『海と毒薬』を読んだ
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それこそずばり、遠藤周作の『海と毒薬』を読むことになったきっかけである。
同サイトで「読書感想文の感想文の感想文」というたいへん興味深い動画を見たわたしは、課題図書である『海と毒薬』を自分でも読んでみたくなり、さっそく図書館で借りてきた。
動画内の感想文、あるいは感想文の感想文、さらに感想文の感想文の感想文から、わたしは『海と毒薬』を「倫理観」について描かれている作品なのだろうと推察した。主人公である勝呂(すぐろ)という一人の医師が、戦時中に直面した非道