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トリックテイキングゲームと連句について書いてみた

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なんでトリックテイキングゲームと連句が並列しているのか不思議ですが、ともかくこの2つに関して書いたnoteたちです。
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#連句

トリテとレンク(0) 〜 「連句を無理矢理トリックテイキングゲームとして紹介する」可能性を1年間考えてみる。

2021年 しんねーん。 去年もこの挨拶ではじめました。挨拶なのか。 前回書きましたが、この記事でnote通算100本目となります。 不可能です。結論からいうと、 無茶だし無謀です。 とはいえ、なぜそんな事を考えたのか。 きっかけは、とある記事を書いたことからです。 この記事の最後で「第二芸術」という言葉を使いました。 ただ、この言葉で「ギャー!」と悲鳴を上げるかも知れないジャンルがあります。 それは、俳句です。 1946年に「第二芸術論」という桑原武夫さんの文

トリテとレンク(6) 〜レンクと川柳と大喜利

他の話題のnoteを書いているうちに、2ヶ月以上もご無沙汰しておりました「トリテとレンク」。 今回は連句サイドです。 連句については、発句(俳句)と絡めた話題を書いてきましたが、発句から外れても話題満載なのですよ。 平句から川柳連句は、読まれた句の順番、何句目かによって呼び名があります。 第1句目は「発句(ほっく)」。 第2句目は「脇(わき)」。 第3句目は「第三(だいさん)」。 最後から2句目は、季題で花をよむのが定番なので「名残の花(なごりのはな)」。 最後の句は

トリテとレンク(4)~連句と季題とフォロー

せめて遅くても1ヶ月の更新……とおもいつつ、前回から1ヶ月半経過してしまいました。 今回は「レンク(連句)」がメインとなります。 といいつつ「トリテ」も関わってきます。 「トリテ」のフォロー 「トリテ」は、いくつかの「トリック」と呼ばれるミニゲームを行い、そのミニゲームに勝つと「トリックを1つ取る」などの扱いになります。 そして、ゲームによって「トリック」のルールがいくつかあります。 1番スタンダードなものは「マストフォロー」。 1番最初にプレイする人が出した手札をリー

トリテとレンク(2) 〜 連句と俳句と第二芸術

いろいろな記事を書いているうちに、1ヶ月たってしまいました。 お久しぶりの「トリテとレンク」です。 今回、トリテの話題はお休みです。 さて、数ヶ月前にバンクシーについて考えた記事を書きました。 この記事の最後に、「第二芸術」についてそのうち書く予定、とにごしていたのですが、書きます。 お断り: 珍ぬは、大学などで文学や歴史を専攻していませんので、素人があれこれ語っているだけです。 なので、一種の創作文としてお読みいただきたく思います。 今回の記事に登場するおもな人たち

トリテとレンク(1) 〜トリテと連句とレガシーシステム

レガシーシステムとは2011年、ボードゲーム界に異端種が現れました。 『Risk Legacy』 1959年に発売されたボードゲーム『リスク(Risk)』をベースにして制作されています。 『Risk Legacy』にある「Legacy(レガシー)」。 これはなんなのか。 Boardagmegeekにある「Legacy」の説明を引用します。 【引用】 Legacy games are board games whose rules and components chan