広告不正対策(広告主向け)本編

広告主から見て、無駄な広告費用は削りたいわけですが、どこに無駄な広告があるのかを見つけるのは結構大変です。

まずはどんな不正があるのか、大まかな分類を知って、対応できるツールを検討しましょう。

impに関する不正

  • 広告の上に広告が出ていて広告効果がない

  • 広告が透明になっていて広告効果がない

  • ユーザの目に入らないところに広告が掲載されて広告効果がない

  • 広告が1x1や0x0などで表示され(掲載なしと同じ)、広告効果がない

  • 不正な媒体に広告が掲載され、広告効果がネガティブ

こういった不正に対しては、いわゆるadverificationツールが向いています。IAS, MOAT, DoubleVerify, など。ただ、これらのツールでは、ドメインまでしかレポートに出てこないようです。
読売新聞は信頼できる媒体だけど、リコールの記事に当該車種の広告が出てたら、ちょっと違和感ですよね。そんな場合に、これらのツールではチェックできません。知る限りでは、CHEQ社のツールでは確認できたようですが、現在見つけられませんでした。

Clickでの広告不正

これは媒体とグルの場合もあるし、単なる愉快犯の場合もあるし、意図せずに発生している場合があります。不正と言っていいのかわからない場合も。

  • (特にアフィリエイト)自動スクリプトを仕込んで裏側で広告を自動的にクリックさせる

  • ボットを開発して、競合社の広告をクリックする(キャンペーンを監視させたり、広告費を浪費させたり)

  • 嫌いな会社などの理由で、ひたすら広告をクリックして浪費させる

  • 従業員などが検索広告などで、自社サイトにアクセスする

  • 広告媒体が、ターゲットユーザのようなボットを作成し、広告をクリックする

  • 広告媒体が、賃金の安い国などで広告をクリックさせる

特にCPC課金で数百円や数千円という検索広告を導入していたりすると、地味に被害があるかもしれません。想像ですが、Amazonと楽天市場がライバルとして、お互いにキーワードで色々調べているかもしれませんし、花王とライオンとかでもやっているかもしれません。

Conversionでの不正

最近だとConversionでの不正もあるようです。機械学習が高度化したため、Conversion履歴があるユーザに対して広告を表示するチャンスに高い広告掲載料を払うことがあります。平たくいうと、Conversionしたことがあるユーザには高い広告費で広告を出す、という感じです。

  • コンバージョン不正といえばアフィリエイト。ユーザが見えないところにスクリプトを仕込んで、勝手に広告クリックからコンバージョンまでさせます

  • リストを与えるとフォームに自動入力したり、電話をかけるbotもいます。これで、高い掲載料のユーザが出来上がり、媒体はウハウハです。

  • (広告不正とはズレますが)ただ単に嫌がらせもあります。嘘の名前などで問い合わせフォームに記入など

ClickやConversionの不正に関して、最近はさまざまなツールが登場しています。CHEQ社(外資)やSpiderAF社(日系)などがあり細かくモニタできるようです。出稿している広告プラットフォームなどによって、利用価値も変わってくると思います。
もし必要であれば、ご相談ください。

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