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6月6日の入学式
まだ冬の寒さが残る2月末、
小学四年生だった娘のクラスが閉じられた。
ほどなく息子も保育園に預けにくくなくなった。
桜はとうに散った。
梅雨も近づいてきた。
すでに登校もして、自宅学習も始まっていた。
そんなある日、小学校の入学式があった。
6月6日の入学式。
この歴史的一日のことを、
ぼくは一生忘れないだろう。
忘れてはならないのだろう。
そして……
厳粛な入学式のさなか、司会者が連発した
「保護しゃまの皆しゃま」
も、歴史的な言いまつがいとして
ぼくの中で一生残るのだろう。
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