見出し画像

鳥山先生

鳥山先生が亡くなってからというもの、Dr.スランプを読み直したいという思いが日に日に増しており。しかし、読むならジャンプ+でも完全版でも愛蔵版でも文庫版でもなく、最初期のオリジナルジャンプコミックス版で買い直したいという熱き思い。やはりオリジナルの表紙のタッチとかが好きなんですよね。Xにも書いたけれど、オボッチャマンくんの人柄(彼もアラレちゃんも最早ロボットではない)、聡明さや真っ直ぐさ、アラレちゃんに対する想いなんかを丁寧に描いている幾つかのエピソードはDr.スランプでは屈指のものだと思うし、ガッちゃん達が地球(チタマ)での生活を心の底から楽しんでいる姿を見て…というエピソードも好きだし、これはジャンプコミックスで持っていなくてはならぬと。しかし、メルカリを見てると心底辟易してきますね。もうこうなってくるとAmazonとかでもなく、地道に古本屋で、自分の足でのんびり買い集めていきたくなりますね。

鳥山先生というと、子供の頃ばあちゃんに買ってもらった「ヘタッピマンガ研究所」は漫画を楽しむ、という視点とはまた異なる楽しみ方を提示してくれていて。漫画を描くのは好きだったのでヘタッピマンガ研究所片手に色々描いてた事を思い出したり(繰り返し描いたのは、お面を付けたじっちゃん(孫悟飯)がかめはめ波を放つ直前のシーン)月に数回程度しか記していなかったけれど、ばあちゃんの遺されていた日記には、「孫達(自分と妹)にはいつも漫画をたかられて」みたいな記述が残されているのを見つけた時は失笑と同時に申し訳ない気持ちにもなった。というのもばあちゃんが亡くなったあと親父に教えてもらった事なのだけど、この時期のばあちゃんは、じいちゃんも亡くしていたというのもあり、日々の生活もなかなか厳しかったみたいで。ごめんばあちゃん。でもねえ、駅前で待ち合わせをしてその足で本屋へ行って1、2冊コミックスを買ってもらえる喜びったらなかったんですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?