過してしまったけれども、ご馳走する為に八王子へやってきたわけ。彼女はラーメンを食べたいと言っていたのにCafé&Mealになり、4時間程喋り倒す。次は何故か共に高尾山へ行くという流れに(望むところである)。

その後ずっと行きたかったDotei Recordsへ。雨の中結構距離はあったけれど、ぽつんと佇む道程の看板を見つけた時の安心感たるや。靴を脱いでスリッパを履くという自分の所作に自分でグッときながら(おまけに畳の部屋だ)、買い逃していた友人のカセットとCD-Rを購入。最近はカセット熱が再燃しているので、カセットを隅々まで滞りなくチェックする時間が兎にも角にも有意義過ぎた(キャプションも一つ一つ丁寧に添えられている)。畳の部屋なので座ってディグりたかったとこだけれど(別にそうして構わないのだろうけれど)、いつものレコ屋みたいに下段の棚をしゃがんでチェックしていた時、腰に違和感きましたよね。まだ行った事はないけれど、例えばTobira Recordsなんかもカセットに力を入れているお店だし、ゆきたいなと道程を見ていて思った次第。頻繁には行けないけれど、散歩がてら時々行きたい。そんなレコード屋さん。

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