見出し画像

小林賢太郎さんが「これ頑張れば紙粘土で作れますんでやってみてください」って言ってたから作ってみた

まずはこの動画をご覧ください。


ご覧頂きたいシーンから始まります。

▲Potsunen『 THE SPOT 』Chapter2「 タングラムの壁 」

まず小林賢太郎さんのカッコよさは置いておいて。
ご覧いただいた通り、小林賢太郎さんに「頑張れば作れる」って言われたので、だるまりんごを紙粘土でつくってみることにしました。
狂気って言わないで。よくわかっています。自分が一番怖いんです、己の執着心が。

だるまりんごの作り方

【用意するもの】
・紙粘土(『マグリットになりたかったので、実際になってみた』の残りもの)
・アクリル絵の具・筆
・ニスまたはレジン
・フェイクグリーン
※全部100均でそろいます。

画像1

▲まずは、だるまをおおまかに作ります。
水を付けてすりすりすると表面がキレイに仕上がります。


画像2

▲既製品のだるまをよく観察してみると、結構鼻が高かったので調整。案外日本人らしからぬ鼻っ柱。
そして色塗り
フェイクグリーンをだるまの大きさに合わせてカット。


画像3

▲顔、周りの柄まで色塗り。
顔の左右にめちゃめちゃ細かく文字が書いてあることが判明するも、全部無視。


だるまりんご完成

画像4

▲ニスを塗って、おしり側にフェイクグリーンを差し込んで完成。
ニス塗りに失敗し、とても完成度が低くなってしまったので、遠目からご覧ください。なんなら目を細めた上でスマホ・PCから離れてご覧ください。


画像5

▲りんごも完成。
ニスを塗ったらますますりんごっぽくなりました。


画像7

画像7

▲サイズ感はこんな感じです。
小林賢太郎さんが手にしているもののたぶん半分以下の大きさ。小さめ。


完成したので、せっかくだから真似してみた

これでも、めっちゃ練習しました。あの人は、これくらいさらっとやってのけているんだろうね。努力半端ねえ。

やってみて分かった。俳優って職業、すげえ。


ちなみにセリフも覚えました。
「人間の目は、曖昧だということです。
例えば、だるまだと思ってるものも、いつのまにか
りんごに変わってしまったりする。」

たった3行なのに、全然覚えられません。舞台を二人だけで毎回1時間半まるごと演じきっている小林氏と片桐氏の頭脳ってどうなってるんだ。円周率も覚えていたし。

ここから「今さらかよ」ってことを改めて言います。
俳優さんは舞台の上で、役を演じる、セリフを言う、観客の反応を感じ取るだけにとどまらず、自分らしい演技術だったり、立ちまわりの正確さだったり、小道具の使い方だったり、相手役との間合いだったり…等々を同時に行う。
もちろんそれだけでは片付けられないこともいっぱいあると思う。なんてこったい。いや同時進行なんてでできませんて。

難易度の高い職業です。
仕事にしちゃあ割が合わないと思います。けどそれだけ観客の反応や完成度を高められたときの達成感がドーパミン出しちゃってやめられなくなりそうです、私なら。これはもうきっと手をだしちゃいけない合法ドラッグだ。

それを味わうために見えないところで、想像以上のとんでもない練習や訓練を重ねているんだろうと。

今回、小道具を作るところから実際にやってみるところまで生まれて初めて挑戦して、毎日何気なく見ている俳優さんの凄さを身をもって実感しました。

ちなみに観客はたったひとり。夫。
「お、おう…」
というなんとも言い難い残念なリアクションだったことをご報告して終わりにしたいと思います。

サポート…?こんな世知辛い世に私をサポートする人なんていな…いた!ここにいた!あなたに幸あれ!!